世界遺産・﨑津集落が見たい! 天草諸島 下島一周サイクリング

2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。同じ世界遺産といえど、ピラミッドのようにどーんと目立つ建造物があるわけではなく、複数の集落や建物で構成されています。

その中で唯一熊本・天草諸島にあるのが﨑津集落(さきつしゅうらく)。よく"隠れキリシタンの里"などと言われているところです。

「天草の﨑津集落」は熊本県天草市河浦町に位置し、禁教期において仏教、神道、キリスト教が共存し、漁村特有の信仰形態を育んだ集落です。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 - 天草の﨑津集落

こんな面白そうな場所があるなら行くしかない。というわけで、昨年末の長崎旅行の時に自転車で走ってきました。

島原ー天草下島一周 - ルートラボ - LatLongLab

島原半島に宿をとっていたので、行き帰りにフェリーを使っています。しまなみ海道やら八重山諸島やらでサイクリングに海路を組み込むことを覚えてしまったのでアクロバットなルートに仕上がってますね。


朝。日の出とほぼ同時に、極寒のなか宿を出発。島原半島の南端にある口之津港から、8時台のフェリーに乗り込みます。

ここのフェリーはかなりの本数が運行されているので行きは心配ないんですが、帰りに最終便を逃すと悲劇なので時間に余裕を見ています。
ちなみに具体的にどうなるかで言うと、陸路で有明海を一周・300kmほど走るか、天草あたりのどこかで宿を探すかの二択です。

島原鉄道グループ - フェリー時刻表・運賃表

自転車は運賃とは別で250円でした。バラさずにそのまま積めるのがフェリーの良いところですね……。

30分ほどで対岸の天草下島、鬼池港に到着。天草四郎がお出迎え。

北風が強い予報だったので、反時計回りでスタートです。天草下島の西側の道路は風の影響を受けやすい海岸沿いを通っているので、こうすればその部分を南向き=追い風で走ることができる!という皮算用です。
南風が吹く時期は逆回りが良いのかも。


島の北側はフラットで走りやすい感じ。

島原・雲仙普賢岳をバックに、凧が気持ちよさそうに空を舞っています。まあつまり、めちゃくちゃ風が強いです。南向きに走ってて本当に良かった。


前の日に走った島原半島を一周する国道は「地方の幹線道路」ぐらいの結構な混雑度だったんですが、こちらの国道は「自分を国道だと思いこんでいる一般道」ぐらい空いています。快適。

天草下田、時計で言うと9時の位置を過ぎたあたりから登りが増えます。
どうやら昔はサンセットラインという完全な山道だったようですが、いまはバイパスが作られてご丁寧に山をトンネルでショートカットしてくれているので、あんまり急な登りはないです。


長めのトンネルを抜けたところで、遠く山の上に大江天主堂が見えてきました。世界遺産登録はされませんでしたが、天草諸島で一番古い教会だそうです。

棚田と集落のなかに溶け込むような佇まい。


さらに山とトンネルを越えて。

ついに﨑津集落に到着。「山の中の漁村に教会がある」としか言いようがない、不思議な光景が広がっていました。

入り組んだ小さな路地とエメラルドグリーンの海が印象的。

教会で記念写真。シーズンらしく、クリスマス飾りがついていました。


ちょうどお昼だったので教会近くの"軽食"と書かれていた宮下商店さんに立ち寄ったんですが、「今日はうちのがご飯作ってなくて。ごめんね」とのことでご飯なし。代わりに名物の杉ようかんを2個買って補給。いいんやで。

薄い餅で餡が包まれていて、ようかんと言うより板状の大福のような?
江戸時代に琉球使節団から伝えられたものだそうで、原型がどんなお菓子だったのか気になります。


後ろ髪を引かれつつ、﨑津を出発して天草の市街地方面へ。山越えルートですが標高は200m程度なので、脚を削られる感じではないです。

沿道に椿が多く植わっていました。名物なんでしょうか。

熊出没注意。


天草の市街を抜けて右手側に海が見えてくるころ、再び遠くに雲仙普賢岳が顔を覗かせてきました。港までもうすぐです。

到着。
時刻は14時半ごろ。もともと16時か17時の便を考えていたので超余裕と言っていいでしょう。これだけ余裕があるならもう少し﨑津集落を散策したかったなぁと思いながら、フェリー待合所の売店で地元限定品のパンをかじって船を待ちました。


天草・下島は国道389号と266号をメインに使って一周すれば約90kmほど&大きな起伏もないので普通に自転車(ロードバイク)で走る分には難易度はやさしめだと思います。

ただ今回のルートはフェリーの最終便という時間の縛りがあるので、できれば天草諸島に泊まるとか、熊本方面へ走っていくとか、そういうプランの方が思い切り楽しめるんではないでしょうか。
天草諸島をつなぐ「天草五橋」は自転車で走れるようなので、例えば長崎から天草諸島経由で熊本方面に走っていくルートとか、しまなみ海道チックで最の高だと思います。

なんて地図を眺めながら考えてたら、自分がそのルートで走りたくなってきました……今度訪れた時にはぜひ。

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