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ロイヤルカナン&大阪ねこの会 猫飼いさんのためのセミナー

勤労感謝の日の11/23に、大阪ねこの会さん主催のセミナーがありましたので受講して来ました。
丁度2年前の11月に参加した大阪ねこの会さんとねこから目線。さんのセミナーで大阪ねこの会の代表や十三さくらねこの会さんの代表とご挨拶出来、ロイヤルカナンとのプロ契約に推薦して頂き、地域猫さんにロイヤルカナンを与えられる価格帯で購入出来る様になりました。

今回も何か他団体さんや個人の保護猫活動家の方とお知り合いになって、私の活動を少しでも役立てられると良いなぁと思っておりました。

まず最初にロイヤルカナンさんから「猫飼い〜多頭飼育・シェルター運営のための衛生管理について」の講義がありました。
内容ですが、中・大規模保護シェルターの運営時の衛生管理という規模のお話でしたので、参加していた方達の多くが小規模運営もしくは個人の活動家で、保護している猫さんはご自宅で管理されてる方、もしくは地域猫外で管理してる方達でしたので少し相互でズレがありました。
もちろん小規模・個人でも役立つ内容のお話はありましたが、参加者の方からの質問のほとんどが地域猫管理時の物でしたので、需要はそちら側にあったのかと。

次に、大阪ねこの会代表から「猫飼いあるある 病気や問題行動 譲渡への道など」の講義がありました。
保護している猫さんの問題行動、一番困るトイレ問題のお話は自分の知識の範囲内でした。

トイレの次は猫同士の喧嘩で、一番大事なのは"第一印象"との事でした。最初に仲が悪くなってしまうと一生仲が悪いままの事が多いらしく、確かにうちの保護してる子の中で仲の悪い子達を見ていると改善する兆しは見えません。
ですので、新しく保護した子は隔離してケージやキャリーケース越しに少しずつ他の猫さんらと引き合わせて徐々に慣らすのが肝要との事でした。
これらも色んな猫の本に書かれている事でしたので知ってる範囲内ではありましたが、それらを徹底はしておりませんでしたので、最初が一番大事なのをしっかり守って置けば・・・と心当たりがある事だらけでした。

また、仲の悪い猫同士同じ空間に居る場合、ちゅーるなどのオヤツ時間にするなどで良い事が起こるという記憶を植え付けるというお話がありました。
これは猫の行動学にも通じますが、猫は基本的に集中したり気にかかる事があるとそれ1つに気持ちが向くシングルタスク型ですので、仲の悪い猫同士でも一番気にかかる"ちゅ〜る"という存在があると、そちらに集中して喧嘩を忘れるという事です。
お互いが一緒に居る場で喧嘩が無く美味しい物が食べれたという経験を積み重ねる事により、気に食わない奴だけど喧嘩をせずに一緒に居ると美味いもんが食えるから我慢するか( ゚д゚)という流れを作る訳です。

他には紐や布を食べてしまう子の対処法ですが、やはりそういったオモチャや生地の物を放置したり置かないという対処法でした。
うちの保護してる小夏も紐を飲み込む習性があり、姉が放置してた猫じゃらしの紐を飲み込んで翌日ウンチと一緒になが〜い紐が出て来た事がありました。
これはただ単に運が良かっただけで、簡単に腸閉塞を起こす場合があります。その場合は開腹手術でしか治療は出来ないので猫さんにも保護活動家の財布にもダメージが大きいです。

私からの質問で、家庭内野良の子の心を開くアドバイスをお聞きしたのですが、ご飯をあげる時間を決めて置き餌をしないとの助言を頂きました。
これは多くの猫の本にも書かれている事ですが、家庭内野良の子は普段人から逃げて隠れ出て来ない子が多いので、ご飯の時に出て来ないと食べられないというのを教えこむという事ですね。
確かに徹底して実践はして居なかったのでやってはみたいのですが、家庭内野良5年目から行って果たして効果があるのか・・・体調を崩しても簡単に病院に連れて行けない状態ですし、無理やり捕獲して連れて行くと今まで少しずつ貯めた関係値もALLリセットになります。難しい所ですね・・・。

後、夕方のサプリの時と明け方のご飯追加の時にちゅ〜るをあげていて、その時は家庭内野良の子達もいそいそと出てくるのですが、ちゅ〜るを1本ずつあげてたのは多いとの事でした。3匹の家庭内野良の子達に1本のちゅ〜るを分ける様にアドバイスを頂きました。
これは慣れてしまうという事に対する対処だそうです。確かに猫さんは贅沢になれる生き物なのです。うちの地域猫さん達は自分の好みのちゅ〜るしか食べないですし、自分の好きな味じゃないパウチは食べないという恐ろしいご身分に仕上がりました。
最初の頃なんて何味でも残さず食べて居たのに、今や自分の好きな所だけ食べるというとんでもねーモンスターキャッツに仕上がってます。
そうならない様に嗜好品は量を抑えるというのは理にかなってると思いました。

