ジル・ドゥルーズ 『差異と反復 上』

随時更新

人は反復の中から「差異を抜き取る」ことで生きている。反復は毎回が新しく、差異を伴っている。しかし、人は新しさに毎度毎度直面していては生きていけない。(同書、p92)

差異の攻撃性と力

『哲学とは何か』でも、同じ抜粋をしたのであるが、私がここで抜粋するのは、問題と問いかけと結びついた概念は、破壊する力(ピュイッサンス)を持つと言うことである。選別と攻撃の力を持つと言うのである。

けれども、私たちの信じるところでは、諸問題がおのれに固有な定立性の段階に達するとき、また差異がその段階に対応した肯定の対象となるとき、その後諸問題はある攻撃と選別の力を解き放つのであり、(『差異と反復 上』p14)