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冷やかしで内覧行ったら引っ越すことになった話

昨年の11月に引っ越した。1年半ほど住んだ家とお別れした。
東京の中で隣の区に移った程度だけど、なかなか怒涛だった。

内覧に行ったのは10月の半ば。
うちの夫さんは物件を見るのがほぼ趣味のような感じで、暇さえあれば物件情報を見ている。
今回もその中で、たまたま見つけた賃貸マンションを「ここちょっと良さそうだね」と私に見せてきた。
私も間取りを見て「(さほど深く考えずに)良さそうだね」と伝えると、見に行ってみようと。

過去2回くらい、そうやって大して引っ越す気もなく冷やかしのように内覧に行ったが、どちらも見てみたらそこまでの物件ではなかった。
そもそも夫がどの程度の本気度で見に行ってるのかがわからないので、あまり良いリアクションをして不動産屋に「奥様も気に入っていらっしゃるようですよ!」みたいな感じになられても困るので、いつも静かにしていた。

で、この日も同様だった。
見に行った物件は当時住んでた家よりも広かった。
キッチンも3口コンロだし、浴室乾燥付いてるし脱衣所あるし、床暖も付いてる。
収納も多い、宅配ボックスもある、リビング続きではあるけど私の作業スペースになりそうな一角もある。
さらに、リビングに大きな窓があって、そこから見える景色がめちゃくちゃ良い。
不動産屋いわく、どうやら向かいはどこかの学校の敷地らしい。
とはいえまったく人もおらず静かで、木々が茂っていて他の建物が見えない。
なんていうか説明しづらいけど、公園が隣にあるような景色で。

私はこの家良いな~と思った。けど、とにかく夫の本気度がわからない。
在宅ワークでお互い電車に乗らなくなったとはいえ、最寄り駅は私鉄のマイナー駅で徒歩10分(当時の家はメジャーな駅に徒歩5分)
家の目の前にコンビニがある生活からもおさらばだ。
なにより家賃が3万円くらい上がる。私から積極的にここに住みたいとは言いづらかった。

夫も色んなところを念入りに確認しつつ、特段テンションが上っている感じでもなく、うんうんと不動産屋の話を聞き、また考えて連絡します、と伝えた。
良い不動産屋さんで特に焦らすようなことも言わず、マンションの前で解散して帰った。

大して響かなかったかな~、3口コンロ生活もお預けか、くらいの気持ちで帰ってきたら、夫が思った以上に気に入っていた。
どうも、あの景色が気に入ったようなのだ。なによりも決め手はそこだった。

そしてその日のうちに、私たちは引っ越すことを決め、翌日には不動産屋に連絡した。
思い返せば、この2日前くらいに夫が「もう今の家が便利すぎるから当分引っ越すつもり無い」と言ったばかりだったのに!なんのフラグ?

ちなみになんでこのタイミングでまた物件見ていたのかと聞いたら、
私の友人がコロナ禍の在宅勤務などの影響で、より広い家に住むため東京を離れ実家近くの他県に引っ越したのだが、
夫はそれを聞いて、私の実家から近くて、今まで見てこなかった反対側のエリアの物件を見てみたのだという。
たしかに私の要望でなるべく実家から近いところに住みたい、というのがあったので(当時の家も実家から自転車で15分くらい)
運良くこの家が見つかって良かったな…。

このnoteの下書きをしていたのが今年2月。
あれからさらに4ヶ月住んでいますが、やっぱり良い家です。引っ越してよかった。

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