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毛孔性苔癬の茶色い跡(色素沈着)

今回は毛孔性苔癬のブツブツではなく
色素沈着についての投稿です🐼✨️

色素沈着とはシミみたいに茶色になっているコレです↓


色素沈着はシミの一種で、ブツブツを潰したことが原因で起きたり、潰してなくてもできる場合があります。

「ブツブツを潰した跡ってどうやったら治りますか?」「茶色くシミみたいになった」など
フォロワーさんに相談を受けることもあり、悩んでる方も多い印象です。

まずはブツブツを潰すと跡(色素沈着)として残りやすいので潰さないように気をつけないといけません。

でも、気になって潰したくなる…
私も癖でよく潰してしまっていました🥹←

10代の頃は肌代謝が活発でブツブツを潰したとしても、色素沈着が比較的すぐに治ってたのでそこまで気にしていませんでした。

20代半ばになると肌代謝が段々と遅くなり跡が残りやすくなりました。ブツブツと混ざってシミみたいに跡が残るとよりお肌が汚く見えました…🥲

また、潰してなくても跡(色素沈着)になる場合もありますよね。毛穴が角栓で圧迫されて皮膚が炎症を起こし、メラニンが増えて茶色くなっているのかな?と思います💭


そう考えると、まずは

■ ブツブツを作らない ( 毛孔性苔癬自体の治療をする )
■ ブツブツを潰さない

が大事になると思います。

また「ブツブツはもうないけど、色素沈着だけがシミみたいで気になる!」という方もいます。

今回はこの跡(色素沈着)になるメカニズムから治療法について私なりにまとめました🐼

⚠️私の経験談を含めたまとめになるので、参考程度にして頂けたらなと思います🙇🏼
治療を受ける際は信頼できるクリニックの医師にご相談ください。
 



シミのような跡は「炎症性色素沈着」


ブツブツを潰した跡は「炎症性色素沈着」といいシミの一種です。
炎症性色素沈着は、皮膚にダメージを受けた際、強い炎症が起きたあとに茶褐色のシミのような色素が沈着することをいいます。(例:茶色のニキビ跡・虫刺され跡・傷跡・火傷跡)

【炎症性色素沈着になるまで】
-潰れたor潰した場合-


①ブツブツを潰すと周囲の組織は傷つき炎症状態になる
②炎症が起きるとメラノサイトが活性化しメラニンが分泌
③メラニンが増えたことにより、シミのように茶色くなる

このようなことが皮膚で起き「炎症性色素沈着」になります。

「メラニン」は紫外線を浴びたら増えるというイメージが強いですが、メラニンは“炎症”が起きることでも増えます。


ニキビができた跡や虫刺され跡、靴擦れなど炎症が起きた後にしばらく皮膚が茶色くなるのをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

ブツブツを潰してない場合でも色素沈着になっていることがあります。毛穴が角栓で圧迫されて炎症が起きメラニンが分泌しているのかな?と思います。特に大きいブツブツは角栓がパツパツに詰まって赤くなっていて炎症になりやすく色素沈着になりやすい印象です。

この一時的に増えたメラニンは肌のターンオーバーと共に徐々に代謝され消えていきます。
ただしすぐには消えません。←ここポイントです!


靴擦れや虫刺されの跡もすぐに治らず、しばらく残っていて「気づかないうちに治っていた!」なんてことはないでしょうか。
子供の頃は肌代謝が良いので、すぐに治りますが大人になると肌代謝が遅くなり治るスピードが遅くなります。

毛孔性苔癬の色素沈着も同様で、薄くなるのに時間がかかります。

「昔はすぐに治っていたのに、今は治らない」という方は「もしかしたらこのまま治らないかも!」と心配になるかもしれませんが「年齢と共に肌代謝が落ちてるのでもう少し時間がかかる」と少し心を落ち着かせて様子を見ても良いかと思います。

炎症性色素沈着の自然消失は個人差がありますが顔の場合、数ヶ月〜半年と言われています。
体の場合は顔に比べ代謝が遅いので、半年~1年以上かかると言われています。 


私自身このブツブツを潰してしまっていたので、炎症性色素沈着が良くできていました。
大きいブツブツが潰れた時は炎症が大きく(皮膚の傷ついた程度が大きい)1年以上かかることもありました。
軽い炎症で終わったもの(※皮膚の傷ついた程度が小さい)は1ヶ月くらいで良くなりました。

皮膚が傷つく程度(炎症)が大きい、炎症している期間が長ければば、色素沈着も濃く長く続くと考えられています。
早く炎症を落ち着けることが、色素沈着を長引かせないことに繋がります。潰してしまって皮膚が傷ついたらできるだけ刺激しない、触らないようにしましょう。

