広義の語学について

機械学習の勉強をしよう、と思って実家の書庫(厨二病時代に買いためた読めもしない専門書がたくさん眠っている)を漁ったら『ゼロから作る Deep Learning』が出てきたため読み始めました。

とりあえず誤差逆伝播法が出てくる直前、勾配法まで読んだ。飛行機の中だったためコードの写経は叶いませんでしたが、頭の中ででもある程度の流れは追えました。悦ばしい。


「昔わからなかったことが今はわかる」は僕にとって最大級にデカい悦びです。だから本を読んで勉強したり資格を取ったりしている。

この本を買ったのはたしか高校生の頃だった気がしますが、その時はPythonの基本文法さえまともに覚えていなかった。そんな状態で機械学習の本が読めるはずありません。

今はどうでしょうか。paizaラーニングで入門講座を一周し、公式ドキュメントである「Pythonチュートリアル」をGoogle colabで写経しまくる勉強を数日続けました。まだ5章ですが、データ型や制御構造の詳細な使い方を覚えることで「強くなってる」感じを味わえています。

さらにAidemyやキカガクなどオンラインスクールの無料講座を受けまくっています。突っ込んだ情報は要課金ですが、無料部分だけでも機械学習がどのようなものか、どんな思想が通底しているかなど、基礎的な教養はじゅうぶんにカルチベートできている実感があります。

あと大学の教養科目で線形代数を取ったので行列の演算に抵抗がなくなりました。線型空間とか言われると困っちゃうけども、今のところ数学的な困難は感じていません。


高校時代は何もかもが未知でした。使われている言語(数式、Pythonコード)を満足に読み書きできない状態で知らない概念を習得するには才能が必要で、僕はその才を欠いています。よく知らないポルトガル語で書かれたニュースを読んでブラジルの環境政策について理解しろ、と言われているようなもので、そりゃ根気と辞書があれば不可能ではないにしろ僕には到底できない御業です。

だから勉強をします。何度も言っているように、僕のような工学徒にとっては数学や物理や化学は「言語」です。Pythonは読んで字の如くプログラミング「言語」だし。自分が学びたい、研究したい領域で共通「言語」として通用している知識を覚えることもそう。けっきょく僕の学びはすべて「読書に必要な語学力をつける」に収斂します。

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