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ロードバイク担いで長崎を訪れたら大当たりを引いた話

旅行をしていて嬉しい瞬間というと色々あるんですが、内心でかなりのガッツポーズを決めるのが「特定の分野で人気・メジャーな場所"以外"を旅行先に選んで大当たりを引いたとき」だったりします。
人気・メジャーの分かりやすい例を関東在住者として挙げるなら、スキーで湯沢とか、温泉で草津あたりですかね。そういうところを避けつつ、良さそうな旅行先を選ぶ。で、当たる。これが良い。

自転車で言うと「人気・メジャー」は、しまなみ海道とか北海道(全域)(チートだ)とかなんですが、昨年末に訪れた長崎・島原半島は「こんなに自転車旅行で楽しい要素が詰まってるのになんでメジャー化していないんだろう」といった感じで、かなりのガッツポーズ案件でした。


◆島原1周100kmと雲仙岳ヒルクラ1000mが楽しい

詳細はそれぞれの旅行記に書いているので割愛しますが、「どんどん変わる景色と夕焼けが楽しめる島原半島一周100km」と「熊本や天草方面まで見渡せる眺望が楽しめる雲仙岳ヒルクライムきっちり1000m」という最高のルートに、宿から一歩外に出るだけでアクセスできます。自転車界のいきなりステーキと言っても過言ではないでしょう。

金色の夕焼けを走る 長崎・島原半島一周サイクリング


ド迫力の雲仙普賢岳・仁田峠ヒルクライム


◆ちょっと異世界感がある温泉街が楽しい

島原半島の西側、海沿いにある小浜温泉に泊まったんですが、ここは自転車を抜きにしてもかなり楽しい温泉街でした。そこら中から温泉の煙が吹き出していて「スチームパンクかよ」という光景があり、夕陽あり、足湯あり。そしてなんと言っても露天風呂ありなわけです。

日本一長い足湯。105mだそうです。長いと何が良いかっていうと、混雑を気にする必要がないってことですね。
ほぼ同時期にフォロワーさんがバイクツーリングのついでに立ち寄っていましたが、アリアリな使い方だと思います。

蒸し釜。利用無料。すぐ近くにあるスーパーで卵とかジャガイモを買って蒸し籠に突っ込んでおくと、地球が勝手にあたためてくれてとても美味しいという寸法。源泉温度105度は伊達じゃない。


温泉以上に激アツなのが、立ち寄り湯のひとつである「海上露天風呂 波の湯 茜」。海に面した露天風呂に入れるというのもそうですが、真骨頂は18:30以降の貸し切り利用。2000円で50分間露天風呂を独占ですよ。

夜景と星空が楽しめる露天温泉を貸し切って2000円ってバグってるでしょ。


◆各種長崎名物と魚介、蒸し料理が美味い

長崎名物というと、ちゃんぽん、皿うどん、トルコライス、角煮まんあたりが代表的ですが、もちろん島原半島近辺でも味わうことができます。(長崎中心市街まで30~40kmほどなので、普通にアクセスしちゃってもいいですね。)

そしていくつもの好漁場を抱えているおかげか、魚介類もめちゃくちゃ美味いです。

これはスーパーのプラ容器に載せて売るレベルの食べ物ではない……。


そしてもちろん、そんな魚介類も温泉で蒸して食べられるわけです。

奥に見えるご飯は「自転車飯」という郷土料理。

自転車競技のエイドステーションで出されたご飯だったと。結構本当に「自転車飯」なんですね。今はサイクルイベントとかやってないんでしょうか。


◆自転車✕長崎、もっとメジャーになって欲しい

ここまで読んだあなたは「ちょっとロードバイク担いで長崎に行きたくなってきた」という気分だと思うので、さっさと長崎空港までのチケットを取るべきだと思います。

ソラシドエアやスカイマークなど各種LCCも運行しているので、激安チケットが売り出されたら何も考えずにとりあえず予約すればきっと幸せになれます。

自転車乗りとして補足をしておくと、長崎空港から3、4kmほどのところにいくつかスポーツサイクル店があるので「あれを忘れた!」とか「空気入れたい……」という時でも結構安心だと思います。

逆に長崎市街は坂の町だけあってほぼ自転車店なし、島原半島も「1、2店舗スポーツ自転車を扱う店があったかも」というレベルらしいのでご注意を。


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