他に会場の参加者さんからの質問で、子猫の噛み癖を直したいというお話がありました。対処法として、噛んできた時ねじ伏せるというのがありました。
これも色んな本やお話を聞く対処法ですが、こちらの方が強いというのを教え込むために噛まれた時に首筋の皮を掴んで床に押し付ける、その時に愛情をかけてはいけないというお話でした。
これは海外のトレーニング番組でも見た事がありますし、子猫の時に人間を噛まない様に、少し嫌なケアの時に暴れても勝てないというのを教え込むのに重要だと思います。
また、子猫の眉間をぐいっと指で押すと暴れなくなるというお話もありました。
これは以前SNSでも注目された、爪切りの時などに眉間にテープや付箋を貼り付けるとそれが気になって集中してる間に爪が切れるに近いかなと思いました。

問題行動のお話の次は冬になりやすい病気のお話で、膀胱炎猫風邪のお話がありました。初めて聞いた内容だと、子猫に多いらしいですが熱がある時は自然と腕が上に(空中に)上がるそうです。
うちは余り子猫を保護した経験が無い(ほたるは5ヶ月、小夏は2ヶ月、いろはは3ヶ月の時に保護しましたが)ので、多くの子猫に触れて来てる代表のお話はためになりました。

最後に譲渡に関するお話ですが、今は譲渡先が見つかりづらいとのお話でした。
コロナ禍の時に猫さんを家族に迎えたご家庭が非常に多く、今は猫さんも20年以上生きる時代ですし、2匹目を迎え入れようというご家庭以外はもう満足してしまっているのでなかなか新規の里親さんを迎えづらいとのお話です。
確かにその通りで、昨今問題のある里親さんとばかり遭遇してきたので、そういった方達だからコロナ禍ブーム後も譲渡会に来られている方が居るのかなと。

そんな中でも良い里親さんを見つけて行くしか無いので、まずは完全に人馴れ出来てる子猫にするのが重要とのお話でした。里親さんをその子に惚れ込ます作戦です。確かに迎え入れた猫さんが甘えて来たり膝に乗ったりお布団に入って来たら大事にしてくれるに違いありません。
人馴れが甘く、里親さんの家で家庭内野良になったり、懐かなかったり攻撃性が高い子だと大事にして貰えない可能性も高まります。

まぁでも猫さんってほんと1匹ずつ性格が違って、犬と違い一定の忠誠心というか人に対する愛情表現の均一化も無いので、すごく甘えて来る子も居ればツンケンの子も居るし、ケースバイケース過ぎて対処が難しいんですよね。

会場の方からの質問で、地域猫さんへのお水あげについての質問がありましたが、私が5年かけて地域猫さんにお水をどうすれば上手い事設置出来るかアドバイス出来たなぁと。毒を入れられるとのお話もありましたが、私の活動地域でもお水入れの水が1日で変色していた事もあり、公園に設置時のいたずらに対する対処なども長年対応して来たのでお話出来たなと。
ただ私のセミナーではありませんので、急に話し出してもおかしな話なので、皆さん講義後にすぐにお帰りになられたので残念でした。

大阪ねこの会代表が保護されている猫さんにステロイドをちゅ〜るで飲ますお話もありましたが、多分プレドニゾロンかなと思うのですが、あれはとても苦味が強いお薬なので、粉状にすると好きなちゅ〜るでも舐めない子が多く、地域猫さんにお薬をあげる場合飲ませるのが難しい事が多いですが、錠剤なら100%飲ませる方法を開発しているので、今回の参加者さんは地域猫をお世話されてる方が多そうでしたので、何か講義後に雑談みたいな感じで集まれたら良かったなぁと少し後悔しております。

当団体は小規模ですが5年間かけて近隣4つの自治会より活動を認める署名を頂けましたし、地域猫のお世話をするに辺り住民からの理解を得るのは必須だと思っています。それらが難しい地域がほとんどなのも良く分かっていますし、私もこの5年猫さんのお世話より人との交渉に一番時間をかけた結果が今に繋がっています。

外の猫さんをお世話してる時の投薬食事のあげ方や、猫のお世話をしてるという事に拒絶反応しかない住民の方への対応など、地域猫さんをお世話してる方達へのアドバイスを気軽に話あえる場所があると良いんですけどね。
20年前のインターネットは、ゲーム友達がみんな掲示板チャットに集まって気軽に毎晩話してましたけど、そういった場があれば良いのになぁといつも思います。
匿名で何の登録も要らず参加出来るチャットルームみたいな物、今の時代には難しいのかもですね。
Youtubeのチャット欄でそういった場を作れそうですけど、問題は人が集まらないという所ですね😓