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High-Frequency Trading: A Practical Guide to Algorithmic Strategies and Trading Systemを読んでのメモ(その2)

こんにちは、しゃしゃしゃしゃです。

書いたよーっていう報告もしてないのに割といろんな方が読んでくれてスキをしてくれたので、前回の続きを書いていこうと思います。
あと、どうでもいい話なんですが、この本についてまとめ終わったら500円くらいで一部有料化しようと思います。
前回の記事を書いてて特に有料化すべき部分もなかったんで悩んでるんですがなんか恥ずかしいし位の気持ちで。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓前回の記事は↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

この本の目次(オレオレ日本語要約)

前回はざっくり「5. トレードコストについて」までの内容のメモを公開しました。今回も飽きるまで線を引いていたところを中心に話していきたいと思います。
1. 現在と過去の市場の違い
2. 技術革新・システムと高頻度取引
3. 市場のマイクロ構造、オーダーと板について
4. 高頻度データその1
5. トレードコストについて
ーーー前回はここまでーーーー
6. パフォーマンスと高頻度取引のキャパシティについて
ーーー今回はここまでーーーー
7. 高頻度取引のビジネス
8. 統計的アービトラージ戦略
9. イベント中心の方向性取引
10. 自動マーケットメイク ー 単純在庫モデル
11. 自動マーケットメイクその2
12. その他の高頻度取引戦略、市場操作と市場クラッシュ
13. 規制(レギュレーション)
14. 高頻度取引のリスクマネジメント
15. マーケットインパクトの最小化
16. 高頻度取引システムの実装

6. パフォーマンスと高頻度取引のキャパシティについて

HFTのパフォーマンスとキャパシティについて、様々な研究がされてるけど「筆者によって結果が全然ちがうやん…」としつつも人気のあるパフォーマンスとキャパシティについてまとめてます。

HFTを管理する上で重要な3つのPがありますよ。
・Precision(精度)
→今の利益が一時的なものなのか、統計的に予測されていた利益なのかを考えてね?
・Productivity(生産性)
→高いスケーラブル性がありますか?、多様なアイデアがすぐにデプロイできるようになってますか?
・Performance(性能)
→複数のソースからナノ秒スケールでデータが来る環境だと、適切な測定システムが必須。あと最新のポートフォリオ追跡機能とリスク管理機能を備えた監視システムもね。

→もう同意しかない。

基本的なパフォーマンスの評価指標
・リターン: 異なる戦略間で比較を可能にするよね
リターン = (Pt1/Pt0) - 1
上記は異なるアセット、異なるストラテジーにおいても比較可能(無次元だから)
もちろん対数をとってもいいよ。

・ボラティリティ: リターンのボラティリティは平均からどれだけ上下するかを測定できる
ボラティリティの計算方法は少なくても12種類以上あるね。いくつか紹介すると
1. 単純にリターンの標準偏差
2. 重み付き平均の標準偏差(新しい情報に重み付けたりとかできる)
3. OHLCの平均(全部足して4で割る)
4. 高値-安値
5. σ^2 = 1/N * Σ(Rt-i)^2:リターンの二乗の平均、ボラティリティはこれのルート

・ドローダウン: 最大利益からどれだけ下がったか
・勝率:勝率
・平均損益: 利益/損失の平均
・アルファとベータ: HFTでは主流な評価指標
→アルファは一般的な市況から独立した戦略のパフォーマンスのこと
→ベータは戦略が市況にどのように反応するのか
・歪みと尖度: 戦略のリターンの分布を記述するためのもの。ただの統計学

→ほかにもめちゃめちゃたくさんの指標が紹介されてました。多いのと数式を書くのがめんどいので割愛

キャパシティ評価
利用可能な最良オファーに相当します。

→HFTっつっても戦略によるけど、一般的にはってはなし。個人じゃなくて企業として行う場合は在庫処理できる状態にしておきたいだろうし。
いろんなこと書いてた気がするけど当時の私は「部分約定増えたり、利益がサチって来たらキャパでいいや」って感じであんま注意して読んでなかった。

アルファ崩壊
例えば、指値が約定しなかったり、成行注文を実行するインフラが貧弱だったりとか。遅延によるアルファの崩壊は注文決定後の時間やマーケットインパクトの分布を観測することなどで推測できる
指値注文戦略のアルファ崩壊はシグナルに基づき発注した注文の約定率などの機会損失コストなどから推測できる。
まぁ、アルファ崩壊は戦略固有のものだからシグナルによって評価指標を考えるべきだけどね。

→その通りだけど、最後 笑
→指値の約定についてはね、いろいろ話したいこと(当然だけど知らない人もいるかもくらいの話)もあるし、別の機会で話せたらと思います。
結局MM型ってこれに尽きるよね系の話です。

今回はここまで

一時間経過したのでこの辺にしておきます。
あー、今回も面白いところほとんどなかった…辛うじてボラティリティのところくらいかな?これきっかけにいろんな測定方法調べるとかにつながれば幸いです。
次からはもう8、9、10、11だけにしようかな。
ある程度反響があったら続き書きます。






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