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バトルロワイヤルゲームはなぜここまで流行したのか?バトルロワイヤルというジャンルの歴史

みなさん、バトルロワイヤルゲームを遊んだことはありますか?今やスマホで簡単に遊ぶことができる、銃ゲーの大人気ジャンル、バトロワ。そんなバトルロワイヤルゲームの歴史を紹介します。

バトルロワイヤルゲームって何?種類は?

まず知らない人へ向けての説明。
バトルロワイヤルゲームというのは大規模な人数で広いマップにスポーンし最終的に生き残ったプレイヤーが勝利するPvPジャンルのゲームです。
そしてバトルロワイヤルゲームは主に二種類あります。
①日本人の方が書いた「バトルロワイアル」という小説(1999年4月21日発行)を元に作られているゲーム
一般的に銃を使って戦うジャンルを指すことが多いです。
「PUBG」や「フォートナイト」など今流行のものはほとんどこれに入ります。
②アメリカの方が書いた「The Hunger Game」という小説(2008年9月14日発行)を元に作られているゲーム
近接戦闘が主体のものを指すことが多いです。
現在流行っているものは少なく、マイナーです。

まあ知らない人はほぼいないと思います。例えばスマートフォンを持っていて「荒野行動」をプレイしたことのない人はいないですよね。

バトルロワイヤルゲームの誕生

さて、↑に二つの小説を挙げました。どちらもだいぶ前の小説ですが、映画化されており、かなりの大ヒットを巻き起こしました。そんな中、この二つの映画のようなことをゲームの中でプレイヤー同士でやってみたい!!という思いを持つ人が少しづつ出てきます。(小説の詳しい内容を知りたい人は、調べてみてください)
とは言っても、新しいゲームを作ることはとても大変ですし、お金もありません。
というわけでPCゲームのmodを作成しようという流れになります。(主に個人で)

※modという言葉は日本では馴染みが深くなく、勘違いされていることが多いです。筆者はあまり詳しくないので気になる方は自分でしっかり検索することをお勧めします。簡単にいうとゲームのユーザーがそのゲームを元に新たなゲームモードを追加する等の改造(いい意味での)をし、それを適用すると他のユーザーもその要素が遊べるようになるもののことです。

そうしていろんなゲームのいろんなmodができました。
今でも根強く残っているものは「Minecraft」というゲームの「Hunger Games」というmodです。これが元祖と言ってもいいでしょう。
そして様々なmodが開発されていきます....

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEROYALE〜伝説のはじまり〜

「ARMA 2」
『ARMA 2』は、チェコのBohemia Interactive社が開発し、2009年5月29日に発売を開始したWindows用の軍事シミュレーション・ファーストパーソン・シューティングゲーム (FPS) である。(wikipediaより一部抜粋)
ARMA 2は当時のリアル系シューターゲームの中でもサンドボックス要素がありマップが広く、かつmodが作りやすいゲームでした。
そして、2013年2月にARMA 2のmod「DayZ」が開発されます。これはバトルロワイヤルというよりは、ゾンビゲームやサバイバルゲームのmodに近いものでした。が、リアル系fpsとサバイバルゲームの緊張感があいまって大人気ゲームとなり、のちにARMA 2とソフトが分割され、ARMA 3という続編にも対応されるようにまでなりました。(ソフトが分割されたことで、mod導入できなくてもプレイできるようになったことも人気の理由です)
さて、少し話は遡りDayZがARMA 2と分割される前にハンドルネーム「player unknown」ことブレンダン・グリーン氏(ハンドルネームでピンときた人は少なくないはず)がDayZのmod、「ARMA 2: DayZ Battle Royale Mod」を開発します。(つまりmodのmodというわけですが)これが現在のバトルロワイヤルゲームの元になるものです。そしてDayZが分割された時、ついでにこのmodも分割してしまおうとなり、分割されて名前が変わります。(これもソフトが分割されてから人気がるようになり...)
それが「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEROYALE」(2014年)
ARMAのシューター対戦要素にDayZのサバイバル要素、そしてバトルロワイアルの小説要素が組み合わさった前代未聞のゲームで、当時のゲーマーの間では大流行しました。
この頃頭角を現してきたのは、「バトルロワイヤルストリーマー」という存在です。なぜかというとバトルロワイヤルゲームは、他のゲームと違いプレイしているのをみているだけでもおもしろいものであるからです。こうして、バトルロワイヤルジャンルはどんどん規模が大きくなっていきます。(ストリーマーとは配信者のことです)

