話を聞くときの構造メモ

人の相談に上手く乗るために意識しているたった2つのこと

人の話を聞くが超楽しい。

その人が何を考えて、どんなことをしていて、その奥底にはあんな気持ちがあって、・・・と色々あるのを想像するのが僕はとても好きで、前職で生活者へのインタビューや、インターン生の採用だったりで、のべ100人くらいに話を聞いてきました。プライベートでも他にも後輩の相談にのったり女友達の相談を聞いたり、

悩みや身の上話など、とにかく人の話を聞くのが好きです。そしてどうやったら上手く人の話を整理してあげられるだろうと考えています。

そうした中で「あなたと話すと悩みが整理できる」とか「自分の考えていたことがわかった」などと言ってもらえることが増えてきて、とても嬉しい限り。

前に大学生の就活相談に乗ったときに「あ、私本当はこう思ってたんだ、って気づけました!」「どうやったら相手の本音がわかるんですか?」と聞かれたことがあって、その子のために、他人の話を聞くときに心がけていることをまとめたことがあります。

それを先日友達に見せたら「これいいじゃん」と友達がいってくれたので、noteで書いてみて。みんなの反応を見てみたいなーと思って書きます。

人の話を聞くのが苦手な人、ユーザーインタビューのコツをつかみたい人はよければ一度試してみてください。

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①人生をまるごと聞いてみる
②その人の理想と現実を定義して、ズレを探る

①人生をまるごと聞いてみる

その時点の悩みをひたすら聞いてても、その人が本当のところ何で悩んでいるのかとか、そもそも本当の悩みがそこなのかとか、わからないことばかり。

ところが、その人の生い立ちまでさかのぼって、現在にいたるまで、それまでの人生を聞いてみると「あれ、この人おんなじようなことで今まで悩んでいる」って気付いたり、そこから「この人本当は悩んでなさそう、本当の悩みが別にあるんじゃ?」と気づける。おそらく長年の友達のほうが悩みを見抜けるのと近い。

「似たようなことで悩んだことってある?」とストレートに聞いてみるもよし、「昔はどういう人だったの?」とじっくり聞いてみるのもよいかもしれません。

自分の悩みだって、意外と過去の思い出や体験と結びついていたりするじゃないですか。一部だけじゃなくて全体をしっかり捉えていこうよ、という話です。

②その人の理想と現実を定義して、ズレを探る

悩んでいる、ということは何かをしたい、という欲求があるということ。だからその人が何を欲しているのか、何をどうしたいのか、を探ります。話を聞く中で「その人が今何を悩んでいるのか」と「本当はどうしていきたいのか」を質問を通じて自分の中で定義していきます。相談にのるときは相手に質問を促しながら一緒に定義していきます。

すると、その理想と現実の間にあるズレが見えてきます。先にも書いたけれども「いまこういう悩みあるねん」と本人が言う悩みと、整理していく過程で見つかったたこのズレが一致しない場合があります。

そのときは、理想と現実の設定が間違っているか、本人が本当の悩みを自覚できていないかのどちらかです。

そしたら、それを質問を通じて確認してみる。「本当はこっちが悩みなんじゃないの?」と聞いてみる。それで「あ、そうかも」と言われたら当たり、もし外れたら理想と現実の設定をしなおしてみる。(本人が自覚できていない本音のパターンもあるので難しい)

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とまあ、このたった2つだけなんですけど、頭の中で構造化しながら聞いていると、相手の悩みが自然と整理できます。少し慣れがいるかもしれません。

もちろんこうやって整理できない場合もあるとは思うんですが、ただ漠然と相手の話を聞くんじゃなくて、整理しながら話を聞いてると自分も相手も悩みを言語化できて、より理解がしやすくなる。

他人の話を聞くのがあまり得意じゃないなーと思う人は、ぜひ一度試してみてください。


なんて偉そうなことを書いたけど、僕もまだまだ勉強の身。女友達がすごくいいと言ったドラマをNetflixで見て、「あのときはこういうことが言いたかったのか」と前に聞いた話や彼女の思うことがまだまだわかっていなかったなと反省しています。。

頑張ろうっと。



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