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日経先物のすすめ

■ 日経先物について、わかりやすく解説します。

先物って名前は知っていて興味はあるけど、よく分からない。

先物ってなんか怖いイメージがある。

そんな人にわかりやすく解説して、先物の怖いイメージの払拭から、日経先物の必勝までノウハウを伝授します。

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目次は以下のとおりです。


1. そもそも先物取引とは

先物取引はデリバティブと言われ、将来の期日に、取引時点で決めれられた価格で売買できるものをいい、「商品先物取引」と「金融商品取引」があります。

「商品先物取引」とは、金、銀などの金属からゴム、とうもろこし、大豆などの商品の2ヶ月後の価格を売買しますが、筆者は「商品先物取引」はしていませんので、細部は省略致します。ご了承ください。

日経やマザーズ、NYダウ先物などが、「金融商品取引」にあたります。

日経先物をメインにしているため、以下、日経先物について記述していきます。

日経先物に興味のない方は、これ以上読む必要はないかもしれません。貴重な時間をありがとうございました。


さて、

日経先物とは、正式には225先物と言い、ラージとミニがあります。

ラージは、225先物。ミニは、225ミニと表記されるのが一般的です。(詳細は、後述します。)

225先物の最大のメリットは、買建、売建のどちらの建玉からでも取引が可能で、手数料は同じ、小額であるところです。(金額についても後述します。)株の信用取引で売建をする場合、特別空売り料などの高い手数料が発生しますが、225先物には、その様な手数料は発生しませんのでご安心を。

また、取引時間が長いこともメリットに挙げられます。

日中 0845〜1515

夜間 1630〜翌0530

ちなみに、買建のことを「ロング」、売建のことを「ショート」と呼び、建玉を持つ(保有している状態)ことを「ポジション」と呼ぶので、覚えておくと良いです。

225先物(以下ラージと呼びます。)について、もう少し説明します。

ラージは、2020年10月現在、以下の取引が出来ます。

画像①

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ラージは、「決済の期限」が決めれらています。

その先物の期限が迎える月のことを「限月」、保有できる最終日を「SQ日」といいます。(直近の限月は、20年12月。以降は3ヶ月おき)

ラージのSQ日は、「限月の第2金曜日の前日15時15分まで」です。

直近は、「2020年12月10日 15時15分」となります。

SQ日まで、いつでも売買することができ、

売買した差額の利益・損失を得ることが出来ます。

ここからが、ネットではなかなか見られない情報です。

画像①には、

日経225先物20−12   23,560   +70

日経225先物21−03   23,470   +40

とあり、以下の

日経225先物 21−06

日経225先物 21ー09 …

は取引価格に記載がありません。

日経225先物20−12の取引は活発に行われていて、日経225先物21−03はあまり取引は行われていません。その先の21−06以降は、ほぼ取引がない状態です。

225先物は、SQ日が近くなるほど、取引が活発になっていき、直前はかなり激しくなります。

慣れていない人は、SQ日が近くなったら、次の21−03を始める方が安心かもしれません。スピードが全く違います。

どれくらい近くなったら?というのは、一概に言えませんが、スピードが変わってきたら、次に行くのが良いかもしれません。SQ日1週間前頃から、注意しておくべきしょう。

1週間前頃から、ロールオーバーと呼ばれる限月商品のポジション取り直しが活発になりますが、ロールオーバーについては、これから先物を始めようという方にとって、複雑さを増す要因となるため、省略します。先物短期トレードでは、特にこの知識がなくても、十分トレードが出来ますので、先物の知識を身に付け、余裕が出来てからでも良いと思います。

続いて、225先物ミニについて説明します。

初心者は、こちらから始めるのがベストです。

仕組みは、ラージと同じですが、画像②を見てください。↓

画像②

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ラージと違い、ミニは、毎月SQ日が訪れます。

下表は、2020年のSQ日一覧です。

スクリーンショット 2020-10-24 20.07.44

2020年10月23日現在では、日経225ミニ 20−11が活発です。

活発な限月商品で始めると良いです。(SQ日1週間前を除く。)

225先物ミニを始めるには、いくら必要か?というのは、

3. 日経225先物に必要な最低資金

で、詳しく解説していきます。

2. 口座管理の基本

口座管理にあたって、まず、先物の口座を開設しましょう。すでにお持ちの口座があれば、簡単な質問に答え、2〜3営業日後に開設されます。

先物専用の便利なアプリがあるので、インストールすると良いです。

筆者は、楽天を使用しているため、「楽天iSPEED先物」を使って解説していきます。(「楽天iSPEED」を開設していて、そこに預かり金があることを前提とします。)


「楽天iSPEED先物」を立ち上げ、メニューから「入出金・振替」を選択します。

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すると、以下の証拠金振替画面が出ます。

株式売買で運用している資金を、「楽天iSPEED先物」へ移動させます。


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振替先を「預かり金→証拠金へ」にして、必要な金額を振り替えます。これで、先物トレードの準備は完了です。

「楽天iSPEED先物」の資金を、株式売買に使用したい場合は、同様の手順で「証拠金→預り金」を選択し、資金を「楽天iSPEED」に戻します。

いつでもできるので、筆者は、日中、株式売買で資金を運用し、ザラ場外に、資金を移動させ、先物で当該資金を運用しています。そして、翌日、寄付前に資金を戻しています。

3. 日経225先物に必要な最低資金

続きまして、日経225先物にどれくらいの資金が必要かお話しします。

日経先物は、証拠金が必要です。証拠金とは、取引金額の1000倍のレバが効いていて、実際は1千万以上の単位で売買しているため、その担保という考え方ですが、気にしなくてもトレードはできます。先物をやる際に必要なお金という認識で十分です。

証拠金には、「最低証拠金」と「SPAN証拠金」があります。

「最低証拠金」は、その額を下回ると追証が発生する金額で、「SPAN証拠金」とは、1枚あたりに必要となる証拠金です。ポジション1枚あたりの価格という覚え方が分かりやすいです。1枚だけなら、最低証拠金でポジションを取ることができます。

ラージ 

123万円+278円=約123万278円

ミニ 

12万3千円+38円=約12万3千38円

※楽天を参考(証拠金は定期的に変更されます)。また、枚数が増えていくごとに、枚数分の資金(SPAN証拠金)が必要となります。

損失が増え、余裕額がなくなると、追証が発生するため、余裕を持って入金しておく必要があります。どれくらい余裕があれば良いの?というのは、許容する損失額とロスカットルールによって異なりますが、ミニで1枚あたりプラス2〜3万円としておけば、かなり余裕が生まれると思います。

つまり、

わずか15万円足らずで先物ミニはトレードができるということです。

証拠金は、戻ってきますので、先物トレードをする際に必要な資金と思ってもらえれば良いです。

参考までに、各証券会社の手数料を以下に記述します。
SBI証券 400円(ラージ),40円(ミニ)
楽天証券 278円(ラージ),38円(ミニ)
マネックス証券 330円(ラージ),50円(ミニ)
松井証券  300円(ラージ),40円(ミニ)
岡三オンライン証券 300円(ラージ),40円(ミニ)
ライブスター証券 250円(ラージ),35円(ミニ)
むさし証券 500円(ラージ),50円(ミニ)
カブドットコム 300円(ラージ),38円(ミニ)

続いて、呼び値について解説します。

呼び値とは、上下する値幅のことです。

ラージは、10円単位。ミニは5円単位で変動します。

1枚のポジションに対し、

ラージ 10円の利益→ 1万円プラス

ミニ  5円の利益→   500円プラス

※手数料、税を除く。マイナスの場合は、その逆。

ミニは、15万円程度の資金で1枚ポジションを取ると、5円の変動で500円の損益が出ます。

そして、その15万円は基本的に戻ってくる資金です。

どうですか。決してハードルの高いトレードではないですよね。

ラージ1枚のポジションをとるなら、ミニ10枚をオススメします。呼び値が5円単位のため、ロスカットリスクを抑えることができるからです。

それと、ミニの方に、個人投資家が集まっているので、取組みやすい点が挙げられます。

4. 日経先物のメリットとデメリット ※追証に注意


メリットは、先述しましたが、

なんと言っても時間が長いことにあると思います。また、手数料が安い。ロングとショートどちらも手数料が同じなのは大きいです。

あとは、

トレード力が鍛えられる!

先物で、トレーディングスキルを磨けば、株のデイトレ力は確実に上がります。先物のトレーディングについては、

5. 日経225先物の必勝方法

で解説します。

そして、地合いに左右されないことも利点です。地合いに関係なく買建・売建ができます。

さて、デメリットについてです。

大事なところです。先物トレードをするにあたって必ず理解しておかなくてはならない「追証(おいしょう)」について説明します。

追証とは、

損失が増えていって、維持しなければならない証拠金の額を「受入証拠金」が下回った場合に、追加して差し入れなければならない証拠金のことです。

追証を発生させない対策としては、

① 15時15分までに建玉を保有していなければ「追証」は発生しないので、短期の場合は、15時15分までに建玉を解消する習慣を持つ。

② 余裕を持って証拠金を入金しておき、追証を発生しないようにしておく。

「3.日経225先物に必要な最低資金」で説明した最低証拠金、ミニの場合、12万3千円にプラス2〜3万円多く入金しておけば、ミニ1枚で追証が発生する可能性は極めて低くなります。ポジション1枚あたりプラス2〜3万円の余裕があると良いですね。

ミニは、1枚15万円位でトレード枚数を算出すると、追証の心配は少なくなるし、身の丈にあったトレードになると思います。

ここまでの知識で、日経先物のトレードはできる様になった思います。

次は、日経225先物ミニの必勝方法について、筆者の経験に基づき、記述します。

5. 日経225先物ミニの必勝方法

トレードする際、様々なオシレーターがありますが、

オシレーターには、それぞれ利点・不利点があります。

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