儲けるためのコンテンツビジネスとしてのアニメ。
もちろん、昔からそうだったのかもしれないけれど。

私の目から見た水星、考えれば考えるほど、真剣に見てた自分がやるせなくなるような内容で。

時間が経っていろんな人の感想も見て。
誰を贔屓してるからとか、誰と誰がくっついたから、くっつかなかったからって話じゃなくてさ。
自分が途中で首をかしげてしまった箇所を思い返して……で、結局出てくるのはやりきれない溜息なんだよな。

盛り上がったように見えたエピソードや演出は、ストーリー上の必然じゃなくてその場その場のバズり目的だけだったのか……
だから、いろんな設定やエビソードの嚙み合わせとか食い合わせとか、何もかも切り捨て投げ捨てることができたんだろうな。

倫理感とか感情の成り行きとかそういう部分に、どう頑張っても飲み込めない、消化できないものが残ったり。
過剰なほどのオマージュも、ストーリーの無理矢理感をごまかす手段のように見えてしまったり。

最終回、あの一見大団円っぽい演出に、欺瞞しか感じなくて。

まあ、満足した人も大勢いるみたいだから、私にはあの物語が合わなかったってことだ、仕方がないって、スッと成仏するつもりだったんだけど。

やるせなさとしんどさに拍車をかけたのが全話終了後なんだよな。

あのやっつけ方なら、最終話後に離れていく人間の多さって予測できるよね。

それでも金蔓にはお金を落としてもらわないといけないから、本編とは違うところであっちこっちの金蔓のご機嫌を取ったり餌撒いたり。
まるで本編の帰結が、最終話が無かったかのようなイベント展開ってさあ……公式、恥ずかしくないか？
謎時空でやりゃ何でもありなのか？
いやいや、二次創作かよ！
お金になれば何でもいい？金出してくれるオタクを逃がさないためなら何でもいい？
まあでもそういうことだよな。
それを隠す気もないやり方が……たまらなくしんどい。
確かにそれを公式見解と飲み込んだ人、慰められた人、お金を払うことにした人は大勢いたみたいだけど。
そういうファン心理自体は否定できないし、思い入れた側の人間としては止むを得ないんだろうけどさ。

でもあの24話は消えないし、アレが正式なストーリーなわけじゃないか。

だから腹立たしいのは公式なんだ。
つくった物語の着地にくらい、責任持てばいいのに。
そのうえで、違うと思うなら新訳でつくり直せばいいのよ。
小説版や漫画版つくる手だってある。
でもそれはきっとしないよね。
どう見てもあの終了後展開って、違うと思ったからの展開じゃない、金蔓を逃さないための展開だもん。
このぶんなら、金蔓からお金ふんだくれるだけふんだくったら、終了になる気がする。

なんだかなあ……

どこ目線だよ！って言われるかもしれないけど。
こういうやり方、してほしくなかったな。