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サイコロ旅で尾道行きました。

プロローグ

 JR西がサイコロ旅ってのを出してまして、詳細はリンクチェックしてほしいんですけど、僕はそれで尾道行きが当たったので、どうせなら行くかってことで、今回行くことになりました。

 往復5000円で新大阪から新幹線で福山、福山から尾道って経路でした。しかも指定時間なら指定席に座れるという中々恵まれたサービスなんですよね。

 そんなこんなもあって尾道への1泊2日の旅行を決めましたが、ようよう考える内に、別に尾道に2日も用事ないなと思い急遽日帰りにしました。

※この制度はもう終わってます

いざ尾道

 前日、12時過ぎに寝たにもかかわらず、早朝5時起床をキめる。平日の7時間睡眠は辛いのに、こういう時の短時間の睡眠が余裕なのはなんでなんですかね。

 とりあえず、のそのそと準備して、出発。新大阪6時半発の鹿児島行きの「さくら」に乗りました(車体が真っ白だったのは残念)。ここから大体1時間くらいで福山に着きます。それまでは、MLBでも見ながr...

 はっ!!! 

 すっかり寝ていたようです。起きると、どこかの駅についてる様子。いったい何駅なんだろうと思いつつ、ふと通路に目線をやると、そこには僕の方を見ている成人男性の姿が、、、

 いったい何のつもりだろうと思ったのも束の間、

名もなき成人男性「そこ、私の席なので代わってくれませんか?」

 おいおい何を言ってるんだ、ここは僕が予約した席だから、あなたの席なわk... まさか!

 思わず外を見ると、嫌な予感が的中。
 今停まっている駅は何と降車予定の福山駅、急いで降りようとすると、

名もなき成人男性「そんなに急がれなくても結構ですよ」
「お前のためにこんなに急ぐかい!」とツッコミを入れる余裕すらなく時既に遅し、新幹線は発車してしまいました。あーあ

 結局そのまま別の席に移って、次の駅で降りることにしました。幸いなことに次は広島駅で20分強で着く予定だったので、そこまで大事にはなりませんでしたが、嫌な気持ちです。

 そして広島駅に到着、急いで反対側のホームに行くと、偶然にも発車寸前ののぞみが、

 恐らくGoogleでは想定されてないであろう西村京太郎サスペンスばりの乗り換えをキめ、前方の自由席を目指して歩を進めました。

 しかし、途中で自由席が前方ではなく、後方にあることが発覚。戻っても良いですけど、間違いなく指定席民それなりの金持ちに「こいつ自由席の位置間違えたな」って思われるので、それが嫌で車両の間のスペースで時間を潰すことに

 用もあったのでデカめのトイレに入ると、便器回りにはPS5もビックリなくらいのボタン数が、最近のトイレは凄いな~

 用が済んだら車両間スペースでだらだらとしてました。こういう新幹線の乗り方って犯罪計画の途中みたいでいいですね。

 そして漸く福山に到着

ででどん!

 降りてすぐに福山城が見えるのは、なかなか風情があっていいですよね。

 ここから山陽本線で尾道に行くため、新幹線のホームを出て、山陽線のホームに行くと、

あれ~~~

 新幹線止まる駅がこんなにも閑散とするかね...
しかもこの上を先程の新幹線が走ってるので、しょっちゅう上からうるさい音が、キツイな~

 10分ほど待つと、電車が来ました。込み具合は平日昼の今里筋線くらいだったので、難なく座れました。ここらへんは助かりますね。

 そして電車に揺られること20分くらい、遂に尾道に到着しました!

都会でもなく、かと言って田舎でもないほど良い感じです。

尾道午前の部


 ここで今回のスケジュールを簡単に説明しますね。

朝食 尾道付近でラーメン
午前 レンタサイクルでしまなみ海道の方を散策
昼食 瀬戸海の幸
午後 尾道付近観光
夜食 お好み焼き

 大体こんな感じで7時くらいに帰る予定でした。

 え?朝からラーメン屋があるのか?って、甘い甘い☝ 

 その程度の下調べはちゃんとしていて、駅近に朝からやってるラーメン屋があることは既に確認済みです。

 駅から歩くこと3分ほど、、、海岸沿いにある何とも言えんタイプの飲食店みたいな店構えでした。正直外見は結構きつかったのですが、「まあ、こういうのが意外と旨かったりするからな」の精神で突撃。

