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Skaai RPZN STORIES GQ JAPANを観て泣いた夜

私にとって HIPHOPは energy

物心つく前から机の前に座り、握るえんぴつ、玩具から聞こえてくるキャラクターの英語。記憶がはっきりとしていく度に、積み上がっていくプリント。気づいたら放課後は塾。小学校時代、放課後に友達と遊んだ記憶は片手。多いときは、通っていた学習塾4つ。中学では生徒会長、高校は保育園生のときから決まっていた進学校。勿論、成績も宿題も上手くいかずに何度もパンクした。そんなとき訪れるのは、母親から捨てられるという恐怖体験。保育園生のときから既に、自分の意志はなく、母親の思い通りにならなければ捨てられるという感覚と体験が積み重なっていた。

しかし、そういった経験や感覚によって出会いも繋がりも生まれた。高校のときにはその出会いに感謝しながら視野を広げていくことができた。勿論、高校のレベルの高さに挫折もしたが、そんなことどうでも良くなるくらい大切な友人にも出会った。18にして、生きる基礎体力だけは誰にも負けないと言えるようになった。

そして、私は今も生きている。呪縛も洗脳も今も尚、まとわりついてくる。それでも、生きている。吸収できるものをこれでもかと吸収して、目を世界に かっぴらいて、自分の感覚をコンパスに動いて、考えて、生きている。そんな生き方と通じる感覚を得たのが、HIPHOPだった。ラップは、言霊であり、その人の生き方が見える。だから、人を圧倒して突き刺さる。そんなところが、いつしか好きになり、自分のエネルギー源になっていた。

background と underground

様々なメディアやインタビュー、ドキュメンタリーで明かされる ラッパーやビートメイカーのバックグラウンド。彼らの人生、感性、紡がれる言葉には、何度も涙してきた。AwichやKM、田我流 … そして 今回 出会ったSkaai。ファンからしたら、いやいや出会うの遅いってという感じかもしれない。GQ JAPANでのSkaaiのドキュメンタリー。語られたのは、幼少期から今までの生い立ちや仲間の存在、そのとき抱えていた葛藤や自分の人生についての想い。

これまで自分が経験してきたもの 見てきた世界を 偶然 音楽っていう手段に出会って それで奏でてみたら いい音が鳴ったっていう

https://youtu.be/MwKxsldHVtw

私は、彼のこの言葉に私はハッとした。23年間生きてきて初めて 彼が経験した自分の意思で起こした変化 についての一言。自分の経験してきたものは、何かのカタチで必ず昇華できるのだと。彼の葛藤に似たものを感じたからこそ、私はこの一言が胸に刺さったのかもしれない。
アンダーグラウンドのカルチャーは未だにタブー視される。しかし、社会が見て見ぬふりをするところにこそ、真実は眠っていたりする。我々が避けるのは、自由や解放への憧れと自分の身を捧げて真実や本質を求める姿への恐怖である。暗闇へ1歩踏み出すと、そこに広がるのは、闇ではなくて、真実なのかもしれない。

私は これから どんな手段と出会うのだろうか。こんな風に綴ることも、手段のひとつなのかもしれない。

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