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春の河津桜と富士山1つ分の登りがお前を襲う 西伊豆一周サイクリング 前編

はい。襲われます。

ひと雨ごとに春に近づくこのごろですが、ひと足早く河津桜が満開を迎える時期でもあります。今年も隙があれば河津桜を見に行きたいなあと思っていたところ、たまたま「休み」「晴れ予報」「満開」3つの日がピタっと重なったのでふらっと河津桜の名所である伊豆半島へ走りに行ってきました。

伊豆半島 修善寺-天城峠-西伊豆 - ルートラボ - LatLongLab

ここで自分の悪い癖が発動ですよ。
「どうせなら天城峠を登ろう」「温泉にも入りたい」「伊豆って言ったら海の幸でしょう」「そういえば西伊豆スカイラインをおすすめされてた」「ここまで来たら富士山見ないと」という思いつきを全部突っ込んだのがこのルート。2日に分けるとはいえ、獲得標高約3700m。
おかしい、もっとゆるくて楽しい感じにしたかったはずでは。

前編は三島から天城峠、河津、下田、南伊豆、雲見温泉までです。


新幹線に揺られること約1時間、伊豆半島のつけ根にある三島駅に到着。自分が向かうまでの間に天城山が平らになったりしないかなーと思いながら輪行をといて走り出します。

曇り空。「昼すぎぐらいからの晴れ」の予報を信じて南下。

伊豆市・修善寺に入ったあたりから、交通量がやや減ってきます。

修善寺の中心市街方面にかかる橋。今日は渡らずに、下田街道を南下。


ゆるーい登りの途中にある、浄蓮の滝観光センター・踊り子茶屋でちょっと休憩。
伊豆はとにかく踊り子関連のネーミングやグッズ、お土産が多いですが、よく考えると「超有名な創作物のタイトルとか登場人物の名前が一般名詞化してる」わけで、あと50年ぐらいしたら「特急大洗女子学園号・大洗行き」とか「ゆるキャン△富士山麓キャンプ場」「文豪・かきふらい先生像」みたいな展開も夢じゃない。はず。

バイクラック。しかも2箇所。伊豆半島は全体的に自転車フレンドリー。

こういう道の駅的なところに来たらソフトクリームを食べるのが儀式なので名物・わさびソフトを食べます。甘さのあとにピリっとくる辛さ。

休憩を終えて靄の中に突入。登りが続きます。

今回は旧道・旧天城トンネル側を通ってリアル「天城越え」をやろうかと思っていたものの、道の舗装が途中で終わっていたので断念。川端康成ごっこならず。

ハ天城ィィィン越ぉぇぇぇええええ(天城越え専用BGM

ちょっと長めのトンネルなので通る時は注意したいですね。

その名の通り峠を越えると、ここから河津の町までずっと下り。途中にある河津七滝ループ橋のあたりから、満開の河津桜が迎えてくれました。

最高のタイミングで空が晴れていきます。

桜のトンネル。

河津の町を貫く川岸が、桜のピンクと菜の花の黄色に染まっていました。


河津桜を楽しんだ後は、海岸線にある国道135号に出てさらに南へ。

あれ、伊豆ってこういう平らな道だったっけ?いいじゃん。

残念。すぐに崖と登りが始まります。
伊豆の海側を走る道路はとにかく崖・漁師町・崖・漁師町のサンドイッチ構成になっているので、登っては海抜ゼロまで下がるのを短いスパンで繰り返していくことになります。自転車で走るとインターバル走状態になるので……後はわかるな?

河津あたりから見かけるようになった、自転車ガイド用の矢羽。
ありがたい。んですが、こういうのを重宝するライトな自転車勢が「へー、ガイドあるんだ便利」ってノリで走りに来たら泣いちゃわないかな、という要らん心配が頭をよぎります。

「崖」の合間に見える海は、まるで南国のような色味です。

途中、下田にある道の駅で遅めの昼ごはんをいただきました。以前来た時に気になっていた、CAFE&HAMBURGER Ra-Maruの下田バーガー(金目鯛バーガー)をチョイス。

地元特産・金目鯛のフライとカマンベールチーズを豪快に挟んだバーガー。ウマすぎる。


トンネルをいくつも抜けて。

日が暮れる寸前、丸くて真っ赤な夕陽が目に飛び込んできて思わず声が出てしまいました。「そうだカメラ」と思ったときには丘の稜線に隠れてしまったので写真には残っていないんですが、本当に良い景色が見られました。


そして本日の宿、雲見温泉にある食べる温泉宿・大漁に到着。
汗を洗い流してから名物の夕食をいただきました。

一人前。……一人前?本当に?

これを

こうして

こうだ!ご飯にバウンドさせるとかお下品、なんて知りませんし。
冗談抜きで1ヶ月分ぐらいの魚料理と露天温泉を堪能しました。

この日は走行距離約100km、獲得標高1800mほどになったので、数字の上でもきれいに折り返し地点。このぐらいの感じなら明日も大丈夫だな!と能天気に考えていましたが、本当の地獄はここからなのでした。
後編はこちら。



おまけ。
恒例の星空撮影。南伊豆は星空をウリにしているだけあって、肉眼でも満点の星空というのがポイント高し。

快晴の日は中央にある牛着岩の奥に富士山が見えるらしいので「あわよくば、富士山・海・満点の星空を1枚に収めてやる!」とか思ってたんですが、残念雲がかかってますね。


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