AI漫画における新たな問題を発見
AIを使ったキャラクターデザインの仕事が多くなってきたので、デルタもんをつかって様々な実験をしています。
最近AI作画ならではの「新たな問題」を発見してしまいました。
それが「描き分け」の問題です。
ここにNijiJourneyで生成しだデルタもんが4種類います。どれも可愛いですね!
デジタルイラストレーションとしてはどれも可愛いデルタもんです。問題はこれからです。
これを単純にRGB→グレイスケールにしてみましょう。
おわかりでしょうか…。
色情報が失われてしまった途端、描き分け要素はほぼ無くなってしまいました。
髪型や服などの属性に加え、表情やレイアウト、セリフといった表現芝居がない限りは「ただの綺麗な絵」では違いはほとんど見えなくなってしまいます。
これが他人の作品だったらどうなるでしょうか?
「俺の作品が盗まれた!」っていう感想を持つ人も増えるのではないでしょうか。
多少の画風の違いより、「同一プロンプトなら先に有名になった方が勝ち」という非常に刹那な戦いが生まれてしまう危険性を感じています。
グレースケールだけでなくトーニングしてみます
違いを見つけるのは難しい…思った以上に。
まあ「コミPo」とかでもあった問題かもですが。
私自身は漫画は記号で描けるところと、描けないところがあるっていう、その問題に帰結するので非常に楽しみではありますが、
実際に作っていたキャラクターそっくりの絵が生成されると、キャラクターの誤認や毀損も起きやすくなるということでもあります。
LoRAや画風、使うモデルなどには相当に心血を注いでいく必要が出てくることを感じます。
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