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ゴジラスケールワールドへの誘い

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 突如発表されて特オタを騒然とさせたフィギュアシリーズがこの「東宝怪獣コレクション」です。

 まず60匹以上の東宝怪獣の立体化をぶち上げただけでも衝撃的なのに、なによりザワついたのはフィギュアのスケールが1/700に統一されていること。

 ムービーモンスターにしろ、モンスターアーツにしろ、世の中の怪獣フィギュアはサイズ感にあまりこだわりがなかったりする。手に取ったときの満足感を重視するためとはいえ、「あれ、このモスラ、ゴジラと並べたときにやたら大きくない!?」といった現象が頻発する。

 そこにメスが入って、東宝怪獣のサイズ感がわかるかたちでコレクションできるのはかなり嬉しいですね。怪獣図鑑を眺めて大きさ比べを繰り広げていた子供時代のワクワクが蘇るようです。

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 その栄えある1弾に選ばれたのは、84ゴジラである。

 もうこの時点でこの企画が正気じゃないことがビシビシ伝わってきます。

 だって普通、こういう企画の初陣は安定した人気のある初代かビオゴジあたりが選ばれるじゃないですか。そこをあえて、不遇気味な84ゴジをピックしてくるあたりが、本当にもう、ニクい。

 ガンダムでいうとユニコーンやνガンダムより先にVガンダムが出るようなものですよ!

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 フィギュアは84ゴジラ独特の凶悪なヒールフェイスを再現しつつ、どこか愛嬌のあるようにも見える表情に仕上がっている。見るたびに複雑に色を変える(そこが立体化が難しいポイントでもある)84ゴジラの雰囲気を上手く拾い上げていると思います。

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 尻尾のうねりや三角形体型もしっかり再現されています。

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 同価格帯にあるムービーモンスターとの比較。

 流石に本のおまけだけあってムビモンよりは小さく作られていますが、全身に塗装が施されており高級感があります。手に取ったときのずっしりとした重みもGOOD。

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 ネカ製84ゴジとの比較。こうして並べてみると同じモティーフであっても原型師によって全く解釈が違うことがわかります。

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 ネカゴジは歴戦のマフィアのボスみたいな面構えをしている一方、東コレはちょっとやんちゃな雰囲気を漂わせているように見えます。


 初手に84ゴジがピックされただけでも衝撃のシリーズでしたが、実物を手に取ってみると、飾りやすいサイズとクオリティを両立させていてかなり満足感がありました。

 しかし、このシリーズ最大の真価はやはり他の怪獣と並べたときでしょう。怪獣図鑑を立体化してデスクに展開したいとか、果たしてゴジラ・アースは出るのかとか、後はメカニコングや大ダコや、モンスターバースやSPの怪獣は立体化されるのかとかワクワクが止まりませんね!

 現在栃木・群馬・福島のみでの限定販売となっていますが、全国展開され多くのゴジラファンが手に取ってくれるようになったらいいな……と思っています!

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