このメラニン分泌は表皮内で起こりますが、まれに強い炎症を起こした場合、真皮内にメラニンが落っこちることがあります。
「真皮の炎症性色素沈着」 


表皮のメラニンはターンオーバーで排出されるので、徐々に色素沈着が薄くなっていきます。真皮層にメラニンが落ちてしまった場合、ターンオーバーでは代謝していくのは難しいです。自然と良くなるのは難しい、もしくはかなり時間がかかります。


「表皮の炎症性色素沈着」「真皮の炎症性色素沈着」では治療法が異なります。
ここでは、ほとんどが前者になるので「表皮の炎症性色素沈着」の治療法について紹介していきます。

「真皮の炎症性色素沈着」の場合…
ターンオーバーで代謝できず1年以上薄くならずに残っている場合は真皮の色素沈着かもしれません。
自然と良くなるのが難しいので、美容皮膚科を受診して治療法を相談するのが良いと思います。
※真皮の炎症性色素沈着の場合はレーザー治療になることが多いですが、医師によって治療方針は異なります。


炎症性色素沈着の治療法

①炎症をしっかり落ち着かせる

まず大切なのは「炎症をしっかり落ち着かせる」ことです。炎症が続くとメラニンは作り続けられ、さらに濃くなる可能性があります。気になって潰れた跡を触り過ぎたり、紫外線を浴びることは避けなければなりません。
少しの摩擦でも日常的に刺激されていれば、炎症が落ち着かずメラニンを作り続けることになります。


炎症を落ち着かせるためにやってること

・日常的に触るなど摩擦を加えない
・紫外線対策をする

・ワセリンで保護する

例えば、気になって色素沈着部分を良く触ったり、ヒートテックなどの化学繊維の刺激や洋服の擦れなども炎症中は注意が必要です。

紫外線対策は日焼け止めや日傘などを使って対策しましょう。最近だとUVカットパーカーなど色んなアイテムが売ってますよね☺️

炎症性色素沈着は自然軽快していくものなので、炎症を落ち着かせることを徹底したら3~6ヶ月程度「何もせず様子を見る」のも1つの治療法だと思います。

中々治らない!早く治したい場合は次に紹介する塗り薬や美容医療を取り入れる方法もあります。

※炎症が強い場合(まだ赤い・カサブタになっている)状態の期間は「炎症を落ち着かせる」ことが大事です。この期間にレチノールやハイドロキノンを使用すると刺激になってしまい逆に炎症を強めてしまうため注意です。炎症がしっかり落ち着き、跡が茶色っぽくなってから使用します。

②レチノール・トレチノイン

レチノール・トレチノインはターンオーバーを促進してくれるのでメラニン色素を外に出してくれます。
また肌代謝を高めるので毛孔性苔癬のブツブツ自体にも効果的と言われています。
ブツブツにも色素沈着にもどちらにも効果的ということです。なので私はレチノールを愛用しています。

トレチノイン・レチノールは副作用として赤み・皮むけ・痒みがあります。トレチノインはレチノールの50~100倍生理活性が強いと言われています。トレチノインの方が活性が強い分、副作用も強くなります。
これらの副作用のことを「A反応」といいます。使い続けて肌が慣れていくと自然に治まっていきます。週に1~2回から少ない使用回数から始めたり、濃度の低いレチノール製品から使用し、肌が慣れてきたら濃度を高くしていけば強いA反応が出にくくなります。A反応が強い場合は使用量や使用頻度を減らして調節します。

  レチノール

レチノールの濃度が低い順番から紹介していきます。

□ 市販でも購入できるレチノール「レチノショット0.1」
私が使用している市販のレチノールは「トゥヴェール レチノショット0.1」他にも市販のレチノール製品はありますが、使用したことがあるのがレチノショットなのでレチノショットを紹介します。
トゥヴェールという化粧品会社から販売された日本人向けに作られたレチノール製品になります。レチノール0.1%なので、比較的濃度が低いです。


レチノショットを購入した際に説明書も丁寧に使用方法が書かれていました↓ 

レチノールは非常に不安定な成分ですが、容器もアルミチューブで作られおり紫外線から守られる作りになっています。通販でも安心して購入できる印象を受けました。量はそんなに多くないですが、伸びも良いので意外とすぐには無くならないです。

🐼レチノールの濃度が比較的低いため、レチノール初心者の方にもオススメです。私も使用したことありますが、A反応は比較的マイルドでした。⚠️A反応が出る製品になるので使用方法をよく読み使用する必要があります。

