社会人になってからメンタルやられた話

紅(べに)と申します。
(普段は別の名前でTwitterに生息していますが、便宜上、紅と名乗らせていただいております。)

パニック障害を起こしてそろそろ一年経つこともあり、社会人になってからストレスにより引き起こした精神的な病気について書き留めておこうと思いました。(肉体的な病気の方はキリがないのでやめておきます。笑)(笑い事ではない)

今回、私がお話したいのは以下の3つです。

・適応障害について
・鬱について
・パニック障害について


(地味に長いので「パニック障害について」だけでも読んでいただけると嬉しいです。)

適応障害、鬱は、途中で通院をやめてしまったので、完治しているか定かではありません。
パニック障害は現在も時たま発症するので、治ってはいません。

私のツイートを見てくださっているフォロワーさんの中には「コイツなんかたまにツイート病んでるけど何?」と疑問に思っていた方もいらっしゃるかと思います。(TLを荒らしたその節は大変ご迷惑をおかけしました。)
その正体をお話しておきたいので、お時間がありましたら目を通していただけると幸いです。

また、パニック障害については一時期話題にもなりましたので、「パニック障害ってなんだろ?」と思っている方がいらしたら少し参考に(全て信じ込まれてしまいますと困りますが)していただけるといいかな、と思います。

要するに「私こういう大変なことがあったから知ってほしい」ってだけです。
医学的な用語はあまり使わず、専門知識もない為、間違いが多いこともあるかもしれませんが、「ふーん」という生暖かい目で読んでいただければ幸いです。

よろしくお願いします。

・適応障害について

適応障害、というのは私が精神的な異常を感じ、心療内科を受診した際に医師から告げられた病名です。

具体的に私の身にどのようなことが起きたのか、思い出せる限り例を挙げていきます。

・歩道橋から飛び降りて死のうと思い立つ
・線路に飛び降りて死のうと思い立つ
・階段から落ちれば職場に行かなくていいのではないかと思い、階段から落ちようとする
・職場へ向かう電車の中で泣く
・職場のトイレで泣く
・上司等の他人と意思疎通ができず、何を言おうとしても言葉に詰まり泣いてしまう
・悲しいことは何もないのに自分の部屋で急に泣く、自分の意思と関係なく勝手に涙が出る
・急に怒りだして部屋にある物を片っ端から絶叫しながら投げつける、物を見境なく壊す
・心配して声をかけてきた親に向かって罵声を浴びせ怒鳴り散らす
・食欲がない
・眠れない、寝ても夜中や早朝に何度も目がさめる

…ざっとこのくらいです。
今書き出してみても冗談かと思うくらい異常ですね。これはまずいと思って自分の意思で心療内科を受診したのが奇跡ではないかと。

なぜこうなってしまったのか。
原因は自分では2つあると思っています。

・祖父の死
・慣れ親しんだ現場からの異動

私は祖父がとても大好きでした。今でも葬儀を思い出すと一瞬で涙が出ます。身近な人の死は今回が初めてで、あまりにも耐え難いものでした。

さらに追い討ちをかけたのが、新人だった私がやっと仕事や職場の雰囲気に慣れてきた頃の異動でした。

この2つの環境の大きな変化により、私の精神がおかしくなりました。

加えて厄介なことに、錯乱した私を目の当たりにした母親に汚物を見るような目で「キチガイ」と言われたので、余計に悪化した感はあります。(これは私の主観なのでなんとも言えませんが)

最初は鬱かな?と思ったのですが、心療内科の医師の話では「家庭内や育ってきた環境に問題はないから、貴女は鬱になるような人ではないから安心して」とのことでした。(実際私はこの2年後に鬱になったので、医師の偏見かもしれませんが。)

大きく変化した環境に適応できなくなり、精神が不安定になることを「適応障害」と呼ぶのだと知りました。(医学的にこれが正解かは不明なので真に受けないでください。)

なんだかよくわからないけど精神がおかしい、と言うより、私は医師の診断により適応障害と判明しました、と言ったほうがみんな「そりゃ大変そうだな」と思ってくれるので、心療内科を受診したことは良かったと思います。

これは私からのお願いなのですが、精神的に少しでも異変を感じたら病院に行ってください。みなさんに同じような辛い思いをしてほしくないです。
精神の傷は目には見えないので、自分でアラートを上げるか対処をしないと傷は広がる一方で、下手したら取り返しがつかなくなります。
私は周りに助けを求めるのが絶望的に下手くそですが、このときは頑張って上司に相談しました。他人のことを信じてなくていいので、なんか一番助けてくれそうな望みのあるマシな奴にまずは言ってください。一人で抱え込むのだけはお願いなのでやめてください。(何度でも言う)

適応障害については、この辺りでお話を終わります。

・鬱について

死ぬほど向いていない仕事を任されました。

ただそれだけですが、人間向いてないことをすると確実に病みます。やる気がないとかそういう問題ではなく、根性論ではどうにもならないこともあるのです。

現れた症状は適応障害のときとほぼ同じです。
ただ、鬱のときはとにかく活気がなくなり、怒ったり怒鳴ったり等のエネルギーを使うことはしませんでした。
(このとき実家に嫌気がさして一人暮らしをしていたので、怒鳴る対象がいなかっただけかもしれません。)

・悲しくないのに泣く
・他人の言っていることが何回聞いても理解できない
・自殺を図る
・食欲、睡眠欲がない
・風呂に入るのが死ぬほど億劫
・部屋が片付けられない
・休みの日はベッド上から動けない

等が主な症状でした。

今度は心療内科ではなく精神科を受診しました。
心理テストのような問診票に回答を記入して、診察とカウンセリングを行い、鬱という結果でした。

診察は風邪をひいて内科に行ったときのように、症状の経過やお薬の相談をして、5〜10分程度で終わります。

が、カウンセリングがなかなか地獄でした。30分程度カウンセラーとお話して、自分の生い立ちや育ってきた環境、性格を見つめ直し、鬱になった原因は何か、考え方や価値観を変えてみよう、みたいな時間でした。

私は口下手なので、カウンセラーに話したいことを当時メモっておいていました。

それがこちら

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この記事を書いている私は健康なので、今見ると自分の思考が異常であることはわかります。しかし、当時は大真面目にメモに書いたようなことについて深刻に悩んでいました。

カウンセリングを通して、下を見ればキリがないですが自分もまぁまぁロクな人生ではないなと思い知らされました。ですが、諦めがついたというか、自分はこういう性質だから仕方ない、と開き直る機会にもなりました。

幸い死ぬほど向いてない仕事は1ヶ月で収束したので(更にこの頃ちょうどヒプノシスマイクにハマり始めた時期だったので、ヒプノシスマイクが私を救ってくれたと言っても過言ではないです。オタク趣味は私を救う。)鬱の症状はすっかり治りました。

鬱の話は以上です。

ここまで適応障害と鬱のお話をしましたが、どちらも1ヶ月程度で症状が治まっています。

しかし、パニック障害はそうはいきませんでした。

・パニック障害について

主には過呼吸と呼ばれるものが該当するのですが、パニック障害をご存知ではない方が想像する「過呼吸」は、おそらく全速力で走ったあとのような、肩で息をするものだと思います。私もそう思っていました。(ぜーはー息をするのも「過呼吸」と呼ぶ場合はあると思いますが、今回はまた別の話をします)

ですが、過呼吸は静かに呼吸ができなくなっていくものでした。
私は最初、自分がきちんと呼吸をしていないことに気づきませんでした。

私がパニック障害を起こしたときは、強い不安を感じ、以下のような症状が出ました。

・意識が遠のいていき、視界がだんだんと狭まり、本気で「あ、どうしよう、死ぬ」と思う(バイ◯ハザードであと一撃食らったらゲームオーバーになる画面を想像してください。あれです。)
・手、腕が痺れる、震える
・動悸がして心臓が文字通りバクバクと音を立てて止まない
・熱が出る


なぜ強い不安を感じたのかというと、2018年夏、殺人的な暑さだったじゃないですか。熱中症かと思ったんです。部屋で孤独死するのかな、と思ったらパニック障害になりました。猛暑こわい。

目と頭が痛くて、熱が出たのでポカ◯スエットを2リットル飲みましたが、動悸が止まらず手先が震えるので、これは本当にやばいやつだ、と思い救急車を呼びました。案の定、熱中症患者が多く救急車が出払っていたので、到着まで15〜20分かかりますと言われ、待ってる間に玄関で死ぬかもな、と死を覚悟しました。ほんとに。
そしたらだんだん怖くなってきて、とりあえず母親に電話をかけました。最後に頼るのは母親なんだな。

救急車に乗せられ運ばれてる間、実家はどこかとか母親の名前と年齢とか、色々聞かれた気がします。こんなにしんどいのに点滴のひとつも打ってくれないんだなぁとぼんやり思いながら死にかけてました。

病院に着いて、意識がちゃんとしてるか確認の為に、名前、ここはどこか、その日の日付、を医師聞かれました。
自分の名前はわかるし言える。
今私がいる場所は…?
死にかけているのにも関わらず、何か捻りがある質問なのか?と考えて、病院…?と答えました。
日付については
「7月22日」
とはっきり答えた記憶があります。
うちはサスケの誕生日の1日前です。
オタクは死にかけても推しの誕生日を忘れません。そろそろうちはサスケの誕生日だと、そう認識していたからすぐに答えられました。ぶっちゃけこの日でなければ日付を答えられなかったかもしれません。

あ、大丈夫そうだねみたいなリアクションを医師にとられました。いや大丈夫じゃないんですが。一瞬気を抜いたら三途の川の向こう側に連れてかれそうになるんですが?と思いながら心拍数か血圧かを計られていました。

140か…ちょっと高いね

という声が聞こえてきて、耳を疑いました。心拍数か血圧かはっきりわからなかったのですか、成人女性の心拍数は平均70〜80/分だと思いますし、私は低血圧なので普段は上が90、下が60くらいです。どちらにせよ140という数字は未知でした。やっぱりやばいじゃん。

でもこれが熱中症じゃなかったら何?と思っていたら、最近何か精神的な負担はかかってない?と医師に聞かれたので、そういえば1ヶ月前まで鬱だったなぁと思い、それを答えたら、あぁ…みたいな返事をされました。

過呼吸でした。

38度超えの高熱が出て、手が震え今にも死にそうな私は、とても自力では帰ることはできず、仕方なく実家から車で親に迎えに来てもらい、実家に送還されました。

実を言うと、母親も何年か前に過呼吸を発症していて、たまに強い不安を感じると症状が出ます。車の中で母親に対処法を教えてもらい、いくらか落ち着きました。

過呼吸は「息の吸いすぎ」で起こる、呼吸困難のようなものです。本来なら息を吐かないといけなところ、息苦しさを感じるが為に余計に息を吸ってしまい、息を吐くことができずに過呼吸を起こします。(酸素が多すぎるんだったか、二酸化炭素を出せないんだったか曖昧なのですが、どうして息の吸いすぎで熱が出たり手が痺れるのか気になる方はググってみてください)

対処法は「息をできるだけゆっくり吐く」です。
それだけです。
一度落ち着くコツを覚えてしまえば、あとは自分に「大丈夫」と言い聞かせながら落ち着いて息を吐けば症状が治まるのですが、これができないとだんだんと焦り始めて余計にパニックを起こします。

パニック障害は死ぬ病気ではないそうです。
ですが、例えば電車に乗っている時、行列に並んでいる時、映画を観ている時など、「何かあってもその場からすぐに動けない、逃げられない状況」にいると過呼吸を起こし、死ぬかもしれないという恐怖に襲われることがあります。
強い不安や過度のストレスが原因です。

日本人の10人に1人がパニック障害であるそうなので、身近にパニック障害人がいる方は少ないかもしれませんが、まぁうちは家族4人のうち2人がパニック障害なので、どうなんでしょうか。もし近くにパニック障害の人がいたら、慌てず、大げさに心配せず、大丈夫?とか軽く声をかけてあげてください。

(余談ですが、過呼吸になった根本的な原因は別にあるので、ここには書きづらくて書きませんが、どうしても知りたい人はお声掛けください。私の独断と偏見で話したい人にだけ話します。)

以上です。

拙い文章にも関わらず、ここまでお読みくださりありがとうございました。
辛いこともたくさんありましたが、なんだかんだ生きてるので、これからも生きようと思います。

いのちだいじに。


2019/7/13

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・当記事に記載した内容は、あくまで私の体験に基づくものです。医学的根拠を参照していない為、誤り等があるかと思います。信じ込みすぎないでください。
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更新履歴

2019/07/14 軽微な修正を加えました。