見出し画像

陰謀論者(9):自分の頭で考える人2.0 

今回は自分の頭で考える人2.0(旧:目覚めてる庶民)について取り上げたいと思います。彼は2024年2月現在約17万フォロワーがいることから反ワク陰謀論界隈においては最大手の一つとみられます。

プロフィール

X(旧Twitter)におけるプロフィールはこんな感じです。

アカウント名の由来は「マスクやワクチンを推進する世の中に流されずに自分で考えよう」という意味でつけたとみられます。とはいえ、自己紹介文に「一連のコロナ騒動がmRNAワクチン集団接種に繋げる為の人為的な集団ヒステリー…」と書いていることからいわゆる新型コロナ陰謀論の信奉者であると推測されます。

彼のフォローしているアカウントをチェックしたところ、内海聡氏やTrilliana華氏などといった反ワク界隈の人を多数フォローしています。

コロナ禍が始まったごろまでは植毛カウンセラーとして親和クリニック新宿院(東京都新宿区)に働いていたみたいです。

新型コロナ陰謀論

彼はコロナ禍に入ってから間もなく、新型コロナという偽りの感染症を利用して世界的な社会変革を引き起こそうとしていることに気づき、その先にあるのは庶民にとって自由が抑圧された未来であると確信したために多くの人に知らせる思いで本人は言っているみたいだけど、彼の主張については複数のファクトチェックで否定されています。

とはいえ、どのような経緯でこんな主張に至ったんだろうか。ちなみに、彼は新型コロナについて調べた末に世界的な社会変革を引き起こすために作られた政治的イベントであることに気づいたと言っているが、本当であるかについては時系列で追う必要があるみたいです。

ちなみに、旧アカウントが作成されたのは2020年4月でそれ以前の彼の素性についてはYouTube上でアップしたインタビュー動画しか得られませんでした。

彼をインタビューした動画によると20代から薄毛に悩まされており、市販の育毛剤をはじめとした様々な対策を講じたものの実感するほどではなかったみたいで、最終的に自毛植毛手術を施行し解決に至ったといった感じでこの時点では少なくても陰謀論めいたことは言っていませんでした。

ところが、旧アカウントを作成した直後のポストをみると自粛やロックダウンをしても感染者を抑え込めないどころか社会が疲弊するなどと反自粛を主張しているだけでなく、コロナはただの風邪であったり、経済破綻の方がはるかに怖いことなどに気づいていち早く普段の生活に戻った人が「目覚めた人」で彼も目覚めていると言っていたことから少なくても作成するごろまでには新型コロナ対策に疑義を持ち始めたのは確かです。

ちなみに、この当時彼が勤めていた職場は自毛植毛手術を扱う美容クリニックで休業要請の対象外であったことからコロナ禍で打撃を受けていなかったものの、カウンセリングをした患者の中には打撃を受けて悩んでいる人がいたらしく彼らの話を聞くうちに新型コロナ対策に疑義を持ち始め、反自粛に傾斜したのではないかと推測されます。

新型コロナを調べた末に恐怖感が薄まり自粛そのものが馬鹿らしいと感じるようになり、そこに大橋眞 徳島大名誉教授の「世界中が大騒ぎしているコロナは誰でも持っている常在性ウイルス」などと言った主張が目に留まり、コロナ騒動は詐欺的なイベントと感じるようになったとみられます。ちなみに、大橋名誉教授の主張については名取宏先生らによって否定されています。

そこに「少しでも疑わしければ死因を新型コロナとみなす」という誤った情報が彼の目に留まり、新型コロナを世界規模で行われている作られた感染症という形で陰謀論にハマったとみられます。

とはいえ、2020年7月の段階で作られたコロナ騒動によってワクチン接種の名のもとに自由が抑圧されようとしていており、そのことに気付いている人だけでも声を上げようと呼びかけていることからこの時点で彼の主張の原型といえるものが出来上がっていたといえます。

ちなみに、彼は権力と金儲けのためにグローバリストがコロナ騒動を仕掛けたと主張しているものの、これについては陰謀論に過ぎません。なお、彼はメディアもグローバリストの傘下であり、テレビは洗脳装置とみなしています。

反ワクチン・反マスク

上記のポストのようにワクチン接種券をすぐ捨てたり、マスクを着用したヒツジのTシャツを着るといった奇行に走るなどガチの反ワクチン・反マスクとみられます。と言っても、彼は前述の新型コロナ陰謀論を信じているうえにマスクはグローバリストに服従している証で自由を守るため抗っているといった感じなのでこの点については当然の成り行きだといえます。

ちなみに、彼のブログによるとワクチンやマスクが危険であることを公的機関からの資料を用いて説明しており、一見すると説得力があるかもしれませんが、「省略された動物実験」の箇所にGraetGameIndiaやDrachiという個人のブログとみられるサイトからの引用が見受けられたり、治験中であるなどと誤った情報やフェイク動画とみられるものが多数ある点は否めません。

また、彼の場合、吉野敏明氏らといったニセ医療に手を出している医師やモンタニエ博士などの闇落ちした科学者を真の学者、真の医師、真の専門家と称賛する一方で感染症の専門家やワクチンを推奨している先生方を「恥知らず」と呼ぶなど侮辱しているケースが散見しました。

フードファディズム

彼は小麦や砂糖、乳製品などをなるべく避けた食事をしているみたいです。ちなみに、彼が言うには小麦や砂糖などは近代に西洋から入ってきたものでこれらを摂食することでがんや糖尿病、アレルギー、うつ病などになりやすいみたいです。おまけにこれらを摂食すると麻薬のような脳内快楽物質が分泌され無性に食べたくなるとか。つまり、彼にとって小麦や砂糖は西洋文明による食の侵略といった感じでしょうか。

これらについては吉野敏明氏が主張したのがはじめだと言われますが、どっちにせよ誤った情報であることは確かです。しかも、彼の場合、玄米をはじめとした日本の伝統食で病気しらずになったと言っていることからフードファディズムかぶれであることは否めないと思います。

余談ではあるが、彼はマクドナルドをディスったことがあります。

長文になったので続きは次回にします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?