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《こっそりと再募集中》養われ手を募集します

【おわりに】
はじめまして。
株式会社フィディックリンク代表取締役の今井秀真と申します。
この投稿は、2019年1月、当時19歳の私が、主に「新しく開業するシェアハウスの広告として」執筆した募集記事であり、現在のこの段落は、2022年4月時点の私が、上記とほぼ同じ目的をもってこの募集を再開するにあたり、3年前から現在の経緯を鑑み、加筆しているものとなります。

さて、今回の募集内容は「東京都亀有駅徒歩15分のシェアハウスを」「無料で家として使い」「希望であればフロントライン、ないしは自分の活動名義を使用して」「お好きな活動拠点として利用する」方の募集になります。

2019年当時、京都で自分が経営するシェアハウスを拠点としつつ左派活動に勤しんでいた私は、どんな社会課題の解決を志したとしても、とにかく種銭を作る必要があると感じていました。
現在私の会社は、ジビエ肉の製造販売、高齢者向け宅食、そしてフロントラインというシェアハウスの三つの事業を行っています。
2019年当時、左翼運動の分派として生まれたシェアハウスプロジェクトの、さらに分派、という立ち位置で開業した「フロントライン京都」は、(もう何年も前の話なのではっきり言ってしまいますが)商売としてとても継続できる状態ではありませんでした。
「このままいくとなにもできない」という焦りで、私は自分のアイデンティティを「左翼の夢追い人」から「商売人」へ切り替え(要はお金はないけどなんとか社会変化のためにまいにち頑張る自分、という格好のつけ方をやめ)、まともに次の動きがとれるような収益性を持つ事業を作ることにしました。
それがまたしてもシェアハウスという形になった経緯は別途noteで記録していますが、とにかく2019年に開業した「フロントライン東京」は、自分なりに社会改革に対するぼんやりとした夢想を、それなりのロードマップに落とし込んだ時の、最初の一歩としての場所でした。

そのような背景から、フロントライン東京は出だしからある程度にぎやかな場所である必要がありました。ひとつにはその方が楽しいから。ひとつには、そうでないとまた、自分がなにもできない無力な自分でいることに慣れてしまうから。

楽しい人を効率よく募集するために考えたのが、「養われ手」というとってつけたようなポジションです。
といっても完全に広告という訳でもなく、実際にこの記事に応募して決定した養われ手の方には初月に20万円以上の現金を手渡し、その後2年以上実際に家賃・水光熱費無料で住んでもらっています。ちなみに対価としては何度かフロントラインとして主催したイベントのロジを任せたり、たまに壁打ち相手になってもらったり、という関係です。

ということで実際に僕が人にタダの家を提供してきたという実績の上で、今回の募集要項です。
・フロントライン東京に家賃タダで住みたい人
・フロントライン東京の名前や物件を絡めた活動を経常的にやれる人
以上です。要は宣伝担当やって人を入れてくれる人、ついでにフロントラインという名前を売っていってくれる人ならなんでもいいです。それ以外の条件は一切なし、人数は二人を想定しています。

以上の文章(と、参考として以下の文章)で一切の内容は伝わるかと思いますので、後は僕はこの文章を特に宣伝もせずに気長に応募を待とうと思います。
再投稿しないのは、また何人もの的を射ていない応募を捌くのが面倒なのと、自力でこの記事にたどり着くくらいのアンテナの高さやこの内容だけで応募できるだけのバックグラウンドを一次審査に出来たらいいなという怠慢です。

僕の人となりとかは適当にユーチューブとか見たりすれば分かると思いますので、以上でこちらからの情報提供と募集は終了とします。

では。

【追記】あと応募する人は自分のアカウントでこのnote共有してください

---以下前回募集時の文章。今回の要綱とは関係ないのでほぼ読む必要なし---

※タラタラと新規応募が来るので締め切りました。今井ホツマの次回作にご期待ください
記録のために以下の文章には手を加えずに保存しておきます

※※養われ手決定しましたありがとうございました

僕に養われる人を募集します。

ツイッターというのは広いもので、最近養い手を募集する人というのを目にする機会が増えてきました。僕は逆です、僕に養われる人というのを公募しようと思います。

逆張りオタクなので。

違います。一応いくつか理由はあり、それに伴って条件も発生します。では、下記にこの募集に至った理由とそこから導き出される募集要項を書いていきたいと思います。

人に責任を取る事で強くなりたい

皆さんの周辺にも「やたら強い意志を持った目つきの鋭い人間」という人種がいると思います。僕はざっくり言うと「強くなりたい」と思っていますので、彼らの共通点について考えてみました。

これは割と簡単な文で本質をついた共通点なので、発見した事に誇りを持っているんですが、彼らには「責任をとる相手がいる」という共通点があります。背負っている重荷の分人は力強くなるわけです。本当か?多分。

皆さんにも、有形無形色々な形で責任を取る相手がいるのではないでしょうか。「債務者」、「株主」なんかは分かりやすいですね。身近なところでは「期待してくる実家」や「既成事実のある彼女」とかも「責任をとる相手」として挙げられるでしょう。
しかし人は割と責任から逃げたがる生き物でして、形式的には色々なところに責任があるにも関わらず逃げまくって一切成長しない人種というのも存在します。
ですから結局「責任をとる相手がいる」事で強い人間になれるかどうかは、本人が形式的に責任を取ることになった場合、その責任をどこまで感覚的に自分へ引き受けていくかに左右されると言えるでしょう。

さて、ここで僕の今持っている責任を少し語ります。一瞬の自分語り。養われたいならこれくらい我慢してくれな。

僕がこの一年でやってきた事

僕なんですが、去年の春にフロントラインというデカイシェアハウスを立ち上げ、そこから約1年転貸大家みたいな事をしてきました。住人はいい人ばかりですが、いかんせん社会的なムーブができない(事が多い)。有り体に言えば、発達障害者、特に自閉症者が多かったのです。

そこで役所とのやり取りや保険周りの手続き、或いは新しく実家から家出してくる人がスムーズに順法に家出できる手助けなどをなんとなしに手伝うことが増えました。
御察しの通り僕はツイッターが好きなので、ぶつぶつ日常を呟いていたところ、結局何十という数の人間がこの一年でフロントラインに家出してきたり、僕を頼ってやってくるようになりました。

そして、この1年間は、僕が社会的に致命的なミスをしたり、全時代的な不動産/役所回りでトチった場合、フロントラインというシェアハウスが崩壊(色々な形であり得ました)する可能性を秘めた1年間でした。ハッキリ言って、僕はこの1年で30人とかの人間の生活(居所というのは生活の根幹です)を背負って生きていたのです。

結果的に僕はこの期間を乗り切り、諸々を安定させた状態で東京に引っ越す事に成功しつつあります。東京にも新しくシェアハウスを作るのですが、基本的にはこういった微妙な立ち回りの要求されるボランティアは控えようと思っています。

この春から変わってしまう事

さて、僕が東京に行くことにした理由も簡便に説明すれば「強くなりたい」という事になるのですが、このままでは僕は、東京に行く事で色々な責任をその肩から降ろしてしまう事になります。

つまり、責任が軽くなる。
厳密に言えば契約上の話などでは背負う責任はかなり大きくなるのですが、僕はもはやそれに関して緊張感を持てません。その辺には慣れたので。自分がトチれば人が生活を失うという責任感は、このままいくとなくなってしまうのです。

自分語りは続きます。僕はそんな風に責任の芯を失った状態で今まで通り頑張り続け、或いは成長し続ける自信がありません。責任を取る相手が欲しい。というか必要に近い。僕のようなグウタラには。

まぁ普通は責任を取る相手を作ってシャンとするために結婚とかするんですけど、僕の婚約者は結婚しても仕事を続けるつもりであり、僕みたいな曖昧な人間よりずっと収入はしっかりしていますし、生活も僕よりうまいのです。つまり結婚して女を養い、子供を作り...という一般的な男の上げ方からもう外れてしまっているわけですね。
あ、この辺フェミニストとかに怒られそう。ごめんね。価値観の合わない人にご遠慮頂くのもこの長い文章の狙いだからサ...

で、です。僕がその人を「養う事」で責任を感じられるような人、つまり養われ手を募集する事にしました。なぜここでいきなり「人を養う」という思い切った事をするかというと、自分で管理するシェアハウスがあるため人にタダで居所を提供できる、飯を作れるので人に安くで飯を提供できる、と行った事情があります。
つまり衣食住のうち、僕は衣類以外をローコストで提供できます。衣類代、娯楽代として月に数万円渡したとしても、一般的に言われる「扶養」よりはずっと簡単に、人に対して重い責任を負うことができる訳です。

一点付け加えば、人の生活を扶養するという事は、自分の生活や財政が破綻すれば相手も道連れになるという事であると同時に、自分が扶養するという事で相手の能力や意欲を削ぎ、それに伴って相手のQOLを下げる結果を招いてしまった場合に、なんとも言えない責任が重くのしかかるという事でもあります。
生活保護の人とか見てると分かりますが、やるべき事が決められていないのに食事や宿は保障されている、という状況の中で人が狂わず、豊かに暮らす事は相当の教養を必要とします。

募集要項

長々と続いてきたこの文章もそろそろ終わりです。
以上の事情から導き出される養われの条件ですが、

①春から、僕の管理する東京のシェアハウスに居住できる
②以上の文を読んで、僕が養う事によって何を得たいか理解している
③養われる事によって結果的に不幸にならない努力ができる。端的に言えば、単にお金目当てではなく、今お金とご飯と宿の心配をせずに打ち込みたい何かをもっている

以上になります。
待遇としては、

春から開設する僕の管理するシェアハウスに家賃無料で住める
僕と会っている間、僕が飯を作ったらそれをタダで食べられる
現金が月数万円以上(額は相談)もらえる

程度でしょうか。委細相談で。
あとどうせ暇が生まれるでしょうし、なんか特別なスキルがある場合はそれを使って手伝って欲しいなぁとは思います。ない場合は皿洗いとかして下さい。

まぁ、そんな感じで。応募はなんらかの形で僕に連絡して、素性と今の自分の状況、応募に関する意気込みとかを過不足なく書く事で成立します。その後は流れで。
決まったりしたらまたノートを書くと思います。

では、こんなところで。ステキな養われ手が現れて、一緒に成長できる事を願います。

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