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2018.11.13 なわとびできない集中力

そういえば週末に『10月の少女たち』(萩尾望都)を読んだのを忘れていた。よすぎて最近更新したはてなブログの書き出しにも使ったわ。いやーいい短編集だった。kindleもあるので、気になった方はぜひ! 萩尾望都の初期傑作短編集だよ!!


あらゆる可能性 あらゆる奇跡 手をにぎり合い 完全な円を構成していた
そしてその円は 外宇宙へ向かって 無限に広がっていった
                      (『十年目の毬絵』)

成長とともに訪れる喪失の痛み。私たちは神様や世界やいろんなものに守られながら、だけどそれを手放しながら大人になる。その時、いろんなものを忘れて、いろんなものを置いてゆくのだけど、どこかでそれが還ってくることがある。萩尾望都のマンガを読んでると、いつもそんなことを考える。


いやしかし本編もいいんだけど、『デグノボウ』という(本人いわく)「いかにネーム中の漫画家が役立たずか」を綴ったエッセイ漫画もやばかった。「やばかった」という語彙力ゼロの感想を言ってしまうほど、やばかった。

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