続きを描かない漫画家は何を考えているのか?
漫画の中には「第1部完」という形で終わったあと、一向に第2部が始まらない作品がある。
あるいは何の前触れもなく休載に入り、そのまま音沙汰がなくなってしまう作品も少なくない。
病気などが原因の場合もあるが、たいていは適当な理由が見当たらない。
いったいなぜ作者は続きを描かないのだろうか?
なぜ漫画の続きを描かないのか?
僕は漫画家ではなくブロガーだが、
「次回に続く」
「続きは近いうち書きます」
などと書いておきながら、続きを一切書かなかった経験が何度もある。
もしかしたら、僕が続きを書かない理由と漫画家が続きを描かない理由には共通点があるかもしれない。
僕の場合、続きを書かなくなる理由はたいてい以下の3つだ。
1.気が変わる
1つ目は途中で気が変わってしまうパターンだ。
「続く」と書いたときには確かに続きを書くつもりでいる。
なんなら3部作、4部作になるんじゃないかとすら思っている。
ところが何日か経って、いざ続きを書こうとすると
「わざわざ記事にするほどの内容じゃないな」
「どうしてこんなものを書こうとしていたのだろう」
と気が変わってしまうのだ。
あるいは書こうとしていた内容をスッカリ忘れてしまうことも多々ある。
断片的なメモは残っていても、そこからまったく話を広げられない。
数日前には書きたいことが山ほどあったハズなのに……
同様のことが漫画家にもあるのではないだろうか?
バキシリーズに出てくる烈海王のボクシング編も、当初はたぶん別の構想があったのだろう。
2.理想が高くなる
理想が高くなりすぎて筆が進まなくなるパターンもあるあるだ。
続きを考えてみたはいいものの、どうもその出来に納得がいかない。
「もっといい案が浮かんでから投稿しよう」
「もう少しこのテーマについて勉強してから作り直そう」
だが考えれば考えるほど理想は高くなる。
次第に続きを書くこと自体が面倒になり、結局そのまま氷漬けとなってしまうのだ。
クオリティの高い漫画に休載が多いのは、作者の理想の高さが関係しているのかもしれない。
3.ブチギレる
僕はこのパターンがもっとも多い。
期待していたよりも読者の評価(スキなど)を得られず、
「だったらもう更新しねーよ!!」
とブチギレて更新をやめるパターンだ。
(このブログも近々そうなりそうだが……)
ただし漫画家の場合は、評価の数ではなく評価の中身がブチギレにつながる可能性のほうが高いかもしれない。
近年は一億総評論家(きどり)時代となり、SNS等に書き込まれた読者の感想がダイレクトで作者に伝わるようになった。
人はポジティブな内容よりもネガティブな内容に目が行きやすい。
その結果、続きを書く気が失せてしまった、あるいは何を書けば良いのか分からなくなってしまった漫画家も案外いるんじゃないだろうか。
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