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スピリチュアルな言い訳

私は占星術とかサイキック的なことは大好きだけど、人生の大事な局面において、なにかとスピリチュアルを持ち出すのはいかがなものかと思う。

以前、既婚で子供が二人いるアラフォーの女性が、年下の男性と不倫関係になって妊娠、さんざんもめて離婚して、子供二人を前夫の元に残して再婚した時に

「すごく当たるの占星術師に、『これからは本来の自分の道を生きるべきだ。その彼とはそのために出会ったのであって、あなたが魂に従って生きることが、ひいては子供たちも開放し、みなの幸せに繋がる』って言われたの。」

とかなんとか潤んだ瞳で言っているのを見て

「結婚して子供がありながら避妊もせず浮気して、挙句がそのセリフ....?」

と開いた口がふさがらなかった。

当時、私自身も自分を中心に宇宙が構成されているような偏った思考をしがちだったので、その言葉を反面教師に、以来、スピリチュアルとの距離には気をつけているつもりだ。

人間生きていれば、何かを選んで何かを捨てなくてはいけないこともあるし、誰かを傷つけてしまうことだってある。

だから、どんな道を選ぶのもその人次第で、周囲が批判すべきことじゃないと思うけれど、その選択の背景にあるのは、自分の弱さや欲や都合なんかであって、前世とかソウルメイトとか魂とか、そんなに高尚なものじゃないはずだ。

ましてや、他人の人生まで分かったような気になるのは単なる高慢だし、エゴまみれの後付けだと思う。

人間は当然月や太陽やその他の惑星の星回りに影響を受けていると思っているけれど、スピリチュアルという名の自分の世界に傾倒しすぎて、現実の世界とまともに向き合えないスピリチュアル人間にはならないよう気をつけたい。

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白石里美

ニューヨーク在住10年のライター。http://www.satomishiraishi.com/ 甘酒をアレンジしたオリジナル商品aminogloの販売製造も。

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