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d.schoolコーチの先輩からの学び①/ホワイトボードは縦横を使い分けてチームの思考をファシリテートする

最近、会社にd.schoolの元コーチの人が入社しました。その先輩と話す中でワークショップのPost-itやホワイトボードの使い方や、アイデアを書く時のコツなど、いろいろな学びを得ました。自分の整理のためにもnoteに簡単にまとめてみます。

普段、何気なくpost-itを使っている人や、ホワイトボードにものを書いたりする人、ひいてはワークショップをやる機会のある人に役立てばいいな、と思います。

元d.schoolコーチの先輩との雑談が楽しい

d.schoolとは↓

超簡単にいうと、スタンフォード大学がつくった、デザイン思考のトレーニングを学生にするクラスとその組織です。

アメリカのスタンフォードだけじゃなく、世界各地にd.schoolがあって、そこで互いに講師を送り合うなどしてネットワークを築いているらしい。(ちなみに日本にはない)

しかもその先輩は、学生としてプログラムを受講した人ではなく、コーチプログラムというデザイン思考の講師の資格を持っている人。
一緒のプロジェクトをすることになり、話す機会が増えてきたんだけど、話す内容1つ1つに学びがありすぎてとても楽しい。例えば昨日話していたのが、

という内容。

ホワイトボードの話からはじめ、今までちゃんと考えたことはないんだけど実は大事だった、という気づきがたくさんあった。昨日話したのは全部で4つ。

①ホワイトボードは横
②Post-itには太いペン
③アイデアは絵で書く
④アイデアはワークシートに書かない

とてもいい学びだったので、1つずつ4回の投稿に分けて書いてみようと思います。今回は①のホワイトボードの使い方について。


①ホワイトボードは縦じゃなくて横のものを使おう

最近、ビジネスの中でホワイトボードを使うタイミングはとても多いと思う。さすがにうちの会社はコラボレーションを標榜しているだけあって、会社のあちこちにホワイトボードがある。最初にはいった広告代理店でも会議室には大きいホワイトボードが必ず備えてあった。

その多くは横のホワイトボードが多いと思うのだけれど、中には狭いスペースでも有効に使えるように縦のホワイトボードを置いている会社もある。

ホワイトボード 縦と検索すると、このような結果。スペースも活用できて結構便利。だけど、その先輩によるとワークショップ、特にアイデア出しのときなど思考が「発散」のフェーズにおいては縦のホワイトボードは望ましくないらしい。先輩曰く、

縦のホワイトボードは、人の脳に「箇条書きの思考」を促す

らしい。アフォーダンスという考え方があって、多くのプロダクトは何かしらの意図を込めてデザインされており、そのためそれを見た人に「こう使う」という意図を与えている(afford)している。

少し考えてほしいのですが、皆さんは縦の白いボードを見て、何を連想しますか?

僕も同じ質問を先輩にされて、僕は Microsoftのwordですね、とまんまと答えてしまった。

そう、縦のホワイトボードはwordを連想する。一方で横はpowerpointを連想する。縦のwordはどうしても整えられた構造的な「文章」を書こうとしてしまうのに対して、横のpowerpointは図やダイアグラムを用いた「絵」を書こうとする。

もちろん、必ずしもそういう思考に陥ってしまうわけではないけれども、僕らの思考のほんのわずかでも無意識に誘導されてしまう可能性がある。もしあなたが一人でものを考える時、もしくはチームでブレストをするときは、ぜひ横のホワイトボードを使うことをおすすめする。

逆に、散らばった議論を整理しようと思ったら横のホワイトボードじゃなくて縦のホワイトボードを使ってみてもいいかもしれない。

こういう風に、もしあなたがチームのリーダー、ないしはミーティングのファシリテーターだったら、ホワイトボードの形にもこだわってみることで、チームの議論や話し合いをいい方向にファシリテートすることができるかもしれません。


・・・


次回は、②Post-itには太いペン、という内容について書きます。よろしくお願いします。

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