和歌山のエーゲ海に行ってきた
「日本のエーゲ海」と呼ばれる海岸が、関西にある。
それはもう本当に美しい場所だから絶対行くべきだと職場の先輩から熱弁いただいた数ヶ月前、メモ帳に「和歌山 しらさき」と書き、すっかりその存在を忘れていた。
ゴールデンウィークはいつも通り怠惰に過ごす予定だったけど、両親から「明日は和歌山の白崎海洋公園に行く」と聞いた瞬間、ベットから飛び起き、勝手にデートに同行する準備を始めた。
当日は5時に起きてサンドイッチを作り、6時に自宅を出発し、7時に実家で両親と合流。
大阪から、車で1時間半ほど。
後部座席で爆睡してたら、あっという間に着いた。
車から降りると目の前に広がっていた光景が、こちら!
そう、キャンプ場があるのだ。
こんなロケーションのキャンプ場はなかなかないので、テンションが上がる。
海風を浴びて、クルクル回る色鮮やかな風車に歓迎される。
海岸へは、歩いてすぐ。
母のファッションが、空と海と同じ色。
この日は快晴。
青い空と海に、白い海岸のコントラストがとっても綺麗。
遠くから見ても分かる透明度に、心がすっきり洗われる。
父の隣に行って海中を覗くと、小魚が泳いでた。
収集癖がある母は、石を集めてた。
この写真を撮りながら、なんとなくこの曲のジャケットを思い出してた。
初めて行った藤井風くんのライブで、一曲目にカバーされてた大好きな曲。
MVも海。
こぉいう自分だけの小さな嬉しい発見を、読者の方にシェアできちゃうnoteが好き。
すこし歩いたところにある展望台を目指す。
山脈のように聳え立つ白い石灰岩に囲まれたこの公園は、まるで遠い異国の地。
石灰岩とは貝殻や珊瑚が大量に集まって、長い年月をかけて固まったものらしい。
この土地の石灰岩は恐竜がいた2億5000万年以上前のもので、古代生物の化石なども発掘されるそう。
太古の昔からそこにある壮大な自然を前にすると、自分の存在とか命って、ほんとにちっぽけで一瞬なんだと思ったりする。
これまでもこれからも延々と繰り返されていく、宇宙の営みのほんの一部に過ぎんのよな、と。
ちょっと不思議な気持ちになる。
岩壁に沿って設置された階段を登って行きます。
白い岩肌から垣間見える青が美しい。
展望台に到着!
素晴らしい景色に、春の潮風が心地良い。
天気が良いと、淡路島や四国が見える。
ここはギリシャではなく、和歌山県日高郡由良町。
この美しい海はエーゲ海ではなく、和歌山湾。
日本にも誇るべき美しい風景って、たくさんあるんだなぁと感じた。
結構遊んだし、小腹も空いた。
お気に入りのバスケットに、サンドイッチとコーヒーとピクニックシートを詰め、るんるんと歩く母。
が、丁度良さそうな場所には先客がいた。
頭上を優雅に飛ぶとんびの獰猛さも侮れないので、結局車内で食べたのも良い思い出。
綺麗な景色だけじゃなく、楽しそうな両親の姿を写真に残せたのが嬉しかった。
どうせ儚いちっぽけな人生だけど、大切な思い出をたくさん作りながら生きていこうと思った一日。
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