ハワイでの入国審査②
入国審査にひっかかった人が収容される別室とやらには、ハンサムなお父さんとイケメンな息子2人の他に、日本人はなかなかなれない程度のボリューミーなギャングのようなおばさんがいた。
お父さんと息子たちが解放されて、20分程待ったところで私の取り調べが始まった。
通り一遍な私の情報、今までの渡航履歴、これから始まる世界一周のためのたくさんの航空券や宿予約、入国目的や日本での仕事と収入、家族の仕事、色んな日本人(ハワイで悪いことをした人?)の名前を言われて「こいつを知ってるんじゃないか?」と聞かれ続ける。
荷物検査もされる。旅の計画や仮想通貨や今後の人生設計を書いたノートも全部読まれて、いちいち何について書いているのか聞いてくる。
「君は絶対に黒なのに‥」と呟きながら、私を入国拒否するための理由を必死に探していた入国審査官は、しぶしぶパスポートを返してくれた。
ボリューミーなおばさんは、人形の様に血の通ってない目をして、相変わらず「別室」に座っていた。
解放されたが気分はどんよりだ。
今後、大好きなアメリカに行くたびに入国審査に引っかかり、3歳児レベルの英語力でなんとか切り抜かなければならないかもしれない。
FX自動売買でもトランプ砲によって大損したばかりだ。
アメリカ人ではない私にも影響を及ぼすあの人は、間違いなく世界で最も影響力のある人間の一人であり、自然災害のごとく、人間には到底及ばない力を持った人間である。
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