エアプレイ もののけ姫

いやっ…見たことあるんです…ちゃんと全部見た!なのに20年くらい前の話だから、忘れてるんですね マジで

おねがい

エアプレイnoteには、自信度が書いてあります。

「この空想上のストーリーは、みんなからの断片的な情報により、このくらいはあたってる…と思う!自信ある!」という尺度から、5段階評価にしてあります。

noteを読んで、そのもののストーリーを知っている人がいらっしゃいましたら、ぜひ当たってる度をコメントしていってください。間違っていたら、(いつかエアプじゃなく実際にやるかもしれないので)ネタバレにならない程度の断片的な情報を書いてくださると助かります。

自信度

★★★☆☆

本当に悲しいです。20年もたつと人は忘れるのです。全てを。

もののけ姫をなぜ未視聴なのか

こんなん、言うたら全然未視聴じゃないですよ。ちゃんと見ましたよ。でもいつ見たかって、20年も前ですよ!20年前って小学生ですよ。3歳の記憶はあるのに小学生の記憶がない、小学生のころ下り坂を自転車で爆走して一回転したが無傷だったとか、でんぐり返しでガラス戸を割ったが無傷だったとか、そういうしょうもない記憶はあるのに、もののけ姫だけ…もののけ姫…

しかし父がCDを買ったかなんかしたのだけ覚えてます。こいつすげえなあ、みたいなことを言ってたような?言ってないかも?ああ…20年…残酷よ

もののけ姫の(覚えてる限りの)ストーリー

斜面を転がり落ちるかのように大猪が走ってくる。しかもどんどん何かに蝕まれていく。ヤバイかんじだ。刺さる矢。踏みとどまらない大猪。

「オッコト主様!」

オッコト主と呼ばれた大猪は、どんどん汚い塩辛みたいなものが湧いていく。村の者総出で倒したか…倒したのかな…倒したか、退けたかなにかで、オッコト主が倒れたか通った後は、地面が腐ってしまった。

腐った中から、胆袋?のような石がでてきた。村のおばばに言わせれば、それこそが呪いだという。

村の若者であるアシタカは、オッコト主の怒りを鎮めるため、冒険に出ることが決まっていた。とても勇気のある若者なのだ。村の少女カヤは、アシタカに密かに思いを寄せていた。しかし、旅に出るアシタカの負担になるまいと、ずっと気持ちを隠していたのであった。

出発の日、もう戻らないであろうアシタカに、思いを託した小刀を渡すカヤ。アシタカはカヤのことを妹分としか思っていない。アシタカはありがとうとにこり笑い、ヤギ?のヤックルと一緒に村を後にした。(ヤックルっていう種類の動物いたっけ?ヤックルのヤックルちゃんか?)

旅の途中、結構早い段階で、高下駄の商人に出会う。名前はエビスだったと思う。背が低く、お調子者というかんじの40代男性だ。アシタカが、村にオッコト主が出たため、その怒りを鎮める方法を探しに出ていると言うと、「そういうことなら、わしの目的地と同じじゃわい」と、一緒にどこかへ向かうことを約束した。

エビスは商人なので、品物を鉄づくりで有名なある村で行商したいということだった。どうやらその村には巫女?がいるらしく、そこでオッコト主の呪について聞けばよいという。

二人と一匹は旅を続けるが、途中で何者かに襲われる。エビス、商人とは思えぬ身のこなし。爆弾を投げつけたような気もする。二人は窮地を脱した。アシタカ、商人なのにすごいなと言うが、エビスは行商中に危ない目にあうこともあるから〜とはぐらかす。

ついに村についた。もう夜になっていた。村は木の門で閉ざされていたが、エビスが門番の女性に話をつけると開けてもらえた。

村は夜だというのに大変にぎわっていた。鉄を作るにはずっと火を炊いていなくてはいけない。夜中も交代で火の番をしているらしかった。また、この時代は村といえば働き手は男だったのに、ここでは女も男に負けず劣らず力仕事に精を出しているのであった。

なにもかもが新鮮で、キョロキョロするアシタカ。エビスは小用を済ませ、エボシ様に挨拶しに行こうという。

エボシ様はこの村の実質的な統治者で、タタラ製鉄の考案者だった。しかもなんと、美しい女性である。タタラ製鉄の技術があれば、女や子供でも働ける。みんなの食い扶持を得ることができる、とかなり先進的かつ先見性のあるリーダーだった。

アシタカはオッコト主の胆袋を見せ、呪いについてなにか知らないかと聞く。が、あまり詳しくないし呪いを解いてやることもできないと言われる。意気消沈のアシタカ。しかし、精悍なアシタカに目をつけたエボシ様は、しばらくこの村にいるといい、と声をかけてくれた。

しばらくして、昼になにやら外が騒がしくなった。

「敵襲ーッ!!」

門の上から見張りをしていた女が叫ぶ。村中の鐘が鳴る。外から敵が攻めてきたのだ。エボシ様は鉄の銃を手に取ると、誰より先に門へ走った。

門を閉じ、上から銃で威嚇射撃。敵は男たちの軍勢だったが、農民だろうか、練度は高くなく、そのうちに退却していった。タタラ製鉄の技術や鉄を求めて攻め入ろうとしてくるのだろう。退いていく兵を見て、みんなほっと胸をなでおろす。

「あっ!」
「どうした、アシタカ」
「あれは一体…狼…?」

敵陣が過ぎ去った方向に、大きな白い狼が2匹、こちらをじっと見つめていた。

「あっ!女の子が!」

狼の間にいたのは、戦化粧をした、年の頃は自分より少し幼いくらいの少女だった。少女がこちらを睨みつけると、狼も歯茎をむき出しにして威嚇しているようだった。

「あれは狼少女。この森で狼に育てられ、野生となってしまった哀れな娘よ。どうにかしてこちらの村で保護してやりたいが…」

エボシ様がそう言うので、アシタカも俄然興味が湧き、自分が彼女に話をしてみると言って村をでた。今までずっとエボシ様の交渉があったが、その度無視していたらしい。

教えられた彼女のすみかを目指してヤックルとともに岩山を登り、ついに狼少女に対面する。少女、口に血がついている。緊張の対面。狼たち、少女を守るように左右を陣取っている。

「口に血が…」

無言で血を拭き取る少女。どうやら狼のごとく、獲物をそのまま食べたらしい。少女はなにも言わず立ち去ってしまう。狼も少女の後を追った。

アシタカは低血糖かケガで倒れてしまう。ケガだったかもしれない。しばらくして目が覚めると、そこは鬱蒼とした森の中だった。狼少女が口で柔らかくした干し肉を口移ししてくれていた。

ぼんやりと目が覚めるアシタカ。

「狼は?」
「モロとガロなら、今は下がってもらった」

モロ(は合ってると思う)とガロ(多分絶対違う)と呼ばれた狼の気配だけはする。少女を大切に思っているらしかった。

「手当してくれたのか。ありがとう。私はアシタカ」
「私はサン」

狼少女は名をサンといった。まだ回復しないアシタカを連れ、森の奥へ行くサン。モロとガロには「母さんのところへお帰り。私は大丈夫」と声をかけた。まだ信用しきれないのか、グルル…と唸ってからどこかへ消えていった。

サンの言うことには、エボシはタタラ製鉄で銃を作り、森を汚し、そのせいで森中の精霊たちが怒っているということだった。アシタカの見せた胆袋をみとめると、それは精霊たちの怒りが形になったものだと教えてくれた。

「どうしたら呪いを解くことができるんだ?」
「それは母さんに聞かないとわからない」

そうして、アシタカはサンの母親のもとへ行くことになった。

道中、傷の治っていないアシタカを支え、手を引き、少なからずなにかが芽生えた二人。アシタカは、村娘カヤからもらった小刀をサンにあげてしまう。多分大切な小刀だったのだ。でも「サンに似合う」とか言って結構簡単にあげたのだ。プレイボーイだ。

サンの母親とは、人間でなく、モロたちよりも更に大きな白い狼であった。もはや森の主といってもいいほどの大きさである。

「お前が、アシタカかい」

母はふるえる声で語りかけた。人間の言葉が使える!アシタカは驚いた。どうやらサンが人語を話せるのは彼女のおかげのようだ。

サンがいない場所でと人払いをし、母はアシタカと二人きりで話をした。サンは元々捨て子で、それを狼親子が拾って育てたのだという。けれども、育つにつれてサンは狼でいたがるが、狼である自分たちとしては、やはり人間の世界に返してやりたいと思うようになったらしい。

「ならば、連れて行ってしまえばいい」
「お前にサンが救えるか!!」

本当は人間と一緒に暮らしてほしいが、狼少女であるサンは兄弟と離れるのを望んでいないし、かといって狼が近づけば人間は恐れて攻撃してくる。単純に連れていけばいいという話でもないのだ。

オッコト主の呪いのこともあり、人間の里からやってきたアシタカとしては、うまいこと人間の利も自然界の利も共存した道を模索していきたかった。

しかし、事態は急転する。エビスの手が回ったのかなんかしらんが、戦争が起きたっぽいのだ。サンは森が焼けてしまう!と焦って、シシガミさまに助けを求めに行こう!と言う。シシガミさまとはなんだろう。しかしサンの頼みなので、火の手が回らない道を選んでどんどん進む。狼親子は火事がこれ以上広がらないよう、戦争を止めるべく軍に割って入った。

サンたちは山道を歩いていく。山の下では火事、ときおり闇夜に見える白い獣の痛々しいほど美しい姿。母や兄弟が心配だ。早くこの戦争を終わらせなくては。急ぐ二人。シシガミさまにあわせて!と、森に懇願する。シシガミさまへの道を示すかのように、小さな白い精霊が現れる。

「コダマたち…!」

コダマと呼ばれた精霊が、カタカタ鳴らしながら森の奥へ案内していく。

森の最奥まで来ると、泉があった。月明かりが照らしている。そのほとりに、ヒヒのような顔の荘厳ないでたちのエゾシカがいた。体は月の光のように、ぼんやりと輝いている。

シシガミさま!お助けください…!

そう言うと、シシガミさまは首を差し出した。切れというのか。切った首から、血でなく神秘的な水のようなものが溢れ出した。

はりつめた〜〜〜弓の〜〜〜
ふるえるふ〜んふふ〜ん…

そして山より大きなデイダラボッチが現れ、軍や村を破壊していった。

エボシたちの村でも、初めて見るデイダラボッチに戸惑う皆々。ピンチである。ワー……。人間たちの村はちょっと物語的にもオシマイなかんじだ。

デイダラボッチとシシガミの首水により、森の火事が引いていく。くすんだ紫色だった胆袋は、シシガミの首水によって浄化されたようだ。呪いは解けた。

戦いで、母狼が傷ついた。それに気づいて、二人は母の元へ戻る。しかしもう命の灯火が消えかけている。

「サン…お前は…人間だ…ひとと共に生きなさい…」

最期の言葉を残し、母狼の目から光が失われていく。そうだ。この娘は人間だったのだ。十数年前のあのとき、いたずら心に拾ってからというもの、すっかり情が移ってしまった。だけどもう、手放さなければいけない。

サンは人間として生きることを決めた。アシタカと、共に。自然に生きるのは難しいかもしれない。かといって人に馴染めるわけでもないかもしれない。だけども、二人で。

生きろ。

〜完〜

もし投稿が気に入ってもらえたら、サポートいただけるととても嬉しいです!