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2023/2/15わたしの画材研究ノート

教員時代から水彩の研究ノートを作っている。
最初のノートを作った年は西暦2000年とある。23年前のもの。

さいしょのノートは情報が古いために、いまは裁断をしてEvernoteにいれている。現在のものは3冊目。

“水彩のようなもの”を書き始めたのは1998年ごろだったと思う。
就職してすぐくらい。26歳くらいだったか。

私の場合は「水彩画」ではなくて「スケッチ」から入った。最初は展示を前提した絵ではなく、日常生活の延長の諸々を記録する要なものだった。言うなれば生活の滓…。(笑)

カスとはいえ、絵を描くのは楽しく、愉快で、なんだかワクワクしたものだ

少しでも上手くなったらいいなとの思いから、ノートに資料を作るようになったのが2000年ごろ。それがこのが最初の一冊である。

なぜか逆さまに取り込まれている。プリクラは生徒のもの
2008年からEvernoteを使っているので、なるべくハッシュタグ # をつけて画材関係の資料をクリップしておくようにしている。
Evernoteに入れているもの
画材の見直しをした時のメモとか
絵の具、ラウニーのパレットを買った時のもの
これは2000年に、レンブラントのセットをプレゼントしてもらった時の包み紙。
初期の水彩ノート。結構控えめにテストしている。



これが現在の画材ノート。


サイズはA4キャンパスノート

紙のテストは大きめにやっている。
最近話題のハルモニア
マスキング実験とか筆のカタログとか


このノートは2017年から書いている。

2017年ごろから編み物の方にハマっていることもあって、水彩は今ひとつだったのだけれど最近、久しぶりのブレークスルーが来た感じがある。(近々別の記事を立てるつもり)。

水彩を始めた頃に比べて、顔料については我ながらよく学んだと思う。絵の具の性質を考え(透明色、半透明色、不透明色、グラニュレーションGranulation ステイニングStaining、)混色について考えながら塗るようにはなってきた。

私は水彩は基本独学なので、2013年まではひとりで技法書だけをみて描いていた。

初めて「教室で水彩画を教わった」の2013年。盛岡のNHK文化センターに出張できてくださっていた 野村重存先生 なのだけれど、コロナ初年度で一度辞めてしまったけど6〜7年教室に通った。
野村先生は透明色を重ねて描くタイプの画家で自分もそれに倣ってこれまで透明色を多用して重ね塗りしていたのだけれど、色を作るのはすごーく勉強になったと思う。

最近、案外自分はグラニュレーションカラーをあまり使っていないのかもしれないと思い、使うようになって、描きかたを少しずつ研究していこうと思っている。
しばらく細目を使っていたけど荒目で描いてみようかな。

こういう発見も、こういうノートを書かなかったらフワフワした感じで過ごしてしまっていたのかもしれないなって思う。


絵っていうのはうまくても上手くなくてもまあまあ楽しいものだけれど、画材のことを知るともっと楽しい。
これから絵を描く人、今描いている人、「画材研究ノート」をぜひ描いてみてほしい。

20年以上経って、見返してみるととても面白い。い

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