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS 
〜元祖バトロワ〜

さて、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEROYALEの欠点。それは、イマイチな対戦要素でした。元のARMAもそんなに高性能ではないし、modのmodということもあり、バグや当たり判定等、ひどいものでした。
そこで白羽の矢が立ったのが「H1Z1」。(2015年発売)
元は「DayZ」のライバルであるゾンビゲームですが、シューティング対戦がしっかりしていました。そこで「player unknown」ことブレンダン・グリーン氏がこのゲームのバトルロワイヤルmodを開発しました。当然PUBRに不満を持っていたプレイヤーたちはこのゲームに流れ込み、すぐにソフトが分割されました。その名も「H1Z1:King of the Kill」(2016年発売)(ちなみに元のゲームの名前は「Just Survive」となりました)。ここでさらに人気はヒートアップ。もはやPCゲーマーの中で知らない人はいないレベルにまでなっていました。ですがこのゲーム、プレイヤーの体力が低いので、結局撃ち合いの強いプレイヤーが有利になってしまい、初心者には厳しいと感じる人が多くいました。ですがまともなバトルロワイヤルゲームはこれしかないのでみんなこれを遊んでいました。
さて、ここまでの盛り上がりを見て次のシューターゲームの覇権ジャンルはバトルロワイヤルだと思った会社が三つありました。それが韓国の「Bluehole」、アメリカの「Define Human Studios」と「Xaviant」です。
今回は「Bluehole」に注目して見ていきます。他の会社は次の機会に...
この会社なんとブレンダン・グリーン氏をクリエイティブアドバイザーに迎え入れることに成功します。そして会社としての経済力を生かし、modではなく一つのゲームとして開発していきます。それがみなさんよくご存知の
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
そう、PUBGです。そして2017年3月24日、steamというPCゲーム専用のプラットフォームで早期アクセスが開始されたこのゲームは、一ヶ月という驚異的な早さで同時接続数が100万人を突破し、2018年1月には323万6027人というとんでもない数字を叩き出します。流行りの大きな理由としては超絶実力勝負のH1Z1とは違い、立ち回りと運があれば初心者でも勝つ可能性があるというゲーム性が大いに支持された事と、初期から多数の言語にローカライズされており、特にH1Z1にはない中国語が搭載されていた事、そしてバトロワストリーマーの存在がさらに認知された事が挙げられます。こうしてバトルロワイヤルゲームはシューターゲームの中でも人気ナンバーワンのジャンルになり、誰もが知っているゲームジャンルとなったのです。(現在はチーターが多すぎて制作側も対処に追われており、衰退しています)

Fortnite〜世界で一番流行ったゲーム〜

PUBGの流行を受け、たくさんのゲーム会社が一斉にバトルロワイヤルゲームの開発を始めます。ここから先はゲームを紹介する形でいきたいと思います。
・Fortnite(2017年7月25日早期アクセス開始)
ゲーム会社の大御所、EpicGamesによるPUBGの次の覇権ゲームです。元はMinecraftのようなサンドボックスのゲームでしたが製作陣がPUBGに感銘を受け、バトルロワイヤル要素を取り入れた結果「建築×バトロワ」という革新的な内容が大ヒット。ゾンビゲーからの派生であるPUBGとは違うアニメ調のデザインもポイント。また、制作側による配信への優遇等もあり、バトロワストリーマーもこぞって注目、さらにコンシューマー版も制作が早く進み、なにより無料。これで流行らないはずがないです。なお、このゲーム2019年2月のイベントの際には同時接続数は1000万人を突破しました。
・荒野行動-Knives out-(2017年11月にリリース)
中国のNet eaceによるバトロワゲーム。最大の特徴はスマホでできる事です。PCやゲーム機を持っていない人たちもバトロワを遊べるという最大の利点を生かし大ヒットしました。
・Call of Duty:Black Ops 4 Black out(2018年10月12日発売)
CODという名門FPSにバトロワが登場し注目を集めました。従来のバトロワにはないfps(一人称視点)視点で一時期ヒットしましたが現在は少し衰退気味です。
・APEX Legends(2019年2月5日発売)
Fortniteに次ぐ覇権ゲーム。バトロワにキャラクター要素を取り入れつつPUBGのようなリアル撃ち合いのゲーム。現在はアップデート頻度の遅さもありFortniteに抜かされ気味です。

まとめ 

ゾンビサバイバルゲームから小説の要素を取り入れて発展したバトルロワイヤルゲームは今までのPCゲームには見られない繁栄を見せました。ストリーマーの存在等もありバトルロワイヤルからの派生ジャンルも開発され、ゲームの世間からの認知度増加にもつながっているでしょう。みなさんがいつも遊んでいるゲームにも実はこんな長い歴史があったんです。

終わりに

実はこの記事かなり長い期間を使って書いたせいかうまく言いたいことがまとまりませんでした。僕の尊敬するユーチューバーの一人であるFields Foodさんの動画に言いたいことがうまくまとまっているのでよければこの二本の動画をご覧になさってください。
https://www.youtube.com/watch?v=Bps_24DFhwg&t=201s&pbjreload=10
https://www.youtube.com/watch?v=sw7dus9YHi0&t=587s
まだまだバトルロワイヤルについては語りたいことがあるのでまた第二弾書きます。
それでは、また次の記事で。
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/PLAYERUNKNOWN%27S_BATTLEGROUNDS
https://appvs.famitsu.com/20190204_19773/
https://ja.wikipedia.org/wiki/コール_オブ_デューティ_ブラックオプス4
https://ja.wikipedia.org/wiki/エーペックスレジェンズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ARMA_2
https://ja.wikipedia.org/wiki/DayZ_(ゲーム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H1Z1
https://www.famitsu.com/news/201803/30154655.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハンガー・ゲーム
https://ja.wikipedia.org/wiki/バトル・ロワイアル

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