介護現場におけるセラピーの重要性とは

介護現場で注目されているものの1つがセラピーである。セラピーとは現代医学に基づきつつ、投薬や手術などを行わず心身の症状を癒す治療法のことだ。介護現場においてセラピーの重要性は高まりつつある。その背景にあるのは、限られた人員でより質の高い介護を行おうと介護現場が模索している現状だ。

介護スタッフはサービス利用者の身の回りの介助やレクリエーションの企画・運営などを通し、利用者が生活しやすいようサポートするのが主な業務である。しかし、介護スタッフが手を尽くすだけで良い生活になるわけではない。利用者自身が心身のストレスを解消しながら、前向きな気持ちで日々を過ごすことが不可欠なのである。介護で利用者の心のケアまで満遍なく対応しきれるかというと難しい部分もあるだろう。

そこで、活用できるのがセラピーだ。セラピーはさまざまな活動を通してセラピーの受け手の心をほぐし、心身の状態を良い方向に改善していくものである。動物との触れ合いを行うアニマルセラピー、美容の力で心を前向きにするメイクセラピー、香りで心身をリラックスさせるアロマセラピー、音を楽しむ音楽療法など、その種類は多様だ。

こうしたセラピーは高齢者にとって良い刺激の1つになる。介護現場に上手く取り入れていくことによって、より効果的な介護を行うことにも繋がるだろう。セラピーの専門的知識・スキルをもつセラピストの資格は、通信教育などを通し介護スタッフが取得することも可能だ。
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