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いざ紅葉の海へ 八ヶ岳・清里高原~十石峠(国道299号)サイクリング 後編

2018年の11月初頭に長野県・茅野から八ヶ岳を経由して、国道299号を埼玉県・秩父まで自転車で走ってきたら紅葉最高だったよ、という話の後編です。前編はこちら
後編は清里高原から秩父までです。ではどうぞ。

※ 2021.09に加筆修正&ルートマップを差し替え。

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茅野~清里高原~十石峠~秩父サイクリング - Ride with GPS


1. いざ"酷道"299号線へ!

朝。ダメな自転車乗りなので、宿で優雅に朝食を食べてから遅めの時間に出発です。早朝から出発する人とか素直に凄いなと思います。まず起きれないですからね……。

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この日は生憎の曇り予報でしたが、清里を出て長野・野辺山高原に差し掛かったあたりで青空が見えてきました。

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野辺山と言えば宇宙電波観測所。畑から巨大アンテナが生えています。

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キャベツ畑と厳つい山々。あの山の中をこれから走るのかと思うと、変な笑いがこみ上げてきます。

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野辺山高原から降りて海ノ口に入ったあたりから地形的に谷になるので、道沿いの木々が迫るように生えてきます。紅葉もド迫力。

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山全体が真っ赤に燃えているようです。

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このあたりは清里方面から来るとほぼ下り基調というのも相まって、かなりの紅葉お楽しみポイントだと思います。


ほぼ下るだけだった楽々ルートから、「秩父」の青看板を目印に右折。いよいよ国道299号、十石峠の登りが始まります。

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途中までは「なんだ、酷道だって言われる割に普通の道だな」という感じなのですが、古谷ダムを越えたあたりからセンターラインが消えたり出現したりして怪しい雰囲気に。

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怪しすぎる。工事看板みたいな格好して注文の多い料理店みたいなノリを出してくるのはやめて欲しい。

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紅葉は最高にきれい。

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とか油断していたらこれですよ。0.8車線しかないじゃんサイクリングロードかな?という道がしばらく続きます。車で来るのは絶対嫌ですね。
ちなみに、このあたりからモバイルも圏外です。事故ったら一巻の終わり。

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映り込み芸。

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峠の後半に入ると、斜度も急に牙を剥いてきます。本当に突然高度の上げ方が雑になる感じなんですが、丁寧に道をつくるのに飽きたんでしょうか。

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最後の登りカーブ。
この「第X号カーブ」看板はふもとから逐一設置されていてカーブをカウントしてくれるので、進捗度が簡単に確認できて良いですね!もしくは、じりじり数字が減っていくのを見せられて精神が疲弊しますね!


2. 十国峠で関東山地を見渡す秋晴れ・パノラマビュー

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死にそうになりながら、なんとか十石峠・群馬県境に到着しました。

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お決まりのやつ。

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十石峠には簡易な展望台が設置されていました。せっかくなので登っちゃいます。ここまで自転車で山を登ってくれば、展望台のひとつやふたつ。

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大パノラマ。

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すっきりと晴れた秋空。登りの苦労が報われた瞬間でした。


展望台を出たら十石峠の下り区間へ。これが長くて30km近く下りっぱなしです。秋の景色を堪能しながら走ります。

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そして通行止め。
ここの通行止めは事前に調べてわかっていたので、慌てず案内通り、矢弓沢林道へ迂回します。「林道」となっていますが全編舗装路で、酷道299号と比べればどっちが国道なのか分からない程度には整備されていました。

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ネットに転がっている記事を見ると、この区間は299号より矢弓沢線の方が視界がひらけていて良い景色だと散見されるので、なかなか悪くないルートなのかもしれません。
そのかわり、299号名物「オーバーハングしている岸壁」は見られないので、そういう面白さとトレードオフだと思います。

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下り続けて若干ブレーキを握る手が痛くなってきたあたりで国道299号に復帰。そのまましばらく走ったところにあった、道の駅上野でお昼休憩にしました。

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猪豚丼。猪豚ソースカツ丼が売り切れていたのでやむなく……豚肉と違って少し歯ごたえのある肉が美味しかったです。

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道の駅の駐車場付近にたむろっていた猫。警戒心ゼロ。


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ひたすら恐竜の足跡を推してくる神流町を流していくと、秩父と藤岡(群馬)の分岐が出てきます。ここを右折して最後の登りです。
それにしてもこの写真奥の岸壁、凄いですよね。

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ちょっと調べてみたところ二子山という名前で、ロッククライミングのスポットにもなっているらしいです。

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岩山を横目に登って、最後の志賀坂トンネルを抜ければ……。

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埼玉県。ようやくたどり着きました。ここまで来てしまえば、あとは大きな登りもなく秩父市街まで抜けていくだけです。

3. 秩父到着、人里に帰ってきました

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人の家が多いエリアを走るこの安心感。

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あの橋。

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秩父橋と、奥には武甲山。石灰岩の採掘で山体が失われているため、独特な形をしています。


そろそろ日が落ちるかな、という時間に西武秩父駅に到着。
余力があったので、そのまま正丸峠を越えて299号の起点である飯能まで行こうかとも思ったんですが、あまりに大渋滞をしていたのでさっさと輪行に切り替えました。排ガスまみれで走っても面白くないですし。

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駅前にあった温泉施設でたい焼きを食べて時間をつぶしてから、西武線Sライナーで帰路へ。
この温泉施設は「自転車で走りまくって、帰りに輪行する前に温泉で汗を流す」という究極プランを実行するのに最適な気がするので、次に秩父に来る時には何かしら使ってみたいなと思いました。


ということで国道299号の変形ルート、茅野~八ヶ岳~清里~十石峠~秩父でした。正直に言ってあまり気軽にオススメできるルートではないですが、パーツパーツであれば意外とアクセスしやすい&走りやすいルートが詰まっていると思うので、参考になればなーと思います。


あ、「こんなのじゃ走り足りない」という変態な方は、299号麦草峠を越えるルートを追加注文するのがオススメです。

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