9月からのクリスチャンセミナー「包括的福音を求めて」講師:島先克臣さん

2022年9月12日から、「包括的福音を求めて」と題して、Grace-onlineで5週間のe-Learningが始まります。

(note 6500円の有料マガジンを購入することで受講となります。5週間が過ぎてからも動画の視聴、資料の閲覧はできますので、アーカイブ受講が可能です)
https://note.com/graceonline/m/m6986a4124bf6

講師の島先克臣さんから
「包括的福音」とは、1974年の『ローザンヌ誓約』で、「伝道と社会的政治的参与の両方が…つとめである」と確認されたことから注目された福音理解です。「真の福音は、罪の赦しだけではなく、社会を神に喜ばれるものに変革することも含まれる」という視点です。『ローザンヌ誓約』が発表されて約半世紀経ちました。世界の福音派リーダーの間では、『ケープタウン決意表明』に見られるように包括的福音理解が深化し、実践が広がったと思えるのですが、私たちの身近なところでは、社会的関心はいまだ低いのではないだろうかと思います。その理由は何かを探る一つの方法として、西方教会に深い影響を与えたプラトン主義と聖書の教えを比べながら、神の救いのご計画の全体像に近づいていきたいと願っています。
(企画・制作:インマヌエルeブックス)

全体の目標
西方教会は長い間、「人の魂は天から来て、天に帰る」というプラトンの物語の中で、信仰と生活を構築してきました。果たして、それは、包括的福音理解に至るのでしょうか。このセミナーでは「世界と人はどこから来て、どこへ行くのか」という大きな物語を聖書から探り、地上で生きることの大切さを確認していきます。


第一週(第一部)人と世界はどこから来て、どこへいくのか。
プラトン主義によると、天上で造られた霊魂は、現在汚れた肉体と下等な物質世界に囚われています。ですから、そこから逃れて天に帰るのが救いとなります。では、聖書は何と語っているのでしょう。キリスト教信仰の土台である旧約聖書に聞いていきます。

第二週(第二部)旧約聖書における世界の回復
旧約聖書を通して貫いているのは、神が世界を本来の「非常に良かった」状態に回復しようとしてきた歴史です。それは、ノア、アブラハム、律法と王制に現れています。そして、ついに、神ご自身がイスラエルと全世界の王となり(神の国)、世界を回復すると約束されました。

第三週(第三部)新約聖書における世界の回復
旧約聖書の救いの約束は、すべてイエスによって成就しました。しかし、当時のユダヤ人の多くは、間違ったメシア観、誤った神の国観を変えられず、イエスを十字架につけただけでなく、剣をとって滅亡への道を歩みました。では、ユダヤ人の期待した神の国と、イエスがもたらした神の国は、どのように違ったのでしょう。

第四週(第四部)質疑応答
「魂は天国に行き、世界は消滅する」というのは、本当に聖書が教えていることでしょうか。クリスチャンは死後、どこへいくのでしょう。なぜ復活がキリスト教信仰の中心なのでしょう。いくつかの質問に答えていきます。

第五週(第五部)
プラトン主義はどのように西方教会に入り、また、広がったのでしょう。教会は、今、どのようにその影響を克服しようとしているのでしょうか。アウグスティヌス、カルヴァン、内村鑑三、カイパー主義、クリス・ライトとN・T・ライト、そしてケープタウン決意表明を見ていき、教会と生活への影響を思い巡らします。