見出し画像

GPT4に匹敵?Commad R+について解説してみた

こんにちは。にゃんたです。

最近、「Command R+」という言語モデルが話題になっているのをご存知でしょうか? これは、カナダのスタートアップ企業「Cohere」が開発した最新のAIモデルで、その性能の高さが注目を集めています。

本記事では、Cohereという会社の概要や特徴を紹介しつつ、同社が提供する主要な3つのモデルについて解説します。さらに、話題の新モデル「Command R+」の特徴や利用方法についても詳しく述べていきたいと思います。


1. Cohereという会社について

Cohereは、2019年に設立されたカナダのスタートアップ企業です。
実は、この会社の創設者は「Attention is all you need」という論文の共同執筆者なんです。

神論文

この論文は、現在の自然言語処理分野で最も使われているデータ処理構造を提案した非常に重要な論文になります。

論文が出る前までは、長い文章をモデルに入れると情報が失われやすく精度が低かったのですが、この論文のおかげで高精度な予測が可能になりました。そんな、自然言語処理分野に多大な影響を与えた論文の執筆者が立ち上げた会社が、今回のCommand R+を開発したCohereとなっています。

2. Cohereの主要な3つのモデル

Cohereでは、主に3種類のモデルを提供しています。

Cohereの3つのモデル

1つ目が、Commandというモデルです。
これは、OpenAIのGPT-4などと同じような言語モデルで、チャットや文章要約などに使用できます。

今回リリースされたCommand R+は、このCommandシリーズの最新モデルになります。

2つ目が、Rerankというモデルです。
Rerankは、外部情報を参照させるRAGの精度を上げるモデルになっています。

Rerankの流れ

RAG単体では、文書検索の際に関連のない文章を抽出してしまうことがあり、精度があまり高くないという問題がありました。

そこで、Rerankは抽出した文章をさらにランク付けすることで、より関連性の高い文章を選び出すことができるモデルになっています。


3つ目が、Embedというモデルです。
Embedは、文章を数字の配列に変換するモデルで、テキスト分類や検索などに使用されます。
文章を数値化できると、機械学習で扱いやすくなるので、自然言語処理のタスクで重宝されているんですよね。以上が、Cohereが提供している主要な3つのモデルになります。

3. 新モデル「Command R+」の特徴

Command R+の性能は非常に高いということが挙げられます。

言語モデルのランキングボード

上の図は、各言語モデルの性能をまとめたリーダーボードになります。
これを見ると、7位にCommand R+がランクインしています。

単純にスコアだけみると、Command R+の性能は、1年前のGPT-4よりは上で、最新のClaude3のsonnetよりは少し劣るといった精度になっています。

GPT-4と同等以上の性能を持っているというのは、非常に驚きですよね。

また、Command R+は多言語対応の能力やRAGとの連携性能も高いことが特徴です。

GPT4-turboやMistral-Largeとの比較

上の図の通り、多言語対応やRAGの性能、他の機能との連携性では、Command R+はGPT-4にかなり迫る結果となっています。

さらに、コストはGPT-4の半分以下というのも大きなメリットだと言えるでしょう。加えて、Command R+は日本語に最適化されているのも特徴の1つです。

日本語に最適化されている

例えば、日本語の文章を処理する際のトークン数が少なくて済むので、安価で高速に文章生成ができます。他にも、Command R+のモデルの重みが一般公開されているのも大きな特徴ですね。

HuggingFaceというサイトから、誰でもCommand R+のモデルをダウンロードすることができます。

ダウンロード可能

ただし、ダウンロードしたモデルを営利目的で使用することは禁止されているので、その点は注意が必要です。

4. Command R+の利用方法

現在、Command R+は無料のAPIを通じて利用可能です。プログラミングの知識がある方は、このAPIを活用することでCommand R+の機能を自由に組み込むことができます。

今なら無料で使える

また、Cohereのウェブサイトからも直接Command R+を試すことができます。実際に使ってみると、その高い性能と日本語への最適化による快適な応答速度を体感できるので、興味がある人は使ってみると良いと思います。

5. まとめ

今回は、Command R+という言語モデルについて詳しく解説してきました。Command R+は、カナダのスタートアップCohereが開発した言語モデルで、GPT-4に匹敵する高い性能を持っています。

また、多言語対応やRAGとの連携性能日本語への最適化など、様々な特徴や強みを持っているのが魅力ですね。今後、Command R+がどのような場面で活躍していくのか、非常に楽しみですね。

以上で、Command R+についての解説を終わります。

最後まで読んでくださりありがとうございました😆

最後にLINE 公式を始めたので興味があったら見てみてください!
https://liff.line.me/2004040861-3Jvq4bAG
ChatGPT, Claude3のプロンプトテクをまとめたプレゼントを無料で配布中です!(キーワード「プロンプト」と入力してください)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?