無題

女性と快楽を味わう。

いつもいつもは会えない、彼女の肌が恋しい。洋服越しにでも触れた瞬間、体温と一緒に伝わってくるあの感覚はなんなんだろう。

車の助手席で彼女の肩を抱いて、首筋に温かさを感じながら、おでこにキスをすると、あまりの心地よさに何度もせがまれてしまう。

ほっぺにもう一回。

まぶたにもう一回。

反対側も。

彼女は自分から顔を差し出してくる。優しく笑いながらキスをしてあげた。彼女はがまんができなくなって、唇をさがしてくる。すっとからだを後ろに引くので、わたしは焦らして、楽しんでしまう。すぐ目の前に彼女の唇。2ミリ先にあるから、彼女の息づかいと体温と、匂いを感じる。

触れさせてあげないもどかしさに、彼女は思わず息を吸い込むと、突然下唇を舐めてくる。わたしの大きな手で頭の両側を包みこむと、彼女は自分から近付いていけない。ゆっくりすぎるくらいに唇が触れ合う。体温を感じたところで唇が動いて、お互いの唾液が絡む。

彼女は思わず声が出て、震えている。

キスは美味しい。恍惚としながら味わっているうちに、彼女はもっと欲しくなって、わたしの唇を舐めて甘噛みをしてくる。

突然わたしの手は、首から後頭部に添えて、彼女の中に舌が入っていく。滑らかな舌がいろんなところで暴れまわり、味う。彼女はなんともいえない快感に、大きな声をとっさに抑えつつ舌を絡め、わたしを味わう。

彼女は息をするのも忘れて酸欠なのか頭がぼーっとして、脳が溶けてくみたいな感覚にうっとりしている。そのうち声ががまん出来なくなり、セックスしてるみたいで、唇も舌もどんどん敏感になって、キスだけでイってしまう。

わたしの片手は、頬から耳をかわいがってしまう。彼女の耳を愛撫しながら首筋に吸い付いて、唇の柔らかさと温かさに気持ちよくなっていたら、かすかに悦びを感じて、またそれでイってしまう。こうなると、何をしても気持ちがいい。

思い出すだけで、大変なことになってしまう、ただのドS男です。

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