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君は『TRIGGER榎木トリオロジー』を観たか

 最近転職して忙しくなり、すっかり更新をサボってしまっていた。忙しいことにかまけてnote更新をサボりまくり、そのままフェードアウトするかと思われたところに突然降ってきた執筆モチベ。そこまでして書き記したかったこととは一体なんなのか。

「君はもうTRIGGER ENOKI TRIOLOGYを観たか?」

 以前SSSS.DYNAZENONと榎木淳弥(敬称略)の親和性が高すぎてろくろを回してしまった記事を書かせて頂いたが、こちらの記事が地味に榎木淳弥ファンの人に読んで頂けていることを知った。私は単純な人間だ。褒められたらすぐに舞い上がる。その結果、「ならばこれを機に榎木淳弥の出演しているTRIGGERアニメ全部最高だから観てくれとお伝えしたい!」そう思い立って再びiPhoneのメモ帳を起動した次第だ。

『TRIGGER榎木トリオロジー」とは?

 榎木淳弥の出演しているTRIGGERアニメ、「宇宙パトロールルル子」「SSSS.DYNAZENON」「スターウォーズ:ビジョンズ 『THE TWINS』」の3作を私は勝手にそう呼称している。なぜこの3作をオススメするか。「TRIGGERのアニメが好きだから」という理由ももちろんあるが、まずこの3作を観ることで榎木淳弥の芝居の良さの7割ぐらいは堪能できると言っても過言ではないと思っているからだ。また、3部作の1作目であるルル子とSSSS.DYNAZENONの間の約3年間における榎木淳弥の芝居の変遷を楽しむこともできる。そしてもしよければ他のTRIGGER作品にも触れて欲しい……。この気狂いオタク語り記事が、少しでも呪術廻戦やMCUスパイダーマンで榎木淳弥を知った方への新しい履修作品の手引きになれば幸いである。

宇宙パトロールルル子

 TRIGGER榎木トリオロジーの1作目にしてTRIGGERと榎木淳弥が出会った最初の作品。榎木淳弥演じる少年、AΩ・ノヴァはルル子のクラスに突然やってきた転校生で、いつもニコニコ笑っているミステリアスな少年。ガイナから枝分かれしたTRIGGERの作品にノヴァ君のような「色素薄い系美少年」が出てくることに何か熱いパトスを感じる人もいるだろう。こんなこと言ったら怒られそうな気もするが、一歩間違えたら石田彰の声で喋っててもおかしくない。そこに大抜擢された当時デビュー4〜5年のまだ新人声優だった榎木淳弥。ここで巡り合ったそれってキセキ…


 特にオススメの話は7話のキルラキルオマージュ回で、ノヴァ君にソックリな「キル○キル星人」というキャラクターが出てくる。私は初めて観たTRIGGERアニメ「キルラキル」のことを親だと思ってついていった結果こうなったオタクなので、大好きな榎木淳弥の声のキャラが大好きなキルラキルのテロップと大好きな澤野弘之のBGMと一緒に登場するなんて感無量以外の何物でもない。幸せすぎて死ぬ。そしてキ○ラキル星人君、ノヴァ君の綺麗なツラを持ちながら同じ声帯でめちゃくちゃゲスい台詞を吐く。しかもうるさい。是非とも彼の死に際の断末魔(アドリブ)を聴いて欲しい。
 そして最終回まで観た暁には、察しのいい人なら最終回のノヴァ君のルル子ちゃんへのセリフがまさに「TRIGGER榎木トリオロジー」の次の作品への布石になっていたのだと気づくはずだ。


JUNYA ENOKI will return in TRIGGER UNIVERSE…

SSSS.DYNAZENON

「帰ってきた榎木淳弥」
 宇宙パトロールルル子で第二監督を務めていた雨宮哲が監督を務めている本作。榎木淳弥は本作のメインキャラクターである麻中蓬を演じている。この作品において注目したいのは榎木淳弥の「泣き」の芝居である。『鬼滅の刃』の煉獄千寿郎が炭治郎の前でほろほろと涙を流しながら兄のことを語るシーンはおそらくファンの記憶に新しいかと思うが、そこで「榎木淳弥の泣く演技がすごかった!」となった人にもれなくおすすめしたい作品こそSSSS.DYNAZENONだ。「泣く」芝居という点で言えば、特に7話と最終回がオススメだ。麻中蓬は比較的誰とでも仲良くできるいわゆる「陽」の人間で、物語の序盤では誰に対してもフラットに接しているような印象を受ける。しかしながら、この「泣き」の芝居を観ていると、麻中蓬が本当は他人の痛みに共感し、泣かない(泣けない)誰かの代わりに涙を流すような心優しい少年であることが伝わってくる。


 前作のSSSS.GRIDMANから続くリアルな芝居の雰囲気がまさに榎木淳弥の持つ芝居の持ち味とベストマッチしていることに関しては、先述した記事も参照して頂けると幸いである。


スターウォーズ:ビジョンズ 『THE TWINS 』

 SSSS.DYNAZENONの放送が終了した頃、私はさめざめと涙を流していた。「せっかくTRIGGERアニメに榎木淳弥が帰ってきたのにあっと言う間に終わってしまった!」「またいつかTRIGGERのアニメにいつメンみたいな顔して出て欲しい……」そんな願いを抱きながら虚無の顔でよもゆめのファンフィクをTwitter検索で漁る日々。そんな私のTwitterのTLに突如現れたのは、榎木淳弥本人のツイートであった。

 私は泣いた。またTRIGGERと榎木淳弥が一緒に仕事してくれる。しかも「キャラクターデザイン:コヤマシゲト」で、私が大好きな某TRIGGERアニメの主人公の片割れの面影を感じる顔面を実装して。

 なんてこったい。私はディズニープラスにだけは魂を売らないという謎の信条があったのだが、この作品を観るためについにディズニープラスに加入した。「TRIGGERのアニメにまた榎木淳弥が出る」という事実に私の財布の紐はガバガバであった。


 こちらの作品は日本のアニメーター達がスターウォーズの世界観をベースに制作したオリジナル短編アニメのオムニバスになっている。THE TWINSは双子の暗黒卿の片割れであるカレが、暴走した力に呑まれる姉のアムを救うために1人(と1機)で戦いに挑むという話。約13分の短編アニメだが、その短い間でも伝わるカレの勇敢さ、優しさ、そして意外とちょっとヌケてるところ……。アニメーションの高いクオリティとカレを演じる榎木淳弥の芝居の相乗効果がキャラクターの魅力を引き立てる。
ストーリーを最大限楽しむためにはスターウォーズシリーズを観ている方が良いのだろうが、観ていなくても楽しめるし、目まぐるしく動くTRIGGER「らしい」アニメーションは単体でも素晴らしいので、もし視聴環境がある方は是非観てみて欲しい。



 ここまで読んで頂いたのであれば、「TRIGGER榎木トリオロジー」についての理解は僅かながら深まったのではないかと思う。公開順に観るのが一番オススメだが、視聴環境があるものから観て頂くのももちろん構わない。とにかく一番伝えたいのは、「TRIGGER×榎木淳弥」は最高なんだということだ。稲田徹さんや新谷真弓さん、小西克幸さんのような「TRIGGERアニメによくいる人」ポジションになりつつある榎木淳弥を、私はこれからも支持し続けたい。


ところでGRIDMAN UNIVERSEの劇場版に麻中蓬は出るんですかね???

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