□ ゼオスキンのレチノール製品

レチノール製品は色々ありますが、代表的なゼオスキンというスキンケアブランドのレチノール製品が有名です。ゼオスキンは美容クリニックで取り扱われている商品でドクターズコスメになります。(基本的には顔用ですが医師判断で体にも使用可能です)ドクターズコスメのレチノールは他にもありますが、私が使ったことがあるのがゼオスキンなのでゼオスキンを紹介します
※購入には医師の診察が必要になります。

「アクティブレチノール」という高濃度ビタミンA(レチノール)成分を含む4種類の製品があります。
メインの成分はレチノールですが、それぞれレチノール以外にも美容成分が配合されています。

ARナイトリペアとスキンブライセラム0.25と0.5はビタミンC等の美白効果のある成分も配合されています。(本来は顔のシミやくすみを改善する目的で作られてる為)
この美白成分は毛孔性苔癬による色素沈着にも効果的です。

ダブルテクスチャーリペアは、美白効果というより小じわ・ハリに効果的な成分が配合されています。
ダブルテクスチャーリペアもレチノールの効果により毛孔性苔癬による色素沈着にも効果はありますが、よりプラスして色素沈着に対する有効成分が欲しい場合は「スキンブライセラム・ARナイトリペア」になります。 

上図の右に行けば行くほど濃度が強くなります。
私はレチノール0.5%のスキンブライセラムを週2回ペースで使用しました。使い始めは皮むけや赤みが出るなどA反応はありましたがトレチノインに比べれば軽いA反応でした。肌が慣れてくると次第にA反応が出なくなってきます。

A反応が少なくなってからはレチノール0.5%のスキンブライセラムからレチノール1%の「ARナイトリペア」に切り替えました。

肌が弱い方や、A反応が心配な方は低濃度のレチノールがオススメです。肌状態にもよるので、使用アイテムは医師と相談して決めましょう。

  トレチノイン 

トレチノインは美容クリニックで購入可能です。 トレチノインはレチノールの50~100倍生理活性が強いと言われているので効果も副作用も強くはなります。
トレチノインは低濃度0.05〜高濃度0.4%があります。低濃度から使用を開始し、肌の反応をみながら主治医と使用するトレチノインの濃度・使用量・使用頻度・期間を決め治療を進めていきます。

◽️料金目安 ※クリニックにより料金は変わります
20gあたり 約¥5,000〜¥8,000(相場)

③ハイドロキノン

ハイドロキノンは美白効果のある成分でメラニンを作るのを防いでくれます。美容クリニックで色素沈着の相談をするとトレチノイン・レチノールと同様に良く処方されます。

私はゼオスキンのミラミンというハイドロキノンが4%入った製品を使っています。

※ハイドロキノンアレルギーの可能性がないかパッチテストが必要です。

④ビタミンC

ビタミンCはメラニンの生成を抑えるだけでなく、できてしまったメラニンにも効果的な成分です。
ドラッグストアなどでも売ってるので手に入りやすいと思います。私はメラノCCの美容液を使ってます。

色素沈着に対してビタミンCを内服(飲み薬)で処方するクリニックもあります。 

⑤トラネキサム酸クリーム

トラネキサム酸は炎症を抑えてくれる成分です。
美容皮膚科で処方される場合もありますが、市販でも売ってます。


⑥美容クリニックでの治療

1年以上経っても良くならない場合や、状態によっては塗り薬以外での美容治療を加えた方が良い場合もあります。

ピーリング(ターンオーバーの促進)
レーザートーニング(メラニンの分解・排出)
IPL(メラニンの分解・排出)

などの治療法がありますが…
信頼できるクリニックで実際に肌を診てもらって、医師に相談しましょう。どの治療をするかは医師によっても治療方針が変わってくると思います。



私の色素沈着ケア

私が1番気をつけていることは、潰れてしまったら"炎症をできるだけ落ち着かせること"です。潰れてしまったときは保護の為にワセリンを塗って、できるだけ刺激しないようにしています。もちろん紫外線にも気をつけています

赤みが引き炎症が落ち着いたら
①ビタミンC(メラノCC
 
②レチノール
③ハイドロキノン(ミラミン)
の順で色素沈着が気になる部分に塗ってます。

トレチノインは私の肌にはA反応が強いので使用していないです。またレチノール・ハイドロキノンも肌が敏感なときは刺激になることがあるので肌状態を見ながら調節しています。色素沈着を治したいのに、レチノールやハイドロキノンの刺激で逆に色素沈着を作ってしまっては本末転倒なのでそれは避けたいです💭