 早速ラーメンを一つ注文し、待つこと5分、出てきたラーメンがこれ

 飲食が提供しにくい環境下で出されたラーメンかな?という感想が口をついて出そうになるも何とか我慢。早速実食へ、、、

 「う~~~~ん、想像通り」

 実際問題ラーメンなんて殺意でも込めない限り不味くならない料理なんですよね。だから不味くはないんですけど、かと言って別に美味くもない。これに700円くらい出したのは結構凹みましたね。

 まあ、気を取り直して、午前の部のメイン。レンタサイクルでしまなみ海道観光に出発です。

 レンタサイクルに向かう途中、チャリティーを騙る怪しい集団があったので(統一教会?)、中指を立てつつ素通りしました。

 レンタサイクルに着くと、まずはマイバイクを選ぶことに。最初のポケモン選ぶくらいの緊張感がありました。

 とりあえず赤いの(ほのおタイプ)を選んで椅子の高さを調節しようとしたら、何故か椅子が全く固定できず、已む無く白いバイクを選択(ノーマルタイプ)。


 自転車を選択すると上の地図片手に、おじさんの説明タイムが始まりました。

 こっちとしては、午前だけで終わるつもりだったので、因島の村上水軍上に行ければいいと伝えると、そこまでは片道2時間程度、なので往復時間と観光時間を合わせるとこっちに戻ってくるのは午後2時くらいになると言われました(この時9:30)。

 若者の健脚を初老男性と一緒にされては困ると思いつつ、更に話を聞くと、この時期なので飲み物はしっかり準備しておいた方がいいとのこと。

 いやいや、飲み物なんて道中でいくらでも買えばええがなとも思いましたが、口には出しません。大人ですので。

 長いお話も終わったところで早速スタートです。

 と言いたいところだったんですが、まず尾道から向島に行くまでには船に乗る必要があるので、船に乗ります。

 ベーリング海行ったら15分で乗員が全員海に投げ出されそうなクオリティの船に乗ること5分弱、陸地が見えてきました。ニョライザ、船降りろ。

 では因島(因島水軍城)に向かってレッツゴーです!

 ここ向島には特に用はないので、どのルートで行っても良いんですが、行きは体力もあるので、ちょっと遠回りになるものの海岸線の赤いルートを選択。逆に帰りは近道になる真ん中ルートにします。(先を見通す力を感じますね)

 自転車に乗り、ワイヤレスイヤホンをセットして、サザンを聞きながら、陽光と海からの風が吹く中を自転車で駆けていきます。

 あまりにも心地良過ぎて思わず、サザンを大声で歌っちゃいました。

「生まれく叙情詩とは 蒼き星の挿話 夏の旋律とは 愛の言霊~」

 道中、野生のサイクリングおじいちゃんとの激しいデッドヒートを繰り広げながら、海岸線に向かうこと15分ほど、遂に海が見えてきました。ここからは海沿いに沿って進むだけになります。

 特に何事もなく進むと、向島から因島へ渡る橋が見えてきました。

 見えてきて気付いたんですけど、各島を渡す橋は基本的に高さ50mくらいあるんですよね。向島と因島をつなぐ因島大橋も高さ50mほどあり、これを昇るのがかなり大変でした。ほんと凄い大変でした。その大変さと言ったらもう凄いもので。ビックリするくらい大変でした。ひたすらに大変でした。ほんとに大変でしたよ~

 へとへとになりながら、漸く因島に到着。最初こそ涼しかったものの、坂を上る過酷さと気温の上昇ですっかり喉が渇いてしまいました。

 朝に買った水はすっかり飲み干したので、至急飲み物を買おうとしましたが、ここで誤算がありました。コンビニは勿論のこと、自動販売機さえ見当たらないのです。

 「本当に21世紀の日本なのか?」という疑問を思わず抱いてしまいました。喉の渇きによって意識も薄れゆく中、レンタサイクルでおじさんがしっかりと飲み物を用意するように言ってたことが思い出されます。おじさんは正しい。

 這う這うの体でチャリをこぎ続けること10分強、遂に自動販売機を見つけました!早速購入...

むむむ??

 なんと真っ当な飲料(水、お茶、アクエリ)は全て売り切れていました。流石に炭酸飲料で喉を潤す気にはならなかったので、そこから更に10分ほどチャリを漕いで、遂にスーパーが見えてきました。

 ※スーパーは後ろに写ってるやつで、正面の看板は任天堂法務部に認知されていないことで生き永らえているなにかです。
 
 とりあえずこの中田翔市場で飲料水を確保しました。店員さん可愛かったのでリピートしたかったです。

 喉を潤し、因島水軍城に到着です。


デデドン!

