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お天道様はみているよ

「どんなに辛い状況だってお天道様はみているよ」

そう父親に言われたのは
今から20年近く前だったような気がします。

当時の私は中学生
思春期まっさかりで、そして多感な年頃で
同じように多感なクラスメイトの男子から
結構ひどいイジメを受けていました。

度重なる言葉の暴力が続き、
今までは当たり前にそこにあった
自分自身の存在価値が確かめられなくなって。

いつしか顔を真っ直ぐあげて歩けなくなっていました。
否定されるのが怖くて。

その頃は中学校という世界が全てで、
今のように社会に出たら無数の選択肢があることなど、思いもしませんでした。

今思えば小さな小さな世界で生きていました。

そんな時、その状況を知ってか知らずか
父親がいった一言。

「どんなに辛い状況だってお天道様はみているよ」

父親はどんな気持ちでその言葉を言ったのでしょう。

父は闘え、とも逃げろとも言いませんでした。

ただ、お天道様はみているよという言葉だけ、
必ず天から人ではない何か存在が、
その人の行動をみているんだよ。
だから頑張ってる人はちゃんと報われるんだよ

それはまるで禅問答の話しを聞いているようでした。

ただ、紛れもなくその言葉で楽になったことだけは確かで。

例え周りの誰も自分の気持ちを
分かってくれなかったとしても、
お天道様だけはちゃんと見ててくれるんだって。

あの頃から20年近い歳を経て、
今思うことはあの時生きることを諦めなくて良かったと心から思います。

その当時の傷が癒えるまでにかかった時間は、
決して短くはなかったけれど、
それでも今社会に出て色々な人と関わることで
あの時の経験は何一つ無駄じゃなかった…と
そう思えるから。

だから、もしこれを読まれている方で
今すごく何か悩まれているのだとしたら、

私は父が教えてくれた言葉をもう一度、
ここでお伝えしたいです。

「ちゃんとあなたの行動をお天道様はみているよ」って。

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