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結婚できない女だった私
私は私を慰めるために文章を書く。辛い時に私を救ってくれたのは私から産み出される文章達だった。どうしようもなさ、ふがいなさ、いらだち、れっとうかん、、、全て自分1人では解決できない、かと言って、誰かに吐き出したり相談できるような性格でもない。抱えきれない私の負の感情を一緒に背負ってくれたのが私の文章だった。
言葉にできない想いを感じたくなくて、過去の辛さを掘り起こしては今の気持ちを忘れようとする。そ
スコティッシュ・ディアハウンド
目的を達成したわけだから、連絡なんてこないわな。
そう思っていた私に「次いつ会える?」というメッセージが入ったのは、あの夜から2週間後の事だった。
2週間も放置しやがって、なんて事は思わない。初めて身体を重ねた2週間前のあの夜よりも前から、彼はたまにしか連絡を寄越さなかった。だから私は、放置しやがって等といった類の事は微塵も思わず、むしろ彼から再び連絡が来たことに安堵した。
覚えていても書けない人
あのね、彼との事を書きたいの。
だって彼とは5年近くを共にしたからね。
私の身体の約半分だった人。寝ている時も起きてる時も、遊ぶ時もボンヤリする時も、全部ぜんぶ一緒だった人。知り尽くしていたし知られ尽くされていた人。
でもなんにも書けない。思い出せないわけじゃない、きちんと覚えてる。嬉しいことも悲しいことも全部ちゃんと頭の中にある。だけどそれを言葉にできない、文章として書き上げられない