 思ったよりショボかったのは残念ですが、村上水軍の歴史がよく知れましたね。因みに村上水軍城がめちゃくちゃ山城(これのせいでニョライザはめっちゃ疲れた💢)なのはしまなみ海道付近を見渡せるようにするためらしいです。レーダーという技術は存じ上げなかったそうです。

 特にこれといったエピソードもなく、村上水軍城を後にしますが、ここから直ぐに帰るわけではありません。因島に来たもう1つの理由はここに行くためです。

 村上水軍城から10分くらいだったので、直ぐに到着。「佐為おるか~?」と言うと中からおじさんが。当然この人は佐為ではなく記念館の管理人です。記念館の入場料に500円くらいが必要と言われ泣く泣く支払い(人に会うために金払うとか水商売かよ)。

 真面目な話をするとここに佐為はいないので、大人しく記念館の見学です。ちなみに本因坊秀策っていうのは江戸時代にめっちゃ囲碁強かった人です。今でいう大谷みたいなもんですね。ほぼ大谷記念館です。となると大谷は打者と投手と囲碁の3刀流になるわけですか。凄いですね。

 そんなことを言いながら、秀策の一生を逆から逆から見るハプニングも乗り越え、無事に鑑賞は終了し、最後に記念館の食堂にあった秀策カレーを食べました。秀策カレーの感想としてはボリュームは少々物足りないものの500円と安く、味もただの量産型カレーではなく、具もじゃがいもやお肉がある程度あったので満足度は高かったです。惜しむらくは秀策記念館に食堂もカレーもなく、秀策カレーが完全に想像上の食べ物だったことくらいですかね。

  仄かにさっき食べたカレーのフレーバーを感じつつ、時計を見ると既に12時過ぎ!

 出発が9時半ごろでしたから、このまま真っすぐ戻れば2時ごろになってしまいます。おじさんが正しかったのか…?

 負けられません。若人の健脚がおじさんに負けるわけにはいきません。帰りは寄り道も道迷いもなく、ないより最初の島で外回りではなく、真っすぐ突っ切るウルトラCがあるのです。

  早速ダッシュで漕ぎます。途中坂で疲れて一休みしたことを除けばほぼノンストップで向島に着きました。この時点で1時過ぎくらいで、行きは向島に1時間弱かかりましたが、ショートカットがあることを考えれば十分におじさんの度肝抜けます。

 ショートカットを開始しましたが、道は少々複雑なものの、他のサイクラーもいなく快適そのものスイスイと進んでいきます。少し進むと眼前には木が生え茂った山が、「自然を感じていいね!


……山?」


赤線がニョライザが行こうとしてたルート

 なんとここで気づいたのですが、ニョライザが選んだルートは山越えのルート、直線距離的には近いもの実質的には全く近くない悪魔的ルートでした。どおりでGoogleでもオススメされないし、サイクリングロードに指定もされないわけです。

 おじさんの奸計にまんまとハマってしまったわけですが、ここでおじさんを恨むわけではなく、地図は3次元で理解しないといけないと自省が出来るニョライザは成長しますね。

 しかし、この坂道が本当にしんどかったです。絵的にもつまらんし、暑くて不快やしで何も良いことはなかったです。30分ほど自転車を押し続け、気づけば時間は2時過ぎ、完全にタイムオーバーです。トホホ

 とはいえ、ようやく下りが見えてきました。散々苦労して登った分、下りは少し楽しかったです。しかし、やってることは頭とコスパの悪いスキーみたいなもんですね。上がって下がって。上がって下がって。

 下って暫く行くと、行きと同じルートに合流。大人しく海岸ルートで良かったよね😅

 ふらふらになりながら連絡船に乗り込みました。学生が疲れたなどと言いながら船に乗ってきたときは思わず殴りそうになりました。言葉は使いようによっては人を傷つける凶器になりますよ。

 レンタサイクルに着くとおじさんがいました。時間は既に3時です。
ニョライザ「おじさん……あんたの……負…け……や…」


ニョライザ―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


第1部完



皆さんお気づきかもしれませんが、この旅行したの8月末なんですよね。
自分の遅筆には困ったものです。後編はまた出します。待っててね。

 

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