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『ルールズ』論争

ニューヨークで、第二の仕事ばりに根を詰めて婚活中だったアラフォーの知人が、一挙一足に至るまで頼っていたゲイのデーティングコーチをクビにした。

その理由
『ルールズ』に関する見解の違い。

『ルールズ』理想の男性と結婚するための35の法則

・自分からは連絡してはいけない。電話をかけなおしてもいけない。
・水曜日以降の土曜の夜の誘いは断る。
・デートの待ち合わせ場所を、お互いの場所の中間地点にしない。
 デート代は割り勘にしない。
・電話はこちらから終える。

日本でも有名な本だと思うけど、"hard to get"ゲームのルールが35紹介された同書は、1995年に出版されて以来、20カ国以上の国で発売される、恋愛指南書のベストセラーである。

いまどき、これを1から35まで守っている女は、ニューヨークにも東京にもいないだろうけど、ある種の指針として使えるのだとは思う。

婚活中の彼女は、『ルールズ』の信者であったのだけど、

コーチは「The Rules sucks!」

今の時代には合わない過去の産物だ、と言って全く取りあわなったらしい。

あらぬことは、コーチはそんな二人の『ルールズ』に関するやりとりを、自身のブログに綴っており、それを発見した彼女が激怒してクビにした....という経緯。


彼女は、週に2〜3人、match.comで知り合った相手とデートしていた。すっぽかされたり、10分でお開きにされたり、一度会った後連絡が途絶えたりすることもざら。

そんな厳しい現実に打ち勝つため、彼女は、これはと思った男性らのテキスト、メール、デートでの会話・行動に至るまでをコーチに報告し、次の手の指示を受けていた。

個人的に『ルールズ』は

早い段階で一人に執着しない
相手に合わせすぎない

という点で間違ってはいないと思うのだけど、一挙一足を『指針』に頼っている、という時点で負けだし、疲れて続かない思う。

一番良いのは、相手のことを考える時間とエネルギーを減らすことなんだよね。

デーティングコーチは

「何人かの相手と同時並行で軽い付き合いを進めて、その中で自分に本気になる人を探すように」

って言ってたみたいだけど、少なくともニューヨークの熾烈なデート市場では、そっちの方が現実的なアドバイスだと思う。


「デート中の相手がいるんだけど、別の人にも言い寄られてて...どうしよう、二人とデートしてもいいの?」

という贅沢なお悩みを持つ女子に対して、あるモテ男がこう言った

「Are you engaged?(婚約しているの?)」

ことを正式にしなければ、どこに飛んでいってしまうか分からない。

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