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愛情と不安のダブルスタンダード

私の母はよく私にこう言ってくれた。

人とは違うことを
自分がやりたい事を
自分に自信を
最大限の可能性を

高校受験から就職のころになると、母も私の将来に漠然とした不安を感じたのだろう。なんせ私が最初の子だから、子育ての初めてはいつも私になる。
それから「潰しがきく」という言葉をよく耳にするようになった。

趣味や好みと仕事は別
人と違う道を選ぶということは自分だけが頼り
本当にやりたい事なのか
諦めず続けられるのか

親も不安だろうけど、子の可能性に、失敗に、賭けて欲しいな。
子が希望するなら、親の知らない道でも。

私はとにかく根拠の無い自信ばかり持っていて、困ったことに勉強以外なら、努力なしに割と何でも上手く出来たので、とても自惚れやすい子だった。
母はその性格をよく知っていたし、すぐ飽きて投げたすことも知っていた。

だから本当に自立できるように、慎重に道を選ぶ時になったら、理想と現実を分けただけ。
その分け方というか、伝え方がちょっと下手で、私らしい可能性と、私が傷つかない安全な道を、同時に伝えてしまってダブルスタンダードになったんだろうと思う。

私は親に可能性を潰されたと感じているのかも知れないとは薄々分かってたけど、可能性を潰されたなんて私の身勝手な無い物ねだりだとも思う。
特に「手に職を」と「潰しがきく」を同時に言われる感覚を今でもよく覚えてる。当時も何だか違和感を感じつつも、やりたい事が無い性格が幸いして、ごく普通の会社員になれた。

こういう秘めてしまった感情はどこかで向き合って、許すとか手放すとかいう心理ワークをやった方が良いのだろうけど。
(言い方が好きになれないから、私は解決するとか見ると言い換えることにします。)

ここ2年は生きてさえいれば勝手に自分に向き合ってる状況だし、さらにここ1年は向き合う距離が近くなった。運だけは良いから、色々なことを経験しに行って、勝手に向き合う状況を作っているし、その状況を楽しんでもいる。

もう少し動く範囲を広げて、楽しみながら向き合いたい。

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