いきすぎた善解

悪性:☠️☠️

本項は、拙著 https://note.mu/o0_lulu_0o/n/nf643cdc65bce の承前となる。

実は「もとの命題が真であったとしても裏が必ずしも真であるとは限らない」から「真である場合もある」というのもかなり怪しい推論で、これは論理的に妥当な推論ではない。

善解して、「前件は後件を“許す”」すなわち、 ¬∀x(Fx→Gx)∧∃x(Fx→Gx) というニュアンスであれば認容できるが、通常、本件のような前件から導かれるのは、せいぜい「真ではない場合がある」 ∃x¬(Fx→Gx) というにとどまる。

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