時系列でまとめると

潰れてしまったら
 刺激しない 」
「ワセリンで保護 」


赤みやヒリつきが無くなり炎症が落ち着いたら…
「トランサミン・ビタミンC・レチノール
・トレチノイン・ハイドロキノン」
などの美容成分を塗る


3~6ヶ月は続けて様子をみる

といった感じです。


ワセリンで保護して炎症がある程度落ち着いたけど、ビタミンCやハイドロキノンが刺激になりそうだな~と思ったときにトラネキサム酸クリームを使ったりしてます。トラネキサム酸クリームは炎症を抑える効果があります。

1年以上良くならないorお金がかかっても早く良くしたい場合は美容医療の検討も良いと思います。

実際に私が潰してしまって色素沈着になった時の経過↓
前腕の写真です。

左の状態のときは炎症を落ち着かせることを徹底しました。
右の状態のように茶色くなってから美容成分を塗り始めました。

すぐには良くならないですが、半年くらいするとほとんど気にならないくらい薄くなりました✨️
行ったケアは、刺激をせずワセリンで保護して炎症を落ち着けることとレチノール・メラノCC・ミラミンを使いました。



美容医療はやった方が良いのか?

色素沈着の状態にもよりますが、色素沈着は自然と良くなっていくものです。まずは炎症を落ち着かせて様子を見ることとスキンケアや美容クリニックでの処方薬から始めてみるで良いかなと個人的には思います。美容医療をやると費用も結構かかってきますし…

1年以上経っても良くならない場合や早く良くしたい場合など美容医療をやった方が良い場合もあるので医師に相談してみましょう。

ちなみに私はミラノリピールとIPLを受けたことがあります。IPLは効果を感じましたが、ミラノリピールは大きい変化は感じませんでした💭

ミラノリピールは色素沈着に効果的と言われているピーリングです。1回受けましたが、色素沈着に対しては大きい効果は感じませんでした。
1回で効果を感じるのも難しく、数回は治療が必要なので私の感想はあまり参考にならないかもしれませんが…

私の場合はIPLの方が効果を感じました。

IPLとはフォトフェシャルとも呼ばれシミや美肌治療に用いられる光治療の機械です。IPLにより破壊されたシミ(色素沈着)は一時的に色が濃くなり(カサブタになることも)ターンオーバーと共に薄くなります。

治らなかった二の腕の色素沈着にIPLをしました。1回施術後の経過です↓

1回で結構変わりました🥹❕


角度が違って比較しづらくてすいません…🥲
赤枠で囲った部分が同じ部分になります。

Before
After

個人的には薄くなって満足です。

ダウンタイムに関しても、1週間くらい皮むけするミラノリピールよりIPLの一時的に色が濃くなる方が私には合っていました。

私の経験上の感想なので参考程度に読んで頂けたらなと思います。美容医療検討の場合は信頼できるクリニックで医師に相談してみてください。


治療法まとめ📋

毛孔性苔癬の色素沈着は自然軽快していくことが多いですが、長引く場合や跡として残る場合もあります。

個人的な治療法のまとめですが…

①ブツブツを潰さない・作らない
色素沈着の原因であるブツブツを潰さない・作らないことが大事です。

②悪化しないように炎症をしっかり落ちつかせる
炎症を強めないために「触らない・刺激しない・紫外線対策をする」を徹底して行い、自然軽快する場合もあるので、まずは3ヶ月~半年くらいは様子を見ても良いかなと思います。私は必要時、ワセリンで保護してます🪄

③塗り薬を使う
レチノール・トレチノインでターンオーバーを促進したり
ハイドロキノンやビタミンCを使用する。

※炎症が強い場合(まだ赤い・カサブタになっている)状態の期間は「炎症を落ち着かせる」ことが大事です。この期間にレチノールやハイドロキノンを使用すると刺激になってしまい逆に炎症を強めてしまうため注意です。炎症がしっかり落ち着き、跡が茶色っぽくなってから使用した方が安全です。

④美容医療を検討する
①②③をやっても中々良くならない場合や早く治したい場合は美容医療を検討するのも手だと思います。


炎症後の色素沈着は、炎症を落ち着かせることを徹底していれば大抵は自然軽快していくことが多いです。

『何もしない』ということも1つの治療法だと思います。
私は年齢と共に色素沈着が治りにくくなったので②のケアを取り入れています。美容医療は個人的にはIPLが効果ありました。

こう考えると、炎症性色素沈着にならないためにも
「ブツブツを作らない」「ブツブツを潰さない」ということが大事ですね。



















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