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マユリカ中谷のミュージカル「七里、山越えて」の配信を見た

●9月18日(祝)紀伊国屋サザンシアターTAKASIMAYA

話題のマユリカ中谷のミュージカル、迷っていたのだが見ておかないとこの後のラジオなど話についていけないなと思って期限が切れる前にえい、と見ました!座席は完売で、始まる前の段階で2000枚近く配信も売れ、その後もかなり売れてるみたい。なんかわからないうちにマユリカが人気者になっている。なにげに中谷は能力が高い…。

お金がしっかりかかっている!

あらすじ(見た感じ)
・冒頭、「おいら帰ってきたんだぜ…おふう…おいらはよ…お前のことほんとはよ…おふう!!」(暗転)

♪1曲目 かかってこいぶっとばしてやる~ 気に入らないやつは……して…やる…ぜ…(しどろもどろでボックスステップ)

・弥七が牢屋に入れられている。賭場で何人かぶんなぐったらしい。「あいつのおやじにあいつには近づくなといわれている」「医者にカネ渡せば治してもらえるんじゃないのか」
ごんじい(?)が10両渡してくる。おふうが代筆で、薬草を北に七里向こうの山に取りに行ってほしい、的な…。たぬきおやじが誰なのかちょっとわからない…。

♪2曲目 おいらが行くしか、ねえな!おっとと、だめだ…ぬかるみだ!(ふしぎステップ曲)

・団子屋シーン。三色団子で日本酒いく弥七(そしてこぼしまくっている)。山に住んでいる汚いやつに10両をすられる。団子が腐っていて下痢に。「団子、腐ってやがったのか…イテテテテ」

・森シーン。謎に獰猛なシェパードに襲われる。「かかってこいよ犬っころ!」犬を短刀で刺し、「今夜は犬鍋だ!」←サイテー!
犬を追いかけてきたのが昼間のこそどろ。捕まえるが、「なんだ、お前、オンナか…」。桜という少女と火を起こして、干し肉をいっしょに食べる。「干し肉は犬っころに食わしてやれよ、クロっていうのか」

・弥七は飛脚らしい。文字を読めない桜に、文字をかいて教えてやる。
「文字を書けないなら文を書けないよな…だけど…文字が書けなくても大切なものを運ぶだけでいいんだぜ。文を運ぶのは人の思いを運ぶってことなんだ。おいらの大事なやつに絶対届けたいものがあるんだ…(長い沈黙)。届けてやりたいものがあるんだよ…(長い沈黙)。夜の森は冷えるな…。
・おふうと自分の境遇を語る弥七。おふうは蚕農家のお金持ち。自分は平屋住まいの貧乏人。同じ村で生まれ育っただけだがおふうには恩があるから薬草を届けてやりたい…。
・突然シカが現れ、リス、鳥、たぬき、ワシ、うさぎ…めちゃくちゃ動物が集まってくる。

♪3曲目 生きとし生ける者たちは~みなぬくもりを探して生きてるのさ~(暗転)

・起きて「仕事に行く」という弥七。明後日までには帰るからよ、おふう…
・と思いきや、夢オチ。寝ている桜に10両…いや9両を一宿一飯の礼に残していく弥七。

・夕方まで移動を続けて喉が乾いている弥七。山の中で井戸を見つける。井戸の中から水面にうつる弥七が話しかけてくる。「こんなことをしていても無駄ってわかってるんだろう?」

♪4曲目 鏡…水面…うつる…自分か? さながら~ラビリン~

・移動する弥七。雨。山の中で出会った人に、薬草を見たことがないか聞くが、見たことがないという。なぜ誰も見たことがないんだ!林の中の幽庵寺で雨宿りをさせてもらうことに。神隠しがあるという噂。

・ボロボロのお寺。「え?おいらが仏さんの遣いだと?どういうことだ?」
薬草のことを知っているという幽庵さん。遊びに勝てたら教えてやる、という。仏さんの前で自分の犯した罪を正直に告白する。1つ告白すれば蝋燭を吹き消していく。自害しようとしていたという幽庵さん。訳ありっぽい幽庵さん。

♪5曲目 オイラの言葉をそのまま あいつの言葉をそのまま 天秤の上にのせたらどっちにかたむくかな…(まさかのラップ曲、でも歌上手い)

・オイラはこの世に生まれたことが罪なんだ…両親が盗人なんだ。これでいいのかよ、幽庵さんよ!(妙な沈黙) 幽庵和尚、厠はどこだ…(といって急にはける。誰もいない舞台)
・戻ってきて、「何がおかしい…何を笑ってやがる…もう一度厠だ…」(またはける。どういうことや!)
・戻ってきて手元をなにかスイッチして、蝋燭の光をともしなおす弥七…。このあたりの神隠しはすべて幽庵さんの仕業だという。奉行所に目をつけられたので自害しようとしていたらしい。
・昔、人を殺したことがあると告白をする弥七。6歳のときに盗人の両親を切った侍を殺してしまったという。そのときの短刀をお守りにしている。
・なぜか急に殺される展開になるが、おふうを守りたいという独白をする弥七。いまオイラを殺したらふたり殺すことになるんだぜ。薬草の在り処を教えてもらう弥七。人殺しのあんたの罪を見逃すのがオイラの最後の罪だ。(暗転)

・おふう、あと少しだ。あともう少しで帰れるからよ…。ガシャーガラガラガラ…という音に、「ばかやろうが」と手をあわせる弥七。しかし、うわーーー、と倒れ込む弥七(暗転)。ぴちょん、ぴちょん…という音。「あそこから落ちて…」。暗いところで松明をたく弥七。足をケガしている。薬草を見つける弥七、とくに薬草には手をつけず、ここから出れさえすれば! 誰かいるが、人の死体が(人形)…。おいらと同じところから落ちて動けなくなったんだな…。済まねえ、とふところを探る。痛み止め、干しいもをゲット。文を残した武士。「いよ、少しばかり先に逝く。お前に届けたかった薬草を届けられず遺憾である」。あんたの代わりにこの文を子供たちに届けてやっからな(暗転)。

♪6曲目 この背中に羽根があれば~ いますぐに飛んでゆけるのに~ (ワイヤーで吊り下げられて羽ばたく弥七。ゆっくり上下する。) 自由に 飛びまわる 鳥たち みたいになれたら いいのに 翼を もがれて

・「まあだ、こんなことしてやがんのか」という声。「もういい加減疲れてしまっただろ、いい加減休もうぜ」。心の声と戦う弥七。わんわん、わおーん、と急にクロと桜が現れ、上からロープが。腕の力だけで地上に向かう弥七(暗転)。

・森の中で桜と話す弥七。ありがとよ、後を追ってくれて助かったぜ。クロにも感謝しないとな! お前とクロさえよければオイラの村に来ねえか、命の恩人だからな。子供がちゃかすんじゃねえ、おいらとおふうはそんなんじゃねえ!早く寝ろ(暗転)!

♪7曲目 おいらひとりではどうにもならなかった~ 頼れる奴らと出会えてよかった~

・村に帰った弥七。桜とクロをここの村で住まわせてやってくれ。おふう!
・布団にいる(?)おふうに話しかける弥七。たぬきおやじに薬草を見せたら通してくれたぜ。いま医者が薬草を煎じているところだ、もう大丈夫だ。この足か、大したケガじゃないんだ。おいらはもう行くわ…(と背を向ける弥七)。違うんだ、オイラはそんな大した人間じゃないんだ。救われたのはこっちのほうだ!おめえがいてくれたから、人の道を踏み外さずにいれたんだ。

♪8曲目 叶うならいますぐに抱きしめたいよ この場でこの両手でいますぐに抱きしめたいよお前を いのち あるかぎり…

・「おふう!おふう、死ぬな。おいら帰ってきたんだぜ。おいら、お前のこと本当はよ…おふう!」(暗転)←冒頭のシーン!

・日常に戻った弥七。つくしを取ってご機嫌。さくら、村には慣れたか?これか?これはおふうに体力をつけてもらうために持って帰ってやろうと思ってるんだ。
・また自分の心の声。「おい、だれか教えてやれよ。このバカに、いつまで夢の中にいるんだってな」。「春一番だ」と空を見上げる弥七。
村の人の声「またいるよ、どうしちゃったんっていうのさ」「かわいそうにね、半年ほど前に薬草をとりにいくといって出て行って、帰ってきてずっとあの調子だよ」「おふうが死んで3年がたつというのにな。最初は酒を飲んで暴れてたけど、いよいよおかしくなっちまったんだな。よくわからない娘っこと犬まで連れて帰ってきてよ」
・弥七「おふう、ただいま…」(暗転)

1時間20分。まさかのバッドエンド!!ひとりでやりきった中谷、なんだかんだ脚本、曲もひとりでこなしてさすがもともとはマンガ描いていただけあってクリエイティブ力がすごいと思った。おふうの死が受け止められなかったってことやん、といっていたがそういうことなん?

・阪本が出てきて、「死ぬ、死んでしまう…」とへたり込む中谷。お金かかってた、厠2回行ってた、歌詞飛ばしてた、カタカナを使うのをやめてほしかった(さながらラビリンス)、動物集まりすぎ(あれだけで30万かかっている)、犬押さえてるときに「ラッキーだぜ」は間違った、三色団子で日本酒いってた、結局、薬草取ってないよな? 

2.5次元やってる動画屋さんに作ってもらった動画

明日まで配信なのでもう1回は見ておきたいな。グッズも後から出るみたいで、最近よしもとさんはとにかくグッズでお金儲けしようとしている感強いが、ちょっと気になる…。

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