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釣巻鐘太生誕祭2022

 今年はクリスマスイブとクリスマスが土日に被っているという滅多にない年なのだとか。しかしながらクリスマスだろうが関係なく私は仕事に行かねばならない。だからクリスマスらしいことはできないかもしれない。それでも私には今年のクリスマスイブにこそやらねばならぬと決心したことがあった。

推しの生誕祭だ。


釣巻鐘太くんお誕生日おめでとう。

 去年までは私の中に存在しなかった記念日。
今年の3月にうっかりカリギュラ2というゲームに出会ってしまったが最後、両足を掴んで底なし沼に引き摺り込むかのように私をズブズブにし、 フルオーダーのイメージ香水を作らせた上にnoteの記事3本と二次創作小説まで書かせた釣巻鐘太という男。彼がこの世に生まれたとされている日を初めてリアルタイムに祝福するチャンスなのだ。改めて彼の存在に感謝したいというその一心で、今回もまた彼への想いをしたためていきたいと思う。


ここが好きだよ釣巻鐘太

 まともに見えて意外とまともじゃないところ。風紀委員として校則を「守る/守らせる」ことを重んじている釣巻鐘太、しかしそれは裏を返せば「規律」という絶対的な型がなければ自己を保てないということでもある。主人公がいなければ、自販機でどの飲み物を買うかも選べないどうしようもない男だ。正直客観的に考えると、「他人にはルールを守れと口うるさく言うが、逆に自分はルールという縛りが無ければ何にもできない風紀委員」という字面だけ見ると多方面からヘイトを買いそうなものだが、優柔不断を発揮した末に失敗してしまった釣巻鐘太の表情や声色からはどこか哀愁やいじらしさ感じてしまう。なんだか放っておけない。正直な話、もっと彼が困っているのが見たい。これがキュートアグレッションというやつなのだろうか。



(注釈:「キュートアグレッションとは… キュートアグレッション: cute aggression)またはプレイフルアグレッション: playful aggression)とは、人間赤ちゃんや幼い動物など、かわいいものを見ることによって引き起こされる皮相的な攻撃的行動・衝動であるwikipediaより引用)

 体格の良い180cm越えの男性に抱く感情がこれでいいだろうか。とはいえ、キュートアグレッションが「かわいいものを見ることによって起こる衝動」だと定義されていて、釣巻鐘太はかわいいという紛れもない事実がある以上、私の抱いたその感情は正しいのだと思う。そして、それが釣巻鐘太の魅力の1つだと私は強く確信している。

 また、最近改めて感じるのだが、「釣巻鐘太、本当に声が良い。」カリギュラシリーズファンの先輩フォロワーから聞いた話なのだが、カリギュラという作品では敢えて役者のイメージと違うキャラクターをキャスティングしているのだという。釣巻鐘太を演じている伊東健人さんは、確かに真面目で芯の強いキャラクターを演じていることが多い印象がある。そんな伊東さんが、決断に迷い悩んでいるときの釣巻鐘太を演じているときの弱々しい声色が好きだ。釣巻鐘太のことをとにかく優しい男だと評した伊東さんが演じる、彼の滲み出る優しさが伝わる声が好きだ。釣巻鐘太というキャラクターに、その解釈で声という命を与えてくれた伊東健人さんに対して、81プロデュースがある代々木の方角に向かって盛大な拍手を送らせて頂きたい。長友ぐらいの声量でブラボー!!!と叫びたい。
こんど出る新しいソロアルバム聴きますね。

 ところで釣巻鐘太、誕生日がクリスマスイブだから誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを1回で済まされそう。かわいそうかわいい。サンタクロースのこと何歳まで信じてたのかな……。釣巻少年、真面目だから真実を知ったときにめちゃくちゃショック受けてて欲しい。親がクリスマスプレゼントを枕元に置いてるのを見ちゃったとかそういうのじゃなくて、同じクラスの友達が「サンタクロース=親」って話してるのをうっかり聞いてしまったとかがいい。かわいい。というか、誕生日がクリスマスイブなのが可愛すぎる。ここで改めて山中拓也Pの釣巻鐘太誕生日おめでとうツイートを見て頂きたい。

 最上級生としての包容力、優しさ、そして部長への愛が全てこの「あなたを護る」に込められていると言っても過言ではない。部長くんにはかわいそうかわいい釣巻鐘太とズブズブになっていて欲しいので彼のことを護ってあげて欲しい派だが、逆に「あなたを護る」という彼の思いを尊重し背中を預け合うアツい関係性を築いていて欲しいという欲もあるのが正直なところ。
「心がふたつある〜。」

彼がプレイヤーに与えた救いとは何か

 真面目な話をしよう。
釣巻鐘太がこんなにもプレイヤー(主に筆者)に愛される理由とは何なのか。釣巻鐘太という男は過去のとある事件がきっかけで自分自身を信じられなくなり、極度に優柔不断になってしまっている。彼の性格がゲームのキャラクターとして多少なりともデフォルメされているとしても、この世の中に「自分に自信が持てない」という人間は腐るほどいるはずで、そんな人にとっては自分に重なる部分を彼に見出すことができるかもしれない。作中に登場するチャットアプリの『WIRE』で「自分のことは好き?」と質問したとき、釣巻鐘太は「自分自身を愛せるようにならなければ、他人を愛することもできない」と語る。彼が難しいながらもそう在ろうと努めている姿には心を打たれる。彼ほどハードな人生には到底及ばないものの、釣巻鐘太の再起の物語に触れることで、多少前向きな気持ちになれるかもしれない。少なくともこの文章を書いている人間はそうだった。

 カリギュラ2というゲームを私は世界一優しい物語だと思っている。辛い現実から目を背けるなという酷な話の一辺倒ではなく、辛いことや悩み、後悔もあったけれどそれを乗り越え前を向いて歩き出す帰宅部のみんなの物語を通して、カリギュラ2は現代を必死に生きる私たちに寄り添い、背中を推してくれる。そして、転職して半年ぐらい経ち新しい環境でいろいろ自信を失くしかけていたプレイ当時の私にとって、生きる上での支えになってくれたのがカリギュラ2であり、その中の釣巻鐘太の物語だった。

ありがとう、山中拓也P。カリギュラを作ってくれて。

ありがとう、おぐち先生。釣巻鐘太のキャラデザをしてくれて。


ありがとう、伊東健人さん、釣巻鐘太を演じてくれて。


そしてありがとう、釣巻鐘太。この世に生まれてきてくれて。

今日仕事終わったらクリスマスシーズンかつ閉店時間間際のデパートでケーキ購入チャレンジしてくるわ。


※ちなみにカリギュラ2は現在期間限定セール中で最大70%オフと大変お買い得です!!ご興味ある方はぜひ今お買い求め下さい!!


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