3月初頭に西伊豆へ走りに行った時、お目当てにしていた富士山がずっと雲の中に隠れていたので、「早々にリベンジするぞ！」という意気込みのもと企画したのが今回の山中湖ツーリングです。

大月－山中湖－小田原　サイクリング - ルートラボ - LatLongLab

富士五湖方面に行くときは高尾駅あたりから道志みちを通っていくのが自分の中の定番になってるんですが、生憎と神奈川県内の道志みちは土砂崩れによる長期通行止めが続いていたので、大月から富士みちを通って山梨県内の道志みちに入るという変則的なルートにしています。

そしてなんと言っても、2020年オリンピックロードレースのコースの一部を走るのが楽しいポイントです。

東京五輪ロードのテストイベントが2019年7月21日に開催　獲得標高3700mの難コース - cyclist

だらけきったサイクリストなので、昼ごろに中央線・大月駅に到着。いつも通り輪行をといて出発です。

「富士みち」は大月から富士山のふもとにある富士吉田までを結ぶ街道。両側を山に挟まれた市街地の中を走っていくんですが、天気が良ければ早くもこのあたりから富士山が顔をのぞかせてくれます。

曇ってるんですけどね……。

途中で、建設中の中央リニアの高架橋をくぐります。早くこれを使いたい。

谷村を越えたあたりで県道24号線・道志方面を案内する青看板が出現。ここを左に曲がれば、山をひとつ越えて「道志みち」に入ることができます。
いままで左手側に見えていた山に向かってダッシュ。

道坂トンネルを抜けて道志村に入ります。道中やたらとバイク乗りの人を見かけたので、もしかするとバイク的には定番ルートなのかもしれません。

みんな大好き道志みち。関東平野の西端から富士山のふもとまで1本道でアクセスできるという超ロマン溢れる道なんですが、有名なだけに混雑しがちです。

よってけし。

猫耳型の屋根がチャームポイント。バイクラックが大量に用意されていますが、この日はガラガラでした。

ちょうどオリンピックのコースの途上にあるので、大会本部的なものが置かれるのかもしれません。例によってソフトクリームを摂取し終わったら再スタート。

いいぞもっと杉を切り倒すんだ。

このやたらと見通しの良い直線あたりから、道志みち最後の登りです。この直線を過ぎると、もう1本長い直線が見えてくる心折設計。

てっぺん到着。この山伏トンネルを抜けると山中湖エリア。いよいよ湖畔に鎮座する富士山とご対面ですよ！

分かっていた。この天気で見えるはずがないって。

ちなみに晴れてるとこんな感じ。(2014年の11月ごろ撮影。)

気を取り直して。山中湖に面した「甲州ほうとう小作」で早めの晩ごはんを食べます。

麦とろ飯定食をチョイス。そう、前回ほうとう小作に来たとき地元の人がみんなほうとう以外を食べていたのを見ていたので、それに倣ってみました。

美味い。ご飯がすすむ。付け合せのイナゴの佃煮は、シルエットを気にしなければただの甘辛い佃煮ですね。

晩ごはんを食べ終わったら、山中湖畔をゆるく流してこの日の宿にチェックイン。小さなペンション風の建物で、作りは古いですが快適に過ごさせていただきました。ありがとうございました。

翌朝。小田原方面へ抜けるため、山中湖の東南にある三国峠へ向かいます。

殺人事件でも起こりそうな濃霧の中、晴れていれば最高の富士山ビュースポットを半笑いで走っていきます。

峠付近。登山道の入り口になっているらしく、ちょうど登山パーティーの方々が地図の読み合わせをしていました。挨拶を交わして、下りへ。

すぐに現れるもうひとつの峠を越えると静岡県へ。ここも景色が最高って聞いたんだけどなーと思いながら霧の中を進んでいくと、突然目の前一面に広大な雲海が姿を現しました。

箱根の外輪山と富士山東側の山の間を、白い雲がゆっくりと流れていきます。天気が悪くないと見れない景色。堪能しました。

山を下ると、ちょうどオリンピックロードレースのゴール地点である富士スピードウェイの目の前に出ることができます。ここから足柄を経由して、県道78号・足柄峠を目指します。

足柄駅前を通過。

トレイルランか何かのイベントをやっていたらしく、途中でやたらとランナーの集団とすれ違いました。次から次に挨拶をしていると、関係者(コース監視員の人)みたいな気分になってきます。

もはや異世界に突入していきそうな濃霧。見通し50mくらい？

最後の峠・足柄峠に到着。あとは78号を道なりに下っていって、小田原へ。

人の世界に戻ってきました。

残念ながら富士山リベンジには失敗してしまいましたが、天気が悪くないと見れないものを見れたので結果オーライ。持ちネタになる笑い話と自慢話を1つずつ増やして、小田原を後にしました。
でも、いい加減次の機会では、きれいな富士山が見たいなーと思います。