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やってみようバイクのオイル交換

※オイル交換のやり方解説記事ではありません。ただオイル交換した話をするだけです。

 俺はバイク乗りだ。ライダーだ。ライダーとは仮面ライダーの仮面がないバージョンとかゴーストライダーのお化けじゃないバージョンを想像してくれたらそれであっている。とはいえバイクには全然詳しくない。ただ乗って「楽しい〜」と言う程度のライダーだ。

 整備なんかもほとんどバイク屋に任せていたのだが、これには一つ問題がある。大抵のバイク屋さんはバイクが大好きなのだ。それは素晴らしいことなのだが、バイクが大好きな人はバイク愛ゆえに俺のようないい加減なバイク乗りに厳しいのだ。そうでないとしても、そもそもあんまり人と会話したくない。

 そういうわけで、できればバイク屋にはあんまり行きたくない。これは歯医者にいかなきゃいけないのになかなかいかない心理と同じだ。

 オイル交換に挑戦することにした。自分でやればバイク屋に行く回数を減らせるし、自分でやる方が安くつく。それに歯医者と違ってオイル交換はやろうと思えば自分でできる。バイク歴14年くらいなのに今更気がついた。

 初めて自分でオイルを交換するぞ。調べながら。これでも前職ではバリバリに機械整備の業務をしていたのだ。かかってこい。

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 バイク。全体を写すと廃墟から盗んできたのかというほどボロボロなので写さない。オイルを抜くところがめちゃめちゃわかりにくい。バリバリに機械整備の業務をしていたはずなのにオイルを抜く前から苦戦してしまった。矢印のあたりにあった。

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 これ。このボルトが栓になっている。本当にわかりにくい。陰湿だ。まずはここから古いオイルを抜く。


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 こんなものを買った。

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 開くとこうなっている。なんかふわふわした優しいものが入ったいい感じの箱だ。ここに直接古いオイルを受けて、そのままふわふわした優しいものに吸収させて燃えるゴミにポイできる発明だ。素晴らしい。考案者は大金持ちになっていて欲しい。世界を豊かにしてくれてありがとう。


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 入らねえ。バイクが低すぎる。俺がバカだった。普段から画面ばかり見ているから世界が三次元であることを失念していた。モノには高さの概念があるんだ。

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 潰して強引に入れた。俺の勝ちだ。まいったか。さっきのボルトを外す。

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"汚"(お)。"汚"が出てきた(先日の内輪ネタの記事で紹介させてもらって以来気に入っている。「"汚"」)。箱に入っていたふわふわした優しいものたちが一瞬で汚染されていく。少し心が痛む。そんな、"汚"を受け入れるために生まれた存在だなんて悲しすぎる。

 さらに箱を強引に押しつぶしてしまったため歪んでオイルが溢れている。次からは大人しく薄いトレイを用意しよう。覚えてろよ"汚"

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 抜けきったらさっきのボルトを戻す。ドレンワッシャーは交換する。オイル漏れを防ぎ、大漁や豊作を祈願するためのものだ。円形は自然を巡る命を表している。


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 オイルフィルターも交換しよう。この廃墟から盗んだようなボロさの六角レンチでな。盗んでないぞ。

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 なんと"汚"が出てきた。

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 "汚"だ。最後に交換したのはいつだっただろうか。元オイルフィルター、現暗黒物質といった風貌だ。

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 新品だとこうなのでさっきのがいかに"汚"だったかわかってもらえると思う。これをさっきの"汚"のところにつける。こいつはあそこまでひどくなる前に替えよう。


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 オイルを入れる。Amazonで買った安いやつだ。2本セットで1500円くらい。PS時代のクソゲーみたいな味のあるパッケージだ。

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 入れる。かなり入れにくい。見ての通りすでに少しこぼしている。水遊びする女児のごとし。ケチらず漏斗も用意すべきだった。俺がこんな女児みたいなこぼし方するなんて思ってなかった。

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 入れた量を確認する。オイルゲージの位置がかなり見にくい。バイクを水平にした状態で見なければならないので一人だとかなり苦労する。めちゃめちゃな姿勢で写真を撮っている。

 なんやかんやで無事にオイル交換を完了することができた。やった〜〜〜これでオイル交換のたびにいちいちバイク屋に小言を言われずに済むぞ。


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