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CBDによる健康被害相談が増加中!?

昨今、急速に日本でも広がりつつあるCBD(カンナビジオール)ですが、一方で健康被害の相談も徐々に増えており、厚生労働省が警戒しているとのことです。

日本でもCBDが普及すれば、当然ですが使用する人も増えるので影響も目立ってくるということですね。
問題は、アメリカなどで発生しているビジネス的要素(=単に儲ける為)により、自身の儲けだけを考える事業者や知識や意識が低くてそのような事業者に騙される人がいるからなのでしょうか??

※こちらの元記事は以下となります


実際には多くの複雑な要因がありそうですが、主に偽物と言えるようなCBD商品もたくさん流通していることが挙げられそうですね。
なかにはCBD含有量も大嘘で全然入っていないケースなども多々あるそうです。


◉CBDの輸入方法や違法となったケース・健康被害について
CBDについては、最近下記の記事でもお伝えしたとおり違法な大麻成分の混入が相次いで発覚し、問題が起こっています。

厚生労働省が常に警戒している状態であり、今後のCBD普及についても慎重な姿勢も見せているのも確かです。

そもそもCBD成分には、精神への作用はないですが、大麻草から抽出されるTHC(テトラヒドロカンナビノール)については、幻覚作用などが認められる為、日本でも大麻取締法の規制対象となっています。

2019年頃からCBDの輸入が急増し、楽天を始めとするインターネットのサイトにてCBDオイル、CBDリキッド、美容としてのCBDクリームやCBDグミなどの食品に至るまで、様々なCBD製品が輸入、製造されて販売されてきました。
でも、実際には検査の結果、輸入したCBD商品にTHCが微量ながら含まれているものなどが発覚し、違法とみなされる事業者も増加しています。

もちろん税関での検査等はされていますが、抜き打ち検査というパターンがほとんど。
全てを検査する・・なんてことは実質的には、なかなか厳しいのです。
まずCBD製品を輸入するには下記のプロセスを踏むこととなります。


1:まずは輸入するCBD製品についての必要な資料を揃える(検査結果報告書など)。
日本では、大麻草の茎または種子から抽出されたものでないと違法になりますので注意すること。

2:関東信越厚生局麻薬取締部(又は近畿厚生局)から、CBDであることの確認を受ける

3:食品検疫所から食物の安全性を確認する。

4:税関に相談をして輸入HSコードと関税を確認する。

5:実際の輸入手続き申請を行う。

下記が厚生労働省が発表しているCBD輸入販売に関する申請方法や流れを記載しているURLとなります。

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000638551.pdf

CBDは日本では単なる食品カテゴリーとなるので、特別な審査などは不要です。
※食品としての輸入なので、効果効能をうたっての販売は薬機法違反となります。


尚、製造証明書、製造工程説明書や成分分析書(CBDやTHCなどの含有についての検査結果書類)、実際の大麻草の写真なども提出が必要となります。
詳しくは上記URLのページをご確認ください。

上記の流れで審査をパスして販売をしたとしても、実際に商品が流通し、販売後に抜き打ち検査などでTHC混入が発覚した場合、最悪は逮捕される可能性があります。故意であれ何であれ、その際は懲役7年以下となり得ますので注意が必要ですね。

日本国内に流通していたCBD製品で、微量のTHCが含まれており、違法と認定された商品が過去に発覚していますので(=下記の記事を参照)、特にこれから販売を検討している方などはご注意ください。

東京都消費生活総合センターに寄せられたCBD商品に関する相談は、2019年度84件、2020年度316件と急増しています。
相談課長によると、このうち健康被害は2019年度が2件、2020年度は11件で、CBDを含む電子たばこ使用後に頭痛や吐き気などを訴える内容とのことです。

特にCBD利用が進んでいる海外では、CBDの過剰使用による肝機能障害、吐き気、眠気などの副作用が報告されているので、自分の体には合わないなあ・・と感じたら使用をしないことが一番かも知れません。

◉海外で作られたCBD製品には質の悪いものが沢山あります
先ほど申し上げたとおりCBDには睡眠の促進、不安解消や食欲を抑える効果もあり、欧米を始めとして世界でも普及が進んでいます。
しかし、昨今のCBDブームを手放しで歓迎して良い、という訳ではないということを理解する必要があります。

CBDには、カンナビスから抽出されたCBD、産業用ヘンプから抽出されたCBDの2パターンのものがあります。
このカンナビスと産業用ヘンプは、同じ植物(大麻草)ですが、違う種類になります。あくまでもヘンプは産業用に栽培されてきたものであり、人間が摂取するためのもので作られてはいないのです。

栽培の手法が全く規制されないまま、ヘンプCBDが売られる状況を招くことになっているのが実情。なかには化学物質や石油に汚染されたヘンプから抽出されたCBDすら販売されています。

このように産業用ヘンプのCBDは、栽培に使う農薬や化学肥料、土壌が規制対象になっておらず、カンナビス業界からもその安全性のリスクが指摘されてきた経緯があります。

しかし2018年12月、米国議会は約5年ごとに更新される農業法案に、ヘンプ栽培の合法化とともに、FDA(食品医薬品局)の規制対象品目として、その栽培の手法を規制下に置くことを盛り込みました。

※このあたりの詳しくは下記の記事をご覧ください


これによってヘンプを使ったCBDのクオリティを担保することが可能になり、業界にも良い影響を与えるものとなり、実際に改善が進んでいるようです。

とはいえ、いかに質の良いCBD製品を見つけられるか?という課題は、とても重要なテーマです。

これからCBDを輸入販売する人や実際に使用しようとする人は、特に注意してよく調べるようにしてくださいね。

◉大麻の効能を最大限生かすには??
大麻草から採取できるCBD(カンナビジオール)などの成分は、あらゆるものがあります。そして大麻(カンナビス)の効能は、研究が進むにつれて次々と新しい事実が判明してきています。

例えば、医療にとってもキーポイントになると理解されてきたCBDは、実はTHCと一緒に服用されて初めて効能を100%発揮することも分かってきた事実です。
それは「アントラージュ効果」と呼ばれ、これまでTHCやCBDなどの大麻成分のなかでも、もっと細かく区分けされることも判明しています。
例えば睡眠を助けるのはCBD-Nという成分であること、骨の成長を促したり、アルツハイマーを防止するのはTHC-Vなどです。

※アントラージュ効果については下記の記事を参照ください


CBDには炎症を抑える効果だけでなく、私たちの睡眠をよくしてくれる、助けてくれたり不安を抑制してくれる効果などもあります。また、ホルモンを調整する役割もあるので、閉経前の女性にもおすすめと言われています。

ただし、現在何かしら薬を摂取している人は、CBDが肝臓による通常の薬の分解に影響を与えるかもしれないことを念頭に注意してください。

CBDは肝臓酵素を妨げて、特定の薬の分解を防いでしまいますので、気をつける必要があります。
また、血圧を下げる作用も見られますので、低血圧の方は摂取量に注意してください。なるべく少量からトライしてみて調節するようにした方がベターですね。
利用し続けていると、効能効果が薄れてきたな・・と感じてくることもありますが、一気にCBD摂取量を増やしたりすることは止めておきましょう。

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