宝物
海の見える小さな田舎で育った私のお話
とても田舎で友人も遊べる所も少なく、いちばんの仲良しは雑種犬のタロウ。彼と2人で田畑でどろんこになって、野山を風の様に駆け巡るのが小さな私の日課でした。
ある年の12月 無口でひとりぼっちな野生児に母から誕生日のプレゼントが!
渡されたのはLPレコードのboxセット (ずっしりとかなり重たいギフト)
表面に歌が3曲、裏面にはお話しが3話入った12ヶ月のレコードにもう夢中に
曲もお話も季節に合わせてあり ぐるぐるまわるレコード盤を眺めては一緒に歌い、おはなしに想像を膨らませて絵を描いたり、台詞をマネしてみたり…(今でも歌詞を覚えていて歌えるんですよ)
大好きなレコードたちは一番の宝物に。
レコードをきっかけに童話、映画、お芝居、ミュージカル、と私の世界はどんどん広く大きくなって行きました。
時が流れて…頑張ってくれた真っ赤なレコードプレイヤーが壊れてしまい今はレコードもどこかに…諦めきれず中古ショップをのぞいては探す日々。もっともっと大切にするべきでした。
母からもらった宝物のレコードセット
あの頃を思い出すと仕事、家事、育児に疲れていたであろうに母は時間をみつけては必ず一緒に聴いてくれたのです。嬉しいときも、眠れない夜もいっしょにレコードを聴いてくれたのです
今では母はとてもとてもおばあちゃんに。思い出すことができるときにはあのレコードの話をよくします。母の笑顔は今でも私を安心させてくれます
私も大人になり歳をとって本当はレコードでは無く、いつも笑顔で一緒にそばにいてくれる…あたたかさを教えてくれた母が私の宝物なのかもと思うようになりました
お母さん大好き 感謝の気持ちでいっぱい ありがとう
あなたも誰かと一緒にすごすひとときを大切にしてくださいね。きっとあたたかくて優しいきもちになれますよ。
笑顔で素敵なクリスマスになりますように
(お恥ずかしい文章にお付き合い頂き有難うございました。ステキな機会をいただいた盛岡さんに心より感謝を) にゃん
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