おかず

2人の子どもの母。細々とライター的なこともやりつつ本業は事務員。

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最近の記事

絶賛病み中のPTA会長、フラフラしながらモデルハウス見学に行く。

これまでのあらすじ 名ばかり、外面だけのPTA会長をやっている私とその夫(夫はきちんと社会人やってます)、なんとなく行った住宅展示場でなんとなく家を建てる気分になってきた。候補に上がったハウスメーカーは2社あったが、とある日の午前、1社はお断りし、今後はA社だけと家を建てる話を進めていくことになった。ちなみにその頃私は週末ごとの2社との打ち合わせとPTAのイベント疲れでこじらせた風邪に、前夜の日付変更線を越えた打ち上げ疲れとイベントが終わった気の緩みにさらにトドメを刺されて

    • 親の持ち家

      私の両親は35年ちょっと前に建売の家を買った。めちゃめちゃ大規模に開発された分譲地で、同じメーカーが建てたのであろう、全く同じ形の家が隣のブロックに1軒あった。 ほとんどの家にだいたい私と同じぐらいの世代の子どもがいて、小学校は急激にマンモス化して教室が足りなくなり、プレハブの教室がいくつかあって、近所の公園はいつもにぎやかだった。そんな時代だった。 その数年後、マイルドな転勤族だった我が実家は隣県に引っ越し、数年しか住まなかったこの家はずっと借家として今も一度も会った

      • 突然、家を建てるかもしれなくなったPTA会長が寝込んでいる間にハウスメーカーが決まった

        私がボイスもボディもデスっている中、大イベントは無事終了した。PTA役員全員と、役員の家族と、我が家は小学生の息子まで小遣いで釣って動員しつつ立ちっぱなし、飲まず食わずで頑張った。(息子は幼稚園時代にお世話になったバスの運転手さんにちゃっかり食べ物を買ってもらっていた。私、食べ物を売る担当だったのでダブルでありがとうございます。)この、全員フルで、ある意味部外者な家族の手伝いがあっても人員が足りなくて休憩を取れないのは問題だよな。準備段階で心身共にボロボロのところに止めを刺

        • おじいちゃんの足を探したかった 3

          結論から言うと、祖父の軍歴を証明する記録は残っていなかった。祖父が従軍したのは日中戦争だったからか、懐かしい地元のイントネーションで話す県職員さんから電話がきて「こちらには○○さんの記録は昭和三十ナントカ年(忘れた)から恩給の支給が開始された、ということしか残っておりません」とのことだった。実家を大捜索すれば何か手がかりになるものが出てくるかもしれないけど、実家は幼稚園児と小学生を抱えた主婦がカジュアルに「ちょっと実家行ってくるわ」と言って行けるような距離ではないのだ。 そ

        絶賛病み中のPTA会長、フラフラしながらモデルハウス見学に行く。

          おじいちゃんの足を探したかった 2

          何をいまさら、という感じだけどインターネットとは本当に便利なもので、色々な情報が簡単に手に入るようになった。数年前、Twitterか何かで「軍歴証明書」という、その人が戦時中にどこの部隊に居たか、どこに出征していったのか、や階級などがわかるものを調べることができる、ということを知った。 陸軍に所属していた人は本籍地の都道府県の福祉部など、恩給関係を扱っている部署、海軍に所属していた人は厚生労働省に記録が保管されていて、三親等までの人が証明書を出せば閲覧や写しを取ることができ

          おじいちゃんの足を探したかった 2

          おじいちゃんの足を探したかった 1

          大正の初めのほうに産まれた祖父は、私が物心ついた頃から片足がなく、松葉杖を使って移動していた。それで散歩もしていたし、車も運転していたし、(AT限定の免許の制度が始まる前からAT限定だった)片足がないというだけでごく普通の暮らしをしているごく普通のド田舎のおじいちゃんだった。 中国に戦争に行って、機関銃で撃たれて足をなくしたそうだ。 いわゆる「傷痍軍人」というもの。何年か前に傷痍軍人でつくる日本傷痍軍人会という組織(祖父も地元の会に所属していた)も会員の高齢化で解散した

          おじいちゃんの足を探したかった 1

          突然、家を建てるかもしれなくなったPTA会長はほんとうにつらいよ

          (これまでのあらすじと続き)とある幼稚園でPTA会長を務める私はイベントの準備で忙しさがMAX。それと同時にハウスメーカー2社と契約をする前から色々な打ち合わせが続き、リア充ならぬリア忙で、とうとう風邪をひいてしまった。私の風邪はほぼ喉から始まるんだけど、今回は物心ついた昭和の頃以来初めて声が出なくなってしまって、代わりにデスボイスが出るようになった。というかボイスどころか自分がデスりそう。 そして、我が家は「4LDKの家を建てたいと思っている。この学区内で、日当たり重視で

          突然、家を建てるかもしれなくなったPTA会長はほんとうにつらいよ

          突然、家を建てるかもしれなくなったPTA会長はつらいよ

           突然、家を建てるかもしれなくなって、X社のモデルハウスを見に行ってX社と土地を探したり、契約までのプロセスについて打ち合わせをしたりしている時、近所のA社の建売住宅を見に行った我が家、A社とも土地を探したり、どういう間取りがよいのか、などを話し合うことになった。  ちょうどその頃、子どもの幼稚園で運動会・発表会と並ぶ大イベント、幼稚園の作品展と合わせてPTA役員がバザーやゲーム、食品などを売る祭の準備が最も忙しくなる頃で、買い出し、打ち合わせ、売り場の飾りつけやメニューを

          突然、家を建てるかもしれなくなったPTA会長はつらいよ

          突然、家を建てるかもしれなくなった 3

          土地探しをしている我が家、営業さんには「100点満点の70点あれば買いです。土地は1点モノなので逃したら二度と同じものは買えません」と言われた。近々、地元に家が完成予定の弟夫婦にもハウスメーカーをどう決めたか、土地はどうやって決めたか聞いてみたところ、弟夫婦は自然災害に強そう(水害や土砂災害など)な場所で小学校(弟夫婦のところは保育園児がいる)が近いことをポイントにしたそうな。そして「100点満点の土地はないよ」と。 我が家の絶対譲れないポイントは「この学区内であること

          突然、家を建てるかもしれなくなった 3

          突然、家を建てるかもしれなくなった 2

          住宅展示場できれいなモデルハウスを見て、後はハロウィンジャンボで当てた札束を握りしめてハンコ押せばいいんだろ?ぐらいの気持ちでいたが、問題は土地。どうしても息子が通っている小学生の学区内で建てたいのだけど、このハウスメーカーでは分譲地を持っていないのでまずは土地を用意しないといけない。このエリア、もともと売り地が少ない。あっても間口が狭すぎて家を建てるのには不向きな形状だったり、近隣の建物が迫っていて日当たりが絶望的だったり。 夫はGoogle Earthで空から(笑)空き

          突然、家を建てるかもしれなくなった 2

          突然、家を建てるかもしれなくなった 1

          街がハロウィンの飾りであふれている頃だった。夫が数日前からネットでやたらと近隣の不動産情報を見ていた。我が家は夫婦、小学生の息子、幼稚園児の娘の4人家族、来春からは娘も小学生に入る。現在は賃貸の3LDKだがこれから必要になってくる娘の勉強スペースや学用品置き場を考えないといけない。 というわけで夫が大規模模様替えをするぐらいなら広い家に引っ越せばいいとでも思ったのかどうかは知らんけど、本当に軽い気持ちで近くの住宅展示場を見に行くことになった。ちょっとした街のように各メーカ

          突然、家を建てるかもしれなくなった 1