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文士.数学,物理学,機械学習,認知科学をもっぱら勉強中で,小説も書く. https://twitter.com/_o3c9

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  • o3c9の自然言語処理を勉強するノート

    古典的な手法からニューラルネットや機械学習を用いた現代的な手法まで網羅的に勉強していきます

最近の記事

Arduinoスケッチに安全に秘匿値を埋め込む

Arduinoスケッチを描いていると、WiFiのSSIDやパスワードといった秘匿値をデバイスに渡してやらないといけないことが多々ありますよね。 インターネットにあるスケッチをみていると、たいてい、 const char* password = "PASSWORD"; のようにソースコードにハードコードされているわけなのですが、githubなどでスケッチを公開するときに、誤って秘匿値をさらしてしまう危険性があります。 そこで、環境変数を経由して、コンパイル時に秘匿値を渡

    • 2019/05 ポートフォリオ見直し

      イギリスに住んでいた間に買っていたポジションをクローズした後、先月ETFや米国株を中心にバランスの良いポートフォリオを組み直した。 1ヶ月経ってみて成績を見てみると、ETF (IVV, VYM, AGG)は惨敗。米中貿易摩擦の影響で米国株が軒並みさがってしまった。 そんな中で奇跡にも、ぼくが持っている個別株たちは強かった。 おんつじさんという方の投資日記 を見て銘柄選定したのだが、なんとこれらのほぼすべてがこの5月の状況でも着実に株価を上げていた。 全体としては損を出し

      • m5stackで作るサーマルカメラ 原価15000円ほど

        手元に野良のm5stackが転がっていたので、スイッチサイエンス社から、サーマルカメラユニット(MLX90640) を取り寄せて、お手軽にサーモグラフィーを作ってみた。 m5stackとの組み合わせなら、もっと廉価なセンサーであるAMG8833を使った試作例がよく紹介されているけれど、 ・計測できる温度のレンジが、0°C to 80°C とかなり狭い ・温度の解像度は、2.5℃ と、かなり粗め ことから、今回は選択しなかった。MLX90640の性能はというと、 ・計測

        • Bash profileからFishを起動している場合のPATHの順番を正す

          たとえば会社で共通のbash configなどを使用しており、bashの環境設定とfishの環境設定を共通化したい場合があります。 こうしたときには、起動シェルはbashにしたまま、bash profileから、`exec fish`することで、fishを起動してしまうという荒技が使えることが知られています。 この時に問題になるのが、PATHの順番です。bash環境でPATHにディレクトリを追加している場合、bashrcなどでは、 export PATH=/usr/lo

        Arduinoスケッチに安全に秘匿値を埋め込む

        • 2019/05 ポートフォリオ見直し

        • m5stackで作るサーマルカメラ 原価15000円ほど

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        記事

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.11 回帰の二乗平均平方根誤差

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。今週は、第11章The R.M.S. Error for Regression、回帰の二乗平均平方根誤差について学びます。前章では線形回帰分析の手法について学びました。本章は、線形回帰の結果を分析し、精度や誤差の分布について調べていきます。 二乗平均平方根については、標準偏差が導入された第4章で登場済みですね。 まとめ1. 変数xから変数yを線形回帰で予測する場合、実測値と予測値の差を、

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.11 回帰の二乗平均平方根誤差

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.10 回帰

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。今週は、第10章Regression、回帰について学びます。 まとめ1. 変数xが1SD増加すると、変数yはおよそrSD分増加する。この平均による予測値をグラフ上にプロットしたものをRegression Line(回帰直線)という。 2. 変数xの値ごとにyの平均値をとりプロットしたものを、さらにスムーズにしたものが回帰直線だといえる。このとき平均値のプロットが非線形のかたちをしていれば、

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.10 回帰

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.9 相関(続)

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 今週は、第9章More about Correlation、相関についての続きを学んでいきましょう。 まとめ1. 相関係数は、単位を持たないただの数値であり、xとyを入れ替えたり、変数のすべての値に同じ数を足したり掛けたりしても、影響を受けない 2. Outliers(外れ値)が存在したり、線形ではない相関を示す場合、相関係数はあてにならなくなる。なるべく散布図を確認して、データの分布

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.9 相関(続)

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.8 相関

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 今日から第3部「相関と回帰」に入ります。第8章は相関がテーマです。2つのデータのあいだにどのような関係性があるのか、みていきましょう まとめ (Andy Field "Discovering Statistics using R" Chapter 4より引用) 1. Scatter Diagram(散布図)は、2変数の関係を視覚的に表現する。散布図上の各点が直線上に集まっているとき

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.8 相関

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.6 測定誤差, Ch.7 座標平面

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 第6章は、計測に含まれる誤差について、第7章は、中学数学で習う程度の座標平面の復習です。 まとめ1. どんなに注意深く測定しても、必ずChance error(偶然誤差)が含まれる。研究者は、測定結果はどの程度の誤差を含むのかを事前に検討した上で、データを使用すべきである。誤差の見積りをするには、測定を繰り返すのがいい 2. 事前に同じ条件で測定した結果から標準偏差を求めることで、どれ

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.6 測定誤差, Ch.7 座標平面

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.5 正規分布と近似

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 第5章は、Normal Distribution(正規分布)とNormal Approximation(正規近似)を勉強します。第4章で学んだ標準偏差(SD)を基本単位として、分布の様子を細かく調べていきます。 まとめ 1. Normal Curve(正規分布曲線)は左右対称で常に0より大きく、曲線の下の面積は合計すると100%になる。 2. Standard Units、またはSt

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.5 正規分布と近似

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.4 平均と標準偏差

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 第4章は、Average(平均)とStandard Deviation(標準偏差)。統計の勉強をはじめるときに、まず最初に登場してくるのが、この二者ですね。いよいよ数式が登場し、上り坂に入り始めたようです。 まとめ1. 大抵の数値データは、「Average(平均)」と「Standard Deviation(SD, 標準偏差)」に要約できる。 2. 平均 = すべての観測値の合計 / 観

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.4 平均と標準偏差

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.3 ヒストグラム

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 今日から、Part 2. Descriptive Statistics(記述統計)に入ります。 第3章は、Histogram。日本語でもそのままヒストグラムですね。1章まるごとを使って、ヒストグラムの特徴について学びます。 まとめ1. ヒストグラムは、データの分布を視覚化した図で、各階級の割合を長方形の面積で表現する。階級ごとの面積の総和は100%にならなくてはいけない。 2. 横軸

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.3 ヒストグラム

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.2

          Freedman Statistics 4th Editionを読んでいくノートです。 今日は、Part 1. Design of Experiments(実験計画法)のChapter 2. Observational Studies (観察研究)です。 前章では、研究者がTreatment groupとControl groupに自由に介入できる状況を想定しましたが、現実には不可能であることが多い。たとえば、喫煙による健康被害を調査するのに協力するためだけに、10年も喫

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.2

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.1

          これから統計学のテキストとして名高いDavid FreedmanのStatistics 4th Editionを読んでいきたいと思います。全部で29章、分厚い、いかにもアメリカの大学で用いられそうなテキストです。一人だと最後まで読み通せる自信がありません。そこで、勉強の記録を公開することで同じチャレンジをしている人たちとエールをおくりあえればと思い、noteをはじめました。 今回は初回なので、少しだけわたしについて自己紹介をさせてください。 職業はソフトウェアエンジニアで

          Freedmanで統計学を学びましょう Ch.1