すー

映画や本の感想や、なにかしら考えたことを書いています。

「新しい料理の考えかた」について

1月15日に行われた「新しい料理の考えかた」のイベントに行ってきました。このイベントはnote、cakesで料理のことを発信している樋口直哉さんとPOC代表の加藤さんの対談でした。新刊『定番の“当たり前”を見直す 新しい料理の教科書』出版記念イベントでもありました。

料理について色々と興味深いお話を聞けたので、記事にまとめたいと思います。

出版に至るまでの経緯

最初にどういった経緯で、樋口さ

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美味しいクッキーをもらったみたいに嬉しいです!
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自分の幸福には怠惰な大人『獣になれない私たち』

ガッキー演じる晶(あきら)という女性が主人公のドラマが始まった。

予告だと仕事も恋愛もそつなくこなす女性だけれど…みたいなことが書いてあって、器用な女性を想像していた。

ドラマを見てみたら、主人公はむしろ不器用だった。

上司に命令された通りにやる。ダメな後輩や同僚の尻拭いをする。自分のミスではなくても客先に謝る。など、なんでもやっちゃう。自分がやらないと誰もやらないから。

どんどん負荷をか

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恋草(こいぐさ)

「理由ばかり尋ねる世界で、わけなど一つもなく恋をした」という歌詞が好きだ。

時代の転換期には今までなかったことが言語化され、みんなその言葉に耳を傾ける。

だからということもないけれど、言い表せない感情はとても贅沢だ。自分が好きな気持ちは自由で、その一部は恋人とだけ共有できるのだと思う。

旅をしている時は、普段とは別の時間が流れている。自分の気に入らないところを日常に置いてきて好き勝手に振る舞

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奇偉(きい)

記録する簡単な作業より、何かを見つけることに注意深くいる方が楽しい。モネはその事柄を絵で残してくれた。

この夏に行ったモネの美術展は、魅力的に感じる絵が多かった。

モネの絵は夕日が水辺に反射している色や、木々の隙間から漏れ出ている光の色が鮮やかに見える。強調されたデフォルメに強く惹かれた。

ある色や一部分をフォーカスして描く写真の修正技術をとっくの昔に気づいて実践していたのだ。

でも本当に

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差添い(さしぞい)

温泉に行った時、「あっ」という声がして振り返ったら、おばあさんが支えられていた。

どうやら、転びそうになったおばあさんを見知らぬ人が支えてくれたらしい。

付き添いの娘さんが支えた人にお礼を言った後、「ちょっと目を離すとこうなんだから。」とおばあさんに言った。

その声に不機嫌な感じはなくて、朗らかだった。

見る人が見れば、足元がおぼつかない老人から目を離すと怒るかもしれないけど、意思ある人間

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