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d. schoolコーチ先輩からの学び④/ファシリテーターならホワイトボードの立ち位置にも意識的になろう


ずいぶんと時間が空いてしまいましたが、何回か続けてきたd.schoolのコーチ先輩からの学びシリーズの続きを書いてみます。今回は意外となんとなくやっているホワイトボードの立ち位置に関する話です。

普段、ファシリテーターをやったり、会議で司会的なことをやる皆さん、ホワイトボードに対していつもどこに立っていますか?実はホワイトボードのどこに立つかで、多少なりともチームの議論に影響を与えています。

今回は、ファシリテーターなら気を使いたい、ホワイトボードの立ち位置について学んだ内容をお伝えします。

ちなみに過去のものはこちら↓


喫茶店での振り返り

先日、先輩と一緒にクライアントのワークショップに行ってきました。数時間のワークショップのあと、ひととおりワークショップを終えて、喫茶店で先輩と振り返りをしました。うまくいったこと、いかなかったこと、それぞれ整理する中で、ホワイトボードの使い方の話になりました。

先輩曰く、ホワイトボードをチームの状況に応じて使い分けることが重要だそうです。下の写真を見てください。赤がファシリテーターです。

左と右をそれぞれ見比べて、ファシリテーターと参加者はどのような関係性に見えますか?左は1人のファシリテーターがホワイトボードを背にしながら参加者と向かい合う形、一方で右はファシリテーターと参加者が同じ位置からホワイトボードを見つめる形。

両方ともよくみる光景ですが、実はファシリテーターは意識的に使い分けなくてはいけません。

1) ファシリテーターがホワイトボードを背にし、参加者と向かい合う=リードする・導く関係性

左のファシリテーターと参加者が向かい合うと、ファシリテーター=リードする存在、参加者=導かれるもの、という関係性が出来上がります。ファシリテーターは前にたち、議論を積極的にリードしていく。

この姿勢は議論を整理したいとき、ファシリテーターとして議論をリードする必要があるとき。逆に言うとみんなでアイディアを出したり、参加者をもっと積極的に巻き込む必要があるときはこの立ち位置は望ましくありません。

2) ファシリテーターと参加者が一列に並ぶ=参加者と一緒に考える関係性

一方で、写真右にあるようにファシリテーターと参加者が一列に並ぶと、参加者とファシリテーターの関係性が横並びとなる。メンバー全員でアイディアを考えたい時は、参加者と一緒にホワイトボードをみつめることが大事です。

この立ち位置だとファシリテーターも参加者の1人になることができます。「私は議論をリードする存在ではなく、みなさんと一緒に考えています」という姿勢を参加者に伝えることができます。そのためイーブンな関係性を築く分、リーダーシップをもって意思決定をする際にはこの立ち位置は望ましくありません。


3) Post-itを誰にもたせるかまでもコントロールする

さらに、Post-itを誰が持つのか?についても意識的にできるとよいそうです。

例えば、アイディアを、みんなで出したい時はPost-itを全員にもたせて、とにかく思いついたらそこに書くことを促すことが大事です。思いついたらとにかく書いてもらう。書く前にまず書くというルールをつくってもいいかもしれません。

一方で、議論のスピードを早めたいとき、とにかく参加者のもつ知識や頭の中にある情報を一気に吐き出したい時はファシリテーターがPost-itをもち、自分ひとりで一気にメモしてしまう事が重要です。


まとめ

最後に、今日の内容を3点にまとめると、

1) 議論や意思決定を強くリードしたいときは、ホワイトボードを背にして参加者と向かい合う
2) 参加者からアイディアを引き出したい時は、参加者と一列になり一緒にホワイトボードのほうを向く
3) アイディアを出させたい時はPost-itを参加者にもたせる

です。会議でファシリテーターとして立ち回ることが多い皆さん、このあたりを一緒に意識的にやっていきましょう。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。


 





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