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大江千里「red monkey yellow fish」(1989)

大江千里さんがシティポップの文脈で語られることがあまり無いのは何故なんだろう。
ご自身による楽曲の世界観が、角松敏生さんのように大人の恋愛を歌ったアーバンな世界観とは別ベクトルの、日本的情緒に特化しているからなのかもしれない。「夏休み」や「文化祭」「料金所」といった曲におけるモチーフや、かつてのツアータイトルが「納涼千里天国」だったように。

10代〜20代の大学サークル活動で体験するであろう、初めての経験に基づいたような新鮮さがそこにはある。
このアルバムも、ビートルズをはじめとした海外のアーティストに影響を受けながらも、パーソナルな日本的情緒を感じるアルバムだと感じた。

個人的なおすすめな曲は2曲目の「おねがい天国」。あまり聞いたことのないような、終始中毒性のある変なセンスに溢れている。
YOUTUBEで過去の映像を観たが「メガネ男子」の走りだったのかも?オリエンタルラジオの藤森さんによく似ている。 #290円CDレビュー #中古CD #